読書記録

とりあえず、読了本をあげていくつもりです。
…もしかしたら、映画とか、ゲームとかまで…たどりつくのかww

小池真理子

2004年12月13日 | ミステリー(邦人)
柩の中の猫(集英社文庫)
小池真理子著

◆「柩の中の猫」
 表紙で買いました(苦笑)
 も、ネコ好きには、たまらん表紙です。
 ストーリーは、ある意味ステレオなんだけど、上手い!! いやあ、テクニシャンだなぁと感服いたしました。
 でも、終わり方がもうちょっと…。
 って、多分、これ以上書き込んでたらそれはそれで文句言ってたと思うんだけどね<をい

加門七海

2004年12月05日 | ホラー(邦人)
蠱
◆「蠱」
 学校を舞台にしたホラー。
 一応、民俗学の教授が狂言回しみたいに出てくるのだが、本当に「ただそこにいるだけ」の狂言回しだった。まぁ、その方が若い子のへんに有り余ってるエネルギー、それ故にホラーになるって、感じが出てたけど。
 結構、怖かったです。
 ささやななえこ、のホラー漫画みたいに怖かったです。

近藤史恵

2004年12月03日 | ミステリー(邦人)
スタバトマーテル
◆「スタバトマーテル」
 スタバトマーテル=哀しみの聖母。
 才能にも美貌にも恵まれているのに、本番で歌えない、りり子。そして、自分のために犠牲になった母親の束縛から逃げられない、天才版画家の大地。そんな二人のラブストーリ。うん、ミステリー色もあるけど、私はラブストーリーに読んだ。が、欲求不満も残った。
 結局、リリ子の歌えない理由、つか、それを乗り越えようとする姿勢はなく(心情的にはそれも致し方ないと思えるのだけど)束縛される大地の必然性もない(理由としてはあるけれど、それで納得しろというのも、無理ではないかと思う) 曖昧さが、読了後にいつまでもまとわりつく。
 スタバトマーテル、大学時代に私も歌った。
 もしかすると、あの切なさ、手を伸ばしてもどうしても、届かないもどかしさ、悲しみ、そんなものを歌を通して知っているから、それを通奏低音に使ってるゆえに、↑のように思うのかもしれない。
 …音楽を素材に使うのも難しいね。

秋月こお

2004年12月02日 | 文学ww 邦人
華麗なる復讐 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第6部
◆「華麗なる復讐」
 フジミの6部。
 今回から文庫書き下ろしになったそうで、お陰でへんに回りくどかったり、もたもたしてたよーなのがなくなってすっきりした。つかすっきりしすぎて、たったこれだけ?って思わないでもない<殴
 多分、CMのために見栄えのいいのを集めてオケをつくるなんて無謀はないと思うし、その場になって、仕切る人がいなくて、出演者であるコンマスが仕切っていくってことは、常識としてないだろうと思うんだが、そのへんをしっかりリアリティをもって読ませるのが秋月こおの筆力だろう。
 うん、この人は本当に、虚構とリアルの境がうまい。
 とはいえ、今回は守村くん視点で(本編だから仕方ないけど)圭があんまり出てなくて淋しいかったww

岩井志麻子

2004年12月01日 | ホラー(邦人)
楽園(ラック・ヴィエン)
◆「楽園」
 ベトナムを舞台にした、官能ホラー。
 新刊で出た時に買わなくて、今回古本屋でゲットしたんだけど、読み終わってなぜ新刊で買わなかったか思い出した…。
 読了後、ふーん、で終わるって感じなのだ。
 官能の部分もねぇ、たしかにやってばっかりいるんだけど…。なんつーか、私は古い人間なのか、やらないエロティシズムの方が感じるですよ。即物てきなのは、どうも…。
 もっとも、岩井志麻子自身が、去年のこのミスに「多作だったけど、岡山に多作貧乏って言葉があるぐらいで…」って言ってたからな。へんに納得してみたりして。