読書記録

とりあえず、読了本をあげていくつもりです。
…もしかしたら、映画とか、ゲームとかまで…たどりつくのかww

今邑彩

2000年05月31日 | ホラー(邦人)


◆「盗まれて」
◆「そして誰もいなくなる」
 推理小説って、最初に出てくる人間がいつも怪しいの。
「そして誰もいなくなる」は、定石通りって感じなんだけど、
本歌どりだからそんなものなのかもしれない。
でも、面白かったよ。
「盗まれて」は電話や手紙にまつわる短編集。
今邑彩は、夢中になってたら周りが真っ暗になってた、ような恐怖感がある。
ぞっとするとか、背筋が冷たくなるのではなくて、
やんわりとじわっとくる、そんな怖さだ。

宮部みゆき

2000年05月30日 | ミステリー(邦人)
とり残されて(文春文庫)宮部みゆき著

◆「とり残されて」
 古本屋をちょいと梯子したら、あってこんなことになりました(爆)
今邑彩は、まだ2冊あって、一冊は半分ぐらい読んでる。
なんか、人間やめてる気がするよ。
さて、宮部みゆきは、ホラー短編なんだけど、どれも処理(っていうのもなんだが)
が上手い。独自の視点みたいなのがあって、それが上手くでてると思う。
でも、日曜日に映画「クロスファイアー」の宣伝番組を見て、なんだかなと思う。
なんだか、独善的。ま、映画は“別物”だしねぇ。
「i(アイ)」は、面白かったけど、ちょっと無理矢理かな。
でも、やっぱり読み出したら止めれないです。
困りもんです(笑)

今邑彩

2000年05月30日 | ホラー(邦人)

◆「 鏡に消えた殺人者」

 古本屋をちょいと梯子したら、あってこんなことになりました(爆)
今邑彩は、まだ2冊あって、一冊は半分ぐらい読んでる。
なんか、人間やめてる気がするよ。
さて、宮部みゆきは、ホラー短編なんだけど、どれも処理(っていうのもなんだが)
が上手い。独自の視点みたいなのがあって、それが上手くでてると思う。
でも、日曜日に映画「クロスファイアー」の宣伝番組を見て、なんだかなと思う。
なんだか、独善的。ま、映画は“別物”だしねぇ。
「i(アイ)」は、面白かったけど、ちょっと無理矢理かな。
でも、やっぱり読み出したら止めれないです。
困りもんです(笑)

今邑彩

2000年05月29日 | ホラー(邦人)

◆「蛇神」
 あまりの面白さに、途中で止めることができず…。
ストーリーは、自分のルーツの村に帰ってきたら
おどろおどろしい事に巻き込まれるっていう、よくある話?です。
でも、やっぱり構成が上手いんだろうなぁ。
途中で止められないってことは。
角川ホラー文庫だけど、ホラー的な要素は弱いかな。

サム・リーブズ

2000年05月28日 | ミステリー(翻訳)
過ぎゆく夏の別れ(ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 183-4)サム・リーヴズ著・小林宏明訳

◆「過ぎゆく夏の別れ」
 いやぁ、よかったよ。シリーズの中で、一番よかった。
テーマはやっぱり父と子、なのかな。
クーパーと相変わらずふらふらしてる息子。
そして、はめられて殺される「甘やかされた金持ち」の息子と、その父親。
二組の親子、特に息子は父に反発しながらも渇望している。
その描き方が、いいんだよぉ。
原題は、GET WHAT'S COMINNG 自業自得、身から出た錆、
って意味だそうだ。
でも、それにしても、皆可哀想だよ…。

サム・リーブズ

2000年05月26日 | ミステリー(翻訳)
春までの深い闇(ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 183-3)サム・リーヴズ著・小林宏明訳

◆「春までの深い闇」
 前作では出てこなかったドミニク復活。19歳だからそんなもんだけど、
くそ(失礼)生意気でよろしい。ちょっと、建築探偵の「蒼」っぽいの。
かなり贔屓目だけど(笑)
ストーリーは、色々伏線を引きまくった割に定番かな。
中年で思わぬ恋に自分を見失う新聞記者の描き方は、やっぱり上手い。
すでに次作も古本屋でゲットしてるの。
ああ、早く読みたいよぉ。

サム・リーブズ

2000年05月23日 | ミステリー(翻訳)
雨のやまない夜(ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 183-2)サム・リーヴズ著・小林宏明訳

◆「雨のやまない夜」
 前作の「長く冷たい秋」が、郷愁や親子の情を描いていたのに対して
今回は、ハード・ボイルドでした。
でも、個々のキャラクターの距離感の描き方は、変わらず、そして上手い。
また、脇を固める人物、特に退役軍人の老人と、クーパーが、
お互いの戦争を語る(クーパーはベトナム、老人は第二次世界大戦)
部分なんて、説教臭くなくセンチメンタルに溺れず、書かれていていい。
圧巻は、別々に窮地に立たされたクーパーと恋人が、
お互いを思う気持ちには、泣けてきたよ。
いやぁ、いいもん読みました。

サンドラ・ブラウン

2000年05月16日 | ミステリー(翻訳)


◆「口に出せないから」
私って、ばかだぁ。
風邪、なおってなくてしんどいのに、
「口に出せないから」S・ブラウン、読んでしまった。
さっさと寝てと思ってたのに、続きが気になって寝れなかったの。
相変わらずの、苦境に立たされたヒロインが凛々しく立ち向かい、
と同時に敵か味方かわからない男と恋に落ちる、パターンなんだけど、
なぜか、面白いの。
構成力が、すごいのかもしれないと思う。

トマス・H・クック

2000年05月15日 | ミステリー(翻訳)
夜の記憶(文春文庫)トマス・H.クック著・村松潔訳

◆「夜の記憶」
 クックの作品は、過去と現在が交錯するものが多いんだけど、
これはそれに、主人公が書く小説までもが、入り込んでいく。
その、構成は上手い。職人技ですね。
美しく平和に見えていても、その実は違う。
というのは、クックのテーマなんだろうが、今回のが
1番切なく、怖い。

サム・リーブズ

2000年05月14日 | ミステリー(翻訳)
長く冷たい秋(ハヤカワ・ミステリ文庫 HM183-1)サム・リーヴズ著・小林宏明訳

◆「長く冷たい秋」
 いやぁ、よかったです。
最初の書き出しから、しっかりひきつけられました。
大学時代に憧れた女性が自殺して、その息子と事件に巻き込まれる。
推理的な部分は、ちょっとなって思うけど、
主人公のかなわなかった恋に身悶えする切々さが、胸を打つ。
全体的に暗いトーンなんだけど、ラストに息子に向かって
「ふたたび人の善意を誰かに見つけるまで戦わなければならない」
と、言う言葉は、明るい光を放ってる

ジョナサン・キャロル

2000年05月10日 | ファンタジー
空に浮かぶ子供(創元推理文庫 547‐4)ジョナサン・キャロル著・浅羽莢子訳

◆「空に浮かぶ子供」
 J・キャロルは「死者の書」を、以前に読んでたけど、やはりわかんない(笑)
ジャンルとしては、SF・ファンタジー、だけど雰囲気に騙される感じだ。
死者の書が、夕暮れに明るいかったのに気がついたら
真っ暗になってた感じがあったのに対して、
空に…は、ずっと黄昏にいるようだ。
人には、求めてはいけないものがある。
それを求め、かつ手にしてしまった者の戸惑い?を描いているが
畏れも通り越して、切なく虚無的だ。

上手く言えないけど、いい作品です。
死者の書の方が好きだけど(笑)