百物語改め「九一三・六物語」

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ニョロニョロと奇数と川渡り問題

2013-03-24 | 数学
ムーミンに「ニョロニョロ」というオバケのようなキャラが登場する。
このニョロニョロ、舟に乗るときは必ず奇数匹で乗る。

(イラストでは5匹で舟に乗っている)
奇数であるっていうのは結構大事だ。

A島の8匹のニョロニョロがB島に渡るとする。
このときは8匹が3匹と5匹に別れたら奇数匹ずつ舟に乗れる。
7匹が渡るときは7匹がいっぺんに舟に乗れる。
ニョロニョロが何匹いたとしても、必ず奇数匹ずつにグループ分けすることができる。

もしもニョロニョロが「必ず偶数匹で舟に乗る」という性質を持っていたら?
7匹のニョロニョロが海を渡るとき、どうグループ分けしても偶数匹ずつに分けることはできない。
7を偶数の和で書くことはできない。
ニョロニョロが全員海を渡ることはできない。

ニョロニョロの設定を考えた人がこんなことを考えてたかはわからないけど。

(余談)
もしも舟が1艘しかなかったら?
A島のニョロニョロがB島に渡ったら、舟を返すために1匹以上がA島に戻らなければならない。
その場合偶数匹のニョロニョロが全員A島からB島に渡ることはできない。
条件をいろいろつけることで川渡り問題がたくさんつくれそうだ。
(舟の定員は5人である、など)


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