◆「蜘蛛の巣にキス」
ダークファンタジーのジョナサン・キャロルの9年ぶりの新作。
作家である主人公が、自分の高校時代にあった殺人事件の本を書こうとする。すると周りでまた殺人事件がおこる。
……ファンタジーかと思ってたら、普通のミステリーでした。
どーしたキャロル。やっぱり、今までの作品ではマニアックすぎて売れないのか。でもって、お金が必要になったのか? と、勘ぐりたくなりました。
が、中身は、やっぱりキャロルだった。
なんてことない表現が、独特のキャロル節だし、展開や結末もキャロル以外にこういうもっていきかたをする人はいないだろうって。
にしても、キャロルってどっかいっちゃってる人描かせると上手いよなぁ。
ミステリー作家ジョナサン・キャロル。新作出たら買うから、出版社さまさくっと出してくだいませm(__)m