◆「20年目のクラスメート」
ミステリーの女王、クラーク! まさに王道。
20年ぶりにクラス会のために故郷に戻ってきたヒロイン。そこでかつて一緒にランチをとっていた7人の仲間のうち5人がすでに亡くなっていることを知る。そしてヒロインのもとには不気味な脅迫状が届く…。
こう書くと、まぁなんとなくストーリー展開は予想がつくものなんだが、クラークはこの王道の話を、王道のまま、見事に構築している。なんつーか「お城」だねぇ。
にしても、犯人かもって思わせてる同級生の男性達、そろいもそろって変なヤツ(つか性格悪いよww)で読んでて、うんざりしないわけでもない。が、それだからこそ最後まで犯人がわからないわけで……うーん、ジレンマ。
1929年生まれのクラークは、すでに77歳。
娘との共著を出したり(でも娘はいまいち面白くないんだよねぇ)しているが、ほぼ年に1冊のペースは崩していない。
も、それだけで頭が下がるよ…。