★★★☆☆☆☆
イントロダクション:
パリ、シャルル・ド・ゴール空港、25時。突然のストでメキシコ行きの飛行機が飛ばないことを知り愕然とするローズ。彼女は、暴力的でしつこい恋人セルジオから一刻も早く逃げようと慌てふためいていた。一方フェリックスは、別れた恋人に会うためアメリカからミュンヘンへ向かう途中、悪天候でこの空港に足止めを喰らっていた。ローズはセルジオへの置き手紙を親友に処分してもらおうと携帯で説得していたところ、あやまって携帯をトイレに落としてしまう。急ぐ彼女は携帯を持っていたフェリックスを見つけるとそれを借りようと声を掛けるのだが…。
えっと、まず言いたいです。それも、フォント40ぐらいでww
フランスの男優は、ジャンレノしかいないのかぁ!!
タイトルのシェフ役は、ジャンレノです。髪がふさふさとあるので、一瞬別人かと思いましたが、やっぱりジャンレノです。別の映画でも思ったんだけど、あんなにビックネームなのにどうしてこういう映画でてるんだろう? 仕事選んでないのか、それとも私にはわからない何かすごい理由があるのか、誰か教えてww
相手役は、ジュリエットピノシュ。タイトルの素顔っていうのは、彼女の厚化粧からです。
…わかりやすすぎだろっ。
しかし、ジュリエットピノシュ、なんでここで脱ぐの?ってところで脱ぐ映画多くないですか? でもって、脱ぐとすごいんだよね。なんつーか、ルノワールの裸婦のような感じ。
で、肝心の内容ですが…。
82分なのでまぁいいかなって。それなりに面白い部分もあるんだけど、これが2時間あったら絶対途中でやめるww
◆「黒冷水」
17歳で新人賞とった羽田圭介の受賞作。
兄の部屋を執拗にあさる弟と、トラップをしかける兄。
とーーーっても読後感が悪い。が、兄弟故の憎悪っていうのは、確かにあって、それをこういう風に見せ付けられるとへんに納得してしまう。多分、このあたりは作者の上手さとテクニックなのか偶然なのかよくわからないあやういバランスという要素が、働いているのだと思う。
と、ネーミングが上手いね。
兄の名前が「正気(まさき)」なんだが、読んでるとそれが正気(しょうき)って見えてくる、というか、感じてくるんだよね。でもって、自分が正気(しょうき)だと思ってる一番危ない狂人って、ステレオなんだがステレオゆえに怖くなる。
次の作品がちょっと楽しみ。
★★★☆☆☆☆
イントロダクション:
俳優S・ペンの脚本・監督による第一回作品。実直に生きるパトロール警官の兄ジョーと、はぐれ者の弟フランク。対照的な兄弟であるその弟が、ベトナムの戦場から還ってきた。精神を病んでしまった彼は、以前にも凶暴性を増して理由なき凶行に走る。しかし道を踏み外した肉親を見捨てるわけにはいかない兄のジョーは、なんとか彼の心の内を探ろうとするが……。
ヴィゴ・モーテンセンが、その弟を演じてます。
ヴィゴファンは、必見ですな。オールヌードあるし<をい それも前から<殴
ついでに、出産シーンもあって……ぼかしがないんですけど。いいんでしょうか? こーいうのって、製作者は「リアルを追求した」とかって言うんだろうけど、見てる方、つか私は「この役者さんは、本当に妊娠してたのかな。まさか映画のために妊娠したとか、いや、それはないだろう。妊娠したから脚本があーなったとか。って、これは監督の恋人なのか?……」っていろんなことが気になる、つか、心配になるので、そういう部分でリアルを追求しないでほしいんだけどね。映画ってものになったとたん、リアルはかっこつきの「リアル」になってて、かっこのついてないリアルっていうのは、観客からすれば役者もただの人になっちゃうんだけどな。
内容は、うーーーーんと(汗)
いっそ、ヴィゴがもっとヘタだとわかりやすかったかもね。ヴィゴが上手い故に、なんかもっと深いものがあるんじゃないかとか、意味があるんじゃないかと、思ってしまって肩透かし。
ヒモみたいな男って、ヴィゴは「ダイヤルM」でもやってますが、人物像をきっちり演じ分けてるのがわかりますな。うん、この人の演技は、エッジがはっきりしてるって思う。
あああ、ロードオブザリングが見たくなっちゃったよww
◆「愛の続き」
「アムステルダム」のイアン・マーキュアン。
「アムステルダム」はいまいちだと思ってたくせに、これを買ったということは、実際にはよかったのかもしれない<をい
これから順次文庫化されると思うんだが、楽しみ。
