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◆「メビウス・レター」
男子高校生が焼身自殺した数年後、作家阿坂のもとに事件の真相を追跡した手紙が送られてくる。
タイトルのメビウスは、メビウスの輪からきてるんだろうなぁ、と思いながら読んでるとなんとなくわかってはくるんだけど、それでも驚愕のラストでした。
いやあ、北森鴻、おもしろいよぉ!
出版のときに紆余曲折があったようだけど、とにかく初期の作品であるには間違いがない。でもって、デビュー間もないのにここまで読ませるとは。
ただ、1995年では早すぎたんだろうなって(鮎川哲也賞でデビューしてその直後に書きあがっていたそうだ) 上梓は1998年になるんだけど、かえってその3年があったほうがよかったんじゃないだろうか。
と、書くと微妙にネタバレか…。
ともあれ、こんなに先に先にって読まずにいられなかったのは、久々。
おもしろかったっ!