ハンドメイドlu-x(るっくす)

手作りアクセサリーショップlu-x(るっくす)の店主ホイミのつぶやきブログ
  ~他ブログよりお引っ越ししてきました~

衝撃の事実・・ -後編-

2015年06月07日 | つぶやき
こんにちわ~^0^

梅雨入りしたけれど昨日と今日は雨は降らず、
父が入院してから洗濯物が増えてますから、今後 雨が続くと正直キツイ。

さて、昨日の続きの後編を・・  

   前編はこちら

手術室から出て来てICUには入らず直接ナースステーションの側の個室に移された父は、
たくさんのチューブを全身に装着されていたが時々呼びかけに応えるような素振りをし、
再び深い眠りにまた落ちる・・・そんな様子だった。

感染症防止のためなのか、部屋に入る時は、使い捨てマスクと使い捨てエプロンを着けて下さいと言われるがままに服の上からエプロンとマスクを着けて、入室し、執刀医の若い医師を待つ。

看護師が居なくなると、心拍数や血圧、心電図等がリアルタイムで表示されるモニターから 聞こえてくるピッ ピッ ピッ ピッ という音だけが耳を打ち、父の寝顔とモニターを交互に見ているしか術は無かった。

予定の倍以上かかった手術、既に夜の10時をとっくに回っていた。

しばらくして、執刀医の 例の若い医師がやってきて、カメラのモニターを見せながら手術の流れを説明してくれた。


 まず、父の右胸の厚さ5mmほどの皮膚をメスで1辺15cmの角張った『U』の字の如く切り、
 皮膚を上部にペロリとめくった。

 すると、真っ赤な内臓がゴワ~っと詰まっている内部とご対面~

  のハズだった。  が、違った<(ll゚◇゚ll)>

 若い医師は、真緑の海(膿)の中を漂う肝臓とご対面~したのであるw( ̄Д ̄)wナンダコリャ~

 いきなりのビックリ箱を若い医師に つきつける父。

   (初っぱなからスパルタですか?父ょ~ゞ( ̄∇ ̄;))

 真っ赤な血なら受け入れられるが、真緑です>< 

 もぅ『地球外生命体認定』ですよ><


 真緑というのは、そう、それこそが胆汁である。
 腹の中には腹水という水が入っているが、CTやエコーで見えた腹水は、既に胆汁に汚染されていた。

 腹を割ってみなくちゃ判らなかったんだネ(u_u*)

(胆嚢に溜まった胆汁を吸引する方法では判らなかった新事実。)


 胆汁の中には細菌が含まれているので、胆嚢が裂けると他の臓器を汚染しかねないのは、皆さんもご存じかもしれませんが、、父の場合、なんてったって胆汁の海・・・ですから;;;;マジヤバです。

 父の胆嚢は破裂はかろうじて起きなかったものの、小さな3mm程の亀裂が2カ所有り、ちびりちびりと胆汁が漏れ出していた模様。 (それも、だいぶ以前から。)


 若い医師は、目当ての胆嚢に行き着く前に バッチィお腹の中を大掃除。

 (こんなになるまでよく生きてられてたな・・・って感じ。)

 大きな肝臓をひょいと持ち上げると、砲丸大のパンパンmanに膨れてピッカリkirakira真緑のドラゴンボールsmileとご対面~(そう、コレが胆嚢)

ドラゴンボールを丁寧にビックリ箱から取り出し、更に大掃除。


この状態まで発展しているなら、当然 腹膜を突き破り、腸・大腸も汚染されているに違いない・・・と考えられるところだが、

幸いな事に、ドロドロの泥状に濃縮された胆汁が腹膜を守るように底に沈殿していたから、
腹膜以下の臓器が守られていました。(腸ラッキー!)

一斉清掃してもらい、血管を縛る等の処置を終え、ペロリとめくられていた皮膚を閉じ、手術完了! 

予想を裏切る大手術になったのでした(u_u*) 

ひとまず大掃除をして悪さをしている胆嚢をポィしたが、胆汁で真緑に染色された他の臓器はそう簡単には元に戻らない。

徐々に洗浄するためのポンプが腹に装着されていた。

若い医師は、やり遂げました~! ヽ(´ー`)ノ拍手っ!
そんな大手術をした後に疲れた表情も見せずに 丁寧な説明。

さすが 体力のある若者!! 否っ! プロ意識っ!! 

そして、父も長時間 よく頑張ったclap

若い医師の経験値をUPさせたに違いない。

父は、日本の医療向上に貢献したとも言えるねyellow19、偉いぞ父っ!!

若い医師はこれからもあらゆる視点から医療を提供してくれるはずである。

この病院は、アイテムフェチなのか?と思える程の最新機器を取り揃えていて、
病院の評判もなかなかよろしいerohanadi

さて、手術は成功したけれど、腸が炎症を起こしている。
それは、前病院での長い間の抗生物質投与による副作用だ。

抗生物質で腸内悪玉菌が居なくなったら、普段は悪さしない菌が悪さをし始める。
並行して腸の治療も行うため、鼻から胃に管が通されている。
(鼻から薬を入れるらしい)

また、衰弱した身体に渇を入れるべく、濃ゆ~い栄養剤が首から点滴されていた。


後から思うに、もしも、最初予定した手術依頼を第一希望の病院が受けていたなら、
おそらく今頃は、予定どおり 喉にポンプの様な機械が装着され、お腹に注入口を付けた父を、前病院に戻す準備をしている頃だろう。

経験の少ない若い医師がゆえに、たくさん勉強し知識を付けている事やあらゆる視点から原因を追求し、経験豊富な先輩医師と結束して取り組んでくれたからこその成果だと思います。


若い医師は、患者だけでなく、その家族の想いも引き受けて下さった。

実は、手術前、若い医師に、ワタシの本心は、食いしん坊の父の胃を味わいながら食べたごはんで満たしてあげたい、 

願わくば、肺炎で入院する前の状態(リハビリで少し足が一歩前へ出せるようになったと喜んでいた。)まで戻してあげたい。

そう告げた時、彼は、では、そうなってもらえるように気管や胃瘻は最終手段として置いておき、出来るだけのフォローをしてみましょう!と言って下さいました。

ワタシの願いは、叶うわけがないと、、笑って玉砕されるに決まっていると思っていたから、
その言葉は、とても有難くて とても嬉しくて 涙が次から次へと溢れてきて止まりませんでした。


若い医師はこれからも経験を積み重ね、将来、多くの患者とその家族を笑顔にしてくれるお医者様へと成長してくれる事でしょう。

そして、我が父はツイている、あらゆる運命の分かれ道を見事に勝ちに持って行けている、出口の見えない暗闇に光が差している、そう信じています。


まだ予断を許さない状況は変わりはないけれど、この病院が手術を引き受けてくれていなかったら、今頃 間違いなくあちら側へ旅立っていた頃obakeだと思う。

いつまで生きてくれるのかは わからない、けれど、これからも、静かに見守って行こうと思います。

お見舞いや励ましのメッセージ、本当に有り難うございました( ^Θ^)ノノ