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◆「死への祈り」
マッドスカダーシリーズ。
弁護士夫婦が惨殺された。後日その犯人は、死体となって発見されるが、事件に不信なものを感じた夫婦の姪が、スカダーに解決を依頼する。
今までスカダーシリーズって、スカダーの主観だけで描かれていた、はずだ。
けれど、これは犯人の主観が交互にはいってくる。
解説では、シリーズの終わりを示しているのではないかと、書いてあった。それはなんともいえないが、終わりまで読んでいくとこの形にした意味がわかる。わかるが、やっぱりシリーズの終焉が近いのかとも思う。
でもって、こんな風に思うのは、ブロックが相変わらず上手いからだ。
主人公の主観と、犯人の主観が交錯するなんて、今じゃステレオともいえるような手法だ。普通のことをしていても、普通に終わらない。だって、ブロックだから。
やられました。