こんにちわ~^0^
始めにショップlu-xよりお誕生日のお祝いでぇ~す(*⌒▽⌒*)
広島県 F・M 様
――お誕生日おめでとうございますヽ(´ー`)ノ
気候も良くなってきましたが新型コロナの事もあり気軽にお出かけ出来なくなっておりますが、変わらずお元気で過ごされている事と思います。
また新しい1年を健やかに過ごされますよう願っておりますね(=^エ^=)
今日は、ひと目見るとギョギョッ! っと仰け反ってしまいそうになる植物をご紹介します。
――覚悟しといてください。
まずは、私が幼い頃の出来事から……。
ある日、庭で洗濯物を干していたであろう母の、
「きゃぁ~~~~><」
と恐怖する声が聞こえて来ました。
私は、その声に驚き、急いで玄関へと階段を駆け下りたのです。
すると、母は叫びながら家の中へ逃げるように転がり込んで来たのです。
玄関から家の中に入ったやいなや、鍵を掛けその場にヘナヘナと座り込んでしまいました。
腰が抜けた?
…………みたいです。
「どうしたの?」
と聞くと、
「ヘビっ>< ヘビが出た~~!!」
と…………ほぼ半泣き状態でした。
母は山の麓の地域の出身なので、よく山菜採りに一緒に山を歩いた事もあり、その際にヘビに出くわす事が幾度か有りました。
母はドデカい蛇を見ても一切動じず、ヘビなんてへいちゃらよ~と言う勇ましい女だった(ハズ)でしたが……。(あくまで私目線の母の印象)
実際に泣いていたかどうかは定かではありませんが、ほぼ半泣きで玄関に転がり込みへたり込む母に駆け寄り、噛まれたのか聞くと、噛まれてはいないとの事。(ほっ)
それまで我が家の庭にヘビが出る事は無かったけれど、家から少し離れた所で小さな白蛇が道の真ん中を闊歩している姿を見た事が有った。
もしも庭に現れる事が有ったとしても小さいヤツだろうとタカをくくっていたけれど、母がそこまで恐れる程の大蛇が、我が家の庭でトグロを巻いて居座っていたのか、うっかり土を掘ったらお昼寝していた大蛇を起こしてしまったのかと想像しました。
そこへ父がやって来て、
「何? 蛇が!?」
となり、それならば追い出さねばと玄関を出て行こうとしますが、母は慌てて父を止めます。
――危ないからと。
「だけど、放置は出来ないだろう? 放置してどこかへ行ってしまえば良いけれど、家の軒下などに入り込まれては夜な夜な安心して眠れないだろう?」
と父は止める母の肩を諭すようにトントンとし、どの辺りで見たか母に聞いてから、庭へと出て行きました。
少し落ち着いた母は父を追い、私も(蛇は苦手だけど)心配なので母の後ろを付いて行ったのです。
父は大きなシャベルを持ち出し、聞いた場所へとゆっくり近寄り、母が趣味で植えている背丈の高い草花をシャベルで左右に寄せながら地面を探っています。
母は、ゆっくり近づいて、そこら辺に……と指差し、その先に例の蛇なるものが頭を垂れているのが私にも見えました。
一瞬父は怯んだのか? バッ! と後ろに飛び退き、再びシャベルでその蛇のようなものとの戦闘が始まった!!
…………ん?
戦闘という程のものではなく、チョンチョンと軽く蛇を小突いている?
(大蛇だろうが、子蛇だろうが、弱いモノ虐めはイケマセンよ~もしかしたら、神様の遣いかもしれませんよ~速やかに遠くへ去ってもらえるようにし向けないと~と、私は内心冷や汗をかいて見ている)
ツーと頬を流れる冷や汗を感じた時、父は笑いながら、
「なんだこれ? 変な草だぞ」
と、ドヤ顔で語った……。
母が腰を抜かした蛇のようなもの……。
それは、世にも不思議な形をした『植物』でした。
母曰く、そう言えば、今までに何か見た事も無いような変な針のような突起をした芽が数週間前に生え、何の花が咲くのだろうと思いながら放置して忘れていたとの事。
(時折、野鳥さんから色々な植物がプレゼントされる事があったので、今度は何かな? と……。だそうです^^;)
その正体不明の芽が人知れず生長し、花を咲かせたようですが、その花の見た目がひどく毒々しい。
「……植物なの?」
と恐る恐る母の後ろに隠れながら、私も近寄りました。
目に入ってきたその植物は、まるで笛の合図に壺から出て来たコブラそのもの。
そして、そのコブラは長い舌をシュルシュルと出している。
もっと近くで見ようとする私を、母が毒でも吹き付けられたら大変だからと、私を遠避けました。
ちゃんと姿を観察する事も許されず父と母は、正体不明のコブラ草?
をゴミ袋に詰めしっかり封をしてしまい、二度と見ることは許されませんでした。
以降、二度と同じコブラ草? が生えてくる事はなく、私の中ですっかり忘却していたのですけれど、ここ数年、探鳥のために山を歩くようになって時折、コブラ草? に似た風貌の植物と出会う事がありました。
コブラ草? のように黒っぽくはないので種類が違う? 緑色をした変な植物、そして、その植物の花後の果実の姿。
調べた際、テンナンショウという種の仲間で『マムシグサ』という植物でしたが、我が家に生えてきたコブラ草? よりも鮮やかな緑と白のストライプ柄だし、長い舌のようなