読書記録

とりあえず、読了本をあげていくつもりです。
…もしかしたら、映画とか、ゲームとかまで…たどりつくのかww

ジュード・デヴロー【時のかなたの恋人】

2006年11月12日 | ファンタジー
時のかなたの恋人
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◆「時のかなたの恋人」

 異国で恋人に置き去りにされた主人公の前に現れたのは中世の公爵だった。

 読む本がなくなったので再読ww
 つか映画「ニューヨークの恋人」の話を聞いた時に、これが原作?って思ったのでその辺りを確かめたかったのだ。
 結論、原作じゃありません。

 相変わらず主人公の恋人は最低のやつなのだ。
 こんな最低のヤツと一緒に我慢しているというだけで、主人公にシンクロできないww
 公爵は、やっぱりかっこよかったww
 どうせなら、これをヴィゴ・モーテンセン主役あたりで映画化っていうのはどうだろう。
 それなら、公開初日に見にいくよ。

 あ、この本そのものは結構面白いです。
 でもイギリス史がとってもとっても苦手というかたは、ちょっとだけお勉強してからのほうがいいかも。

ニューヨークの恋人 特別編
ハピネット・ピクチャーズ (2003/11/27)売り上げランキング: 15386


アーシュラ・K・ル=グゥイン【ゲド戦記6 外伝】

2006年10月15日 | ファンタジー
ゲド戦記別巻 ゲド戦記外伝
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『ゲド戦記 外伝』

 ゲド戦記の外伝
 *カワウソ
 *ダークローズとダイヤモンド
 *地の骨
 *湿原で
 *トンボ
 の5編と、アースシー解説がのってます。

 実は、ゲド戦記で一番いいなぁと思ったのがこれ。
 きっと、アースシーの世界やゲドの生涯に共感を覚えるには、本編は短すぎるんだと思う。たとえば「デューン砂の惑星」って4巻だけど、時間でいうと10数年のことだ。が、新しい惑星の生態系から、政治構造、とか、とにかく丸ごと全部ってなるとそれぐらいの分量が必要なんじゃないかと。
 本編の竹を割ったような潔さ、それはそれでよかったんだけど、もっとシンクロしたいという読み手の欲求は不完全燃焼。
 なので、外伝読めてよかったよ。

 それにしても、ゲド戦記では、女性は家や男に縛り付けられている。ロークの学院にも「女だから」という理由で拒絶されている。
 やはり、こういうのが理不尽だと感じて欲しいから、あえてル=グゥインは書いたのだろうか?
 とにかく、不思議。
 つか、縛り付けられててもたくましい、ってところでジブリに目をつけられた気がしてならないところが、いや。
 ジブリの描くおばちゃんキャラ(ラピュタのドーラとか)好きだけど、あざといとも感じます。



ゲド戦記 全6冊セット

アーシュラ・K・ル・グウィン

2006年08月27日 | ファンタジー
ゲド戦記 5 アースシーの風

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◆「ゲド戦記5 アースシーの風」

 魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第5巻。故郷で妻テナー、養女テハヌーと静かな余生を送るゲド。竜が暴れだし、再び緊張が高まるアースシー世界。テハヌーは王から重要な使命を与えられる…。(from BK1)

 ますます主人公は誰??状態なゲド戦記なのであった。
 しつこいが、龍が暴れだしって、あるから、これこそが映画の原作なのかと思いきややっぱり違う。ル・グウィン氏がゴローに「いい映画です。でもこれは私の本ではありません」みたいなことを言ったのも当たり前だな。

 一番動きがあるというか、派手な巻。
 これは、単純に面白かった。読んでで、へこむところもなかったし(4巻で、ゲドとテナーが自由を奪われたあたりは、読んでてつらくてへこんだ)

アーシュラ・K・ル・グウィン

2006年08月27日 | ファンタジー
ゲド戦記 4 帰還

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◆「ゲド戦記4 帰還」

 魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第4巻。魔法の力を使い果たしたゲドは故郷に戻りテナーと再会。大火傷を負った少女も加えての共同生活が軌道にのりだした頃、3人は陰謀に巻き込まれてゆく…。 (from BK1)

 テルーがでてきたので、これが映画の原作かと思いきや、どうも違う。
 ホント、一体何を作ったんだ、ゴローよ。
 テナーが実質の主人公なんだが、男女の本質をしっかりついていて、さすが「闇の左手」の作家だと感心する。

アーシュラ・K・ル・グウィン

2006年08月19日 | ファンタジー
オンライン書店ビーケーワン:ゲド戦記 3

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◆「ゲド戦記 3 さいはての島へ」

 大賢人となったゲドのもとへ、ある国の王子がやってくる。アースシーのあちこちで魔法が使えなくなっているという知らせに、ゲドは王子アレンと見えない敵を求めて旅立つ。

 どうやれこの3巻が、映画になったらしい……。

 某巨大掲示板で「原作を大事にしないやつなんてだいっきらいだ」と言われているらしいが、その通りである。
 映画見てなくてこーいうのもどうかと思うが、そこそこ聞こえてくるストーリーに原作の匂いはない。そもそも、アレンは心に闇をもってなんかいないし、テルーはまだまだ幼い上に「命を大事にしないやつなんてだいっきらいだ」なんて叫ぶ性格じゃない。
 単に、名前をもらっただけ、っぽいぞ。
 あんまりじゃないか(涙)

 怒りがふつふつしてくるぐらい、3巻よかったです。
 ゲドのテーマ(だと思っている)の闇を受け入れること、人に必要なのは光と闇のバランスなのだと、そういうのがすごく抽象的ながら入り込んでくる。
 心に流れ込んでくる小説です。

 …にしても、ゴロー監督はル・グウィンのほかの作品は読んでないんだろうか。
 「闇の左手」読んでたら、こんな陳腐な映画作ったりできないと思うんだが…。
 ジ○リ、この先大丈夫なんだろうか。

アーシュラ・K・ル・グウィン

2006年08月19日 | ファンタジー
オンライン書店ビーケーワン:ゲド戦記 2

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◆「ゲド戦記 2 壊れた腕輪」

 ゲド戦記の2冊目。
 平和をもたらす腕輪を求めてゲドは、暗黒の地下神殿に行く。そこで、巫女として育てられた少女と出会う…。

 出会うまでは、ずーーっと少女の話です。
 ゲドはいったいいつ出るんだww
 1もそうだったけど、話自体はあっさりと進んでいくので、読みやすい……と思わせておいて、一言一言の意味が気になり始めると前にむいて進まなくなります。
 まるで地下の迷宮で道を失ったようだ。

 それにしても、読めば読むほど映画に違和感を覚えるんですが。
 うーーーん。

オンライン書店ビーケーワン:ゲド戦記∀苅矯・札奪函.愁侫肇・弌屡板></a><br>

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アーシュラ・K・ル・グウィン

2006年08月05日 | ファンタジー
オンライン書店ビーケーワン:ゲド戦記 1

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◆「ゲド戦記1 影との戦い」

 K・ル・グウィンのファンタジー。
 のちに大賢人となる少年が、魔法学院にはいり卒業し成長していく話。と書くと、流行ってる魔法少年の話のようですが、全く違ってます。魔法使いの雰囲気はむしろ指輪物語。そして、何よりも主人公は、自分の弱さを知りそれと戦う。
 SFでのル・グウィンとは、ちょっと違う。なので、牽制してきたのだけど、やっぱりル・グウィンはすごかった。
 大胆といえる進行なのだが、かえってゲドの性格を表現している。
 そしてクライマックスの影との戦い。
 涙、出そうになったよ。こんなにシンプルなのに。

 児童書なので、漢字にルビがあります。字がでかいです。
 その辺りに、なれてから読み始めるのがベストかもww

オンライン書店ビーケーワン:ゲド戦記∀苅矯・札奪函.愁侫肇・弌屡板></a><br>

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ジョナサン・キャロル

2006年07月19日 | ファンタジー
オンライン書店ビーケーワン:黒いカクテル

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◆「黒いカクテル」

 ジョナサン・キャロルの短編集。
 ダークファンタジーの本領発揮って感じです。

 「パニックの手」と本当は合わせて1冊なんだそうで。前後で分けてしまったのか、中身を選んで分けたのか、知りようがないけど、分けて成功してます。
 つまり、「黒いカクテル」の方が、ダークでファンタジー。(「パニックの手」は比較すれば、SF的で文学的だ)
 今回の解説は、桜庭一樹氏で「ほんとうにあぶない本は最初の一行でわかる、と思う」と述べてますが、も、その通りです。最初の一行の濃縮っぷりがすごい。読んだ瞬間に別次元に飛ばされる感じ。
 うん、キャロルはこの異空間にむりやり放り込まれる、この感覚がくせになるんだろう。

 ああ、おもしろかった。

ジョナサン・キャロル

2006年06月12日 | ファンタジー
パニックの手
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◆「パニックの手」

 ジョナサン・キャロルの短編集。
 世界幻想文学大賞受賞作が収録されてるので、ジャンルはファンタジーでww
 どうもこれは、1冊の短編集を分冊したもので、創元推理文庫、あとの1冊も近々出してくれるらしい。めでたい!!

 解説で津原泰水氏が「読者の人生をくるわせるほどのかっこよさである」と書いてるが、まさにその通り。あまりにも、秀麗で耽美なのにクール。確かに、読者をおいてけぼりにしてしまうような話の展開やオチもあるが、それができてしまうキャロルのかっこよさ。
 そうだ。キャロルは、かっこいい作家なのだ。

 次の発刊予定「黒いカクテル」(分冊のかたわれ)が楽しみだ。

萩尾望都

2005年04月25日 | ファンタジー
左手のパズル
左手のパズル
posted with amazlet at 05.04.27
萩尾 望都 東 逸子 新書館 (1995/07)通常4~6週間以内に発送

◆「左手のパズル」
 萩尾望都<文>に、東逸子<絵>になる、ファンタジー。
 左右を間違えて覚えていた少年の話、と書くとかなり素っ気無いが、東さんのエッチング(だと思う)の美麗な絵と重なって、とても美しく切なく、そこはかとなく怖い物語になっている。
 目の保養になりました。

ジョナサン・キャロル

2000年05月10日 | ファンタジー
空に浮かぶ子供(創元推理文庫 547‐4)ジョナサン・キャロル著・浅羽莢子訳

◆「空に浮かぶ子供」
 J・キャロルは「死者の書」を、以前に読んでたけど、やはりわかんない(笑)
ジャンルとしては、SF・ファンタジー、だけど雰囲気に騙される感じだ。
死者の書が、夕暮れに明るいかったのに気がついたら
真っ暗になってた感じがあったのに対して、
空に…は、ずっと黄昏にいるようだ。
人には、求めてはいけないものがある。
それを求め、かつ手にしてしまった者の戸惑い?を描いているが
畏れも通り越して、切なく虚無的だ。

上手く言えないけど、いい作品です。
死者の書の方が好きだけど(笑)