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『ジョン・ランプリエールの辞書』
ギリシャ神話をなぞったように殺された父。その死をきっかけに息子ジョンの前に祖先の残した謎、そして危険が迫ってくる。
ジョン・ランプリエールは、古典学者で固有名詞辞書を編纂した実在の人なんだそうで…。
ギリシャ神話のなぞりが多いので、ランプリエールを主人公にしたんだろうけど、でもあんまり必然性がない。まあ、この一度聞いたら忘れられない苗字は、オイシイんだろうな。
ジャンルでいうと、バロック歴史小説。18世紀のロンドンが好きな人には、垂涎の小説かも。
で、……。
前半面白いです。途中から、うーーーーーってww
が、ラストに向かってくるあたりから、がぜん面白くなります。もうこのラストのために、今まで我慢(<おい)してたのね、って感じ。
ノーフォークは長編の人ではないのかもね。と思ったので、短編を読みたいなと探してみたけど、どうやら文庫かしそうにないので、まだまだ読めそうにありません。
次回は「教皇の犀」で、ずっしりとした歴史小説みたい。
主人公が、魅力的ならいいんだけどねぇ。