で、気球からの落下事故を目撃したカップルと、男。その男が、カップルの男性(主人公)に一方的な恋愛感情を持つ。それによって、カップルもぎくしゃくしだして…。
って書くと、軽そうだが、マーキュアンなので深くまで掘り下げていく。いや、掘り下げていくという言葉だとニュアンスが違うな。なんていうか、沈んでいくというか、薄布をめくっていくというか、そんな感じ。
ストーカーもの(これでの症状はド・クレランボー症候群)って、どう説明しても相手に全然わかってもらえないもどかしさや、不毛感、嫌悪感が、嫌なんだが、これは切なさが先にきたな。
「アムステルダム」より、よかったです。
★★★★★☆☆
イントロダクション:
レン・ワイズマン監督による新感覚ゴシックサイバーアクション。夜と闇が交錯するアンダーワールドで、吸血鬼と狼男族との死闘が繰り広げられる。K・ベッキンセールが本能のままに戦いに身を投じるヴァンパイアヒロインを好演している。
「DVDNAVIGATOR」より
ビルの屋上から楽々と地上に降り立つ一人の美女。彼女の正体は吸血鬼<ヴァンパイア>の女戦士セリーン。ある時、彼女はヴァンパイアの宿敵、狼男族<ライカン>が人間の青年医師マイケルを追いかけていることに気づく。不審に思ったセリーンはマイケルの行動を追跡。そして、彼に直接尋問している最中、ライカンたちに急襲される。セリーンはとっさにマイケルを助けて逃走するが、その直前、マイケルはライカンのリーダー、ルシアンに肩を咬まれてしまう。それは、マイケルがほどなくライカンになることを意味するのだった…。
「allcinema ONLINE」より
ま、B級です<をい
ゴシックな雰囲気と、アンバランスな銃撃戦、そして、ヒロインの「どーやって着るんだ??」なぴっちぴっちの皮のつなぎ姿を堪能する映画です。
が、予想を裏切る面白さ。
あっという間に見終わったって感じだった。ストーリーとか、無理あるんじゃない?って思う部分もあるんだけど、そういうのは無問題とばかりにぶっとばしてくれるパワーがあった。
もうちょっと、ヒロインが「深」けりゃね。
生い立ち(?)な部分で、深さを出そうとしてるけど、中途半端でしかない。むしろ、何もないほうがよかったような気がする。ともあれ、あのすっごいスタイルは見る価値がありますわ。
ロングコートもかっこいいよん!
◆「マンガは今どうなっておるのか?」
このタイトル、なんか微妙なので、へんに検索するとひっかかりませんので。
ついでに、夏目房之介で検索しても、これは頭にきません。最新作だと思うんだが、どーなってるのだ??
ま、内容はタイトルそのまんま。
表紙が、よしながふみ、だったのと、よしながも、ハガネも論じてるとかで、つい買いました。
が、肝心なのが短いよ(涙)
ともあれ、「よしなが読まずして、マンガが面白くないと言うな」つーのには、深く共感。だが、よしながが照れ屋とかっていうのは、違うと思うんだけどな。よしながの、背景を極端に排除した手法は、照れ屋とかじゃなくて、ものすごく計算した結果なんだと私は常々思ってる。で、そのアップが続く数コマなんて、表情の微妙さに、胸をつかれてしまう。一体、この人はこの一コマを描くのに、どれだけのエネルギーを使っているのだろう。
と、思わず、よしなが絶賛コメントになっているが(ww)まぁ、それなりに面白いので<をい
◆「世界のホテルで朝食を」
私は、朝食が大好きだ。
特に、ホテルの朝飯は、3食それでもいいよってぐらい好き。いや、結婚して朝飯はご飯になっているので、パンに飢えてるのよ。
パンも好きだけど、中華風のおかゆもいいよねぇ、と期待して買った。
……朝食に関しては、半分もないですが。
ま、アマゾンとかの書評も散々だったので、覚悟はしてたけど、それにしてもね。
せっかく美味そうな食い物を前にしてるのに、美味そうに表現できないってどうよ?? すっごい欲求不満がたまりましたわ。
世界のいろいろなホテルに泊まる、観光地ではなくホテルの案内、みたいな分野って、基本的に人がいないらしくて、この作者一人独走中みたいなんだが、読むたびに、うーーーってなる。が、ホテル、っていうのが好きなので、つい買ってしまうんだよね(涙)
あー、B'Zの稲葉くんのお兄さん(稲葉なおと)が、出してるかねぇ。
でも、彼のは建築フェチ的視点で、サービスとか料理とかって点はぬけてるんだよね。
うー、二人をたして2で割ればいいのに。