今回の公演でマントン以外に使われていた小物がアバニコ。使われていたのは群舞のカラコーレスです。
熱い夏の日に、アバニコを仰ぎながらおしゃべりしている女性たち、っていう設定だったようで、アバニコを手に座っている女性陣が登場します。最初のほうは、アバニコの開閉ででる音を利用してアクセントをとるんですよ。こういうやり方ってありなんですね!いったん踊り始めると、見ているものの眼がまわるほどくるくる、ひらひらと表情豊かに動いていました。
群舞は伝統的な曲を受け持つことが多かったという印象をもっているのですけど、これは記憶ちがいかもしれません。ブレリア、セビジャーナス、カラコレス、ソレア・ポル・ブレリアが群舞だったのはまちがいないです。セビジャーナスなど、どこまでが振り付けなのか、どこまでが踊り手の自由度なのか・・・ネクタイをはずしてそれをふりまわす人もいまして、セビって何をやってもいいのね、って思いをますます強めました。セビの女性陣は今のセビージャの流行を反映したのか、マーメイドラインの衣装を着ていたのが印象的でした。
衣装も今回はかなり印象に残りました。
パヘスは袖なしのわりあいシンプルなラインの衣装を着ているイメージが強いです。今回は長袖も着てましたし、スカートのラインもマーメード、下にフリルがたくさんついたやや眺めの丈のものをまるでコリーンのようにあやつる振り付けもりました。前の公演と同じく、袖なしでペチコートをしたにはいていた振りももちろんありました。ペチもまた、華やかで、どの衣装も見ていて楽しかったです。
演出もおもしろかったです。これだけ演出に凝れるフラメンコ公演を提供できる振付家はめずらしいんでないでしょうか。演出家のホせ・マリア・サンチェスとのコラボレーションの妙のおかげもあるのでしょう。三つだけ紹介してしまうと、
Maniの最後で、長い布をひきずった男性が意味ありげに登場。舞台の中央をこえてしまうと、出演者がその布をもち、布でぐるっと囲んだスペースを作り出します。一瞬にして闘牛場のできあがり!片手が闘牛士を思わせる袖、片手が赤の模様になった衣装でパヘスが登場し、闘牛と闘牛士を一人二役で演じます。
群舞の一つでは、暗闇の中で靴だけが浮かび上がり、靴音によるリズムが刻まれる、という設定でした。ブロードウェイ・ミュージカル「ピピン」の冒頭で手のひらだけが浮かび上がった映像をみたときのことを思い出しましたそれにしても、あれはどういう仕組みだったのかしら
ラ・ヒラルダの塔が登場する夜明けのパヘスのソロはとても印象的なものでした。ここでは、塔の絵(写真?)の紗幕が舞台の真ん中に登場します。パヘスはその前後で踊るのですけど、ライトの効果もあってなんとも美しかった。シンプルな仕組みながら効果は抜群でした。
ああ、また見てみたい。来年もこれをもってきてくれないかしら。
最後に、今回の公演に出演していたエキストラダンサーの名前をあげておきます。オーディションを行って採用した人たちだそうです。なかなか興味深い人たちなので、名前をあげておきましょう。女性はすべて小松原庸子スペイン舞踊団の人です。
井上圭子、谷淑江、丹波暁子、田村陽子、箆津弘順、伊集院史郎、中根信由、池上源太郎。
熱い夏の日に、アバニコを仰ぎながらおしゃべりしている女性たち、っていう設定だったようで、アバニコを手に座っている女性陣が登場します。最初のほうは、アバニコの開閉ででる音を利用してアクセントをとるんですよ。こういうやり方ってありなんですね!いったん踊り始めると、見ているものの眼がまわるほどくるくる、ひらひらと表情豊かに動いていました。
群舞は伝統的な曲を受け持つことが多かったという印象をもっているのですけど、これは記憶ちがいかもしれません。ブレリア、セビジャーナス、カラコレス、ソレア・ポル・ブレリアが群舞だったのはまちがいないです。セビジャーナスなど、どこまでが振り付けなのか、どこまでが踊り手の自由度なのか・・・ネクタイをはずしてそれをふりまわす人もいまして、セビって何をやってもいいのね、って思いをますます強めました。セビの女性陣は今のセビージャの流行を反映したのか、マーメイドラインの衣装を着ていたのが印象的でした。
衣装も今回はかなり印象に残りました。
パヘスは袖なしのわりあいシンプルなラインの衣装を着ているイメージが強いです。今回は長袖も着てましたし、スカートのラインもマーメード、下にフリルがたくさんついたやや眺めの丈のものをまるでコリーンのようにあやつる振り付けもりました。前の公演と同じく、袖なしでペチコートをしたにはいていた振りももちろんありました。ペチもまた、華やかで、どの衣装も見ていて楽しかったです。
演出もおもしろかったです。これだけ演出に凝れるフラメンコ公演を提供できる振付家はめずらしいんでないでしょうか。演出家のホせ・マリア・サンチェスとのコラボレーションの妙のおかげもあるのでしょう。三つだけ紹介してしまうと、
Maniの最後で、長い布をひきずった男性が意味ありげに登場。舞台の中央をこえてしまうと、出演者がその布をもち、布でぐるっと囲んだスペースを作り出します。一瞬にして闘牛場のできあがり!片手が闘牛士を思わせる袖、片手が赤の模様になった衣装でパヘスが登場し、闘牛と闘牛士を一人二役で演じます。
群舞の一つでは、暗闇の中で靴だけが浮かび上がり、靴音によるリズムが刻まれる、という設定でした。ブロードウェイ・ミュージカル「ピピン」の冒頭で手のひらだけが浮かび上がった映像をみたときのことを思い出しましたそれにしても、あれはどういう仕組みだったのかしら
ラ・ヒラルダの塔が登場する夜明けのパヘスのソロはとても印象的なものでした。ここでは、塔の絵(写真?)の紗幕が舞台の真ん中に登場します。パヘスはその前後で踊るのですけど、ライトの効果もあってなんとも美しかった。シンプルな仕組みながら効果は抜群でした。
ああ、また見てみたい。来年もこれをもってきてくれないかしら。
最後に、今回の公演に出演していたエキストラダンサーの名前をあげておきます。オーディションを行って採用した人たちだそうです。なかなか興味深い人たちなので、名前をあげておきましょう。女性はすべて小松原庸子スペイン舞踊団の人です。
井上圭子、谷淑江、丹波暁子、田村陽子、箆津弘順、伊集院史郎、中根信由、池上源太郎。
とても素晴らしかったです!
ブログを読ませていただき、
もう一度今日のことを思い出していたところです
確かに、あの光る靴は、どうなっていたのでしょうか?
二階席から見たかぎりでは、ライトで調整しているのではなくて、靴が光っているように見えました。蛍光塗料でも塗っていたのでしょうか?前の席のほうの人はもう少しよく見えたはずなので、聞いてみてわかったらまた書きます。