百物語改め「九一三・六物語」

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遺産相続トラブル解決

2012-02-07 | 経済
(この物語はフィクションであり、サクラとアユミは架空のサクラとアユミです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。
本当に遺産相続で揉めている人に、この小説は参考にならないと思います。)

ねえ、サクラちゃん。

なぁに、アユミちゃん?

私の悩みを聞いて欲しいの。とっても深刻なの。

深刻な悩み?なあに?

あのね、この前うちのパパが死んじゃったの。

本当?大変だったんだね。

うん。大変なの。ごシューショーだったの。それでね。

それで?

うちはママも昔に死んじゃってたから、パパのお金は兄弟3人で分けることになったの。

ふんふん、3人で。

パパのお金は10億円あったの。

アユミちゃんちそんなにお金持ちだったの!?

うん。でもね、10億って3の倍数じゃないでしょ。

うん、まぁね。

だからね、3人でうまく分けられなかったの。3億3333万3333円ずつ分けて、のこり1円を誰が貰うかでケンカになったの。

3人ともセコすぎ!

そこでね、私が提案したの。

何て?

3億3333万3330円ずつ分けて残り10円でうまい棒を買って、うまい棒を3つに切り分けようと。いい考えでしょ。

うん…。

そしたら今度はね、何味のうまい棒を買うかでケンカになったの。

はぁ。

上のお兄ちゃんはサラミ味がいいって。

サラミ味…。

下のお兄ちゃんはめんたい味がいいって。

めんたい味…。

私はオニオンサラダ味がいいの。

オニオンサラダ味。マニアックだね…。

サクラちゃんは何味がおいしいと思う?絶対オニオンサラダ味だよね!?

どうでもよすぎる。1種類しかないキャベツ太郎を買えば?

ダメだよ。キャベツ太郎は20円だから残り9億9999万9980円で3人で分けると3億3333万3326円で2円あまっちゃう。

じゃあ、キャベツ太郎を2袋買って残り9億9999万9960円。3人でぴったり3億3333万3320円ずつ。これでどう?

あ、それいい!サクラちゃん天才!!そうするよ!ありがとー。

■ ■ ■ ■ ■ ■ 

サクラちゃーん、どーしよー。

どうしたの?アユミちゃん。

キャベツ太郎2袋買ったら合計で40粒入ってたの。3人で分けられないよー。のこり1粒で取り合いになるよー。