薬指の標本(新潮文庫)小川洋子著 |
◆「薬指の標本」
「標本室」で働く少女と、そこの主の…一応恋愛小説なのかな。靴に象徴される<封じ込められる>という感覚が、恋愛の切ない閉塞感と上手くシンクロしていると思う。フランスで映画化も決まってるそうだが、納得である。うん、邦画の雰囲気じゃないよね。
多分、「妊娠カレンダー」以来の小川洋子だと思うんだが、文章が洗礼されていて、驚いた。妊娠カレンダーではそういう印象は全くなかったのに。
地道にがんばってきたんだねぇ。
薬指の標本(新潮文庫)小川洋子著 |
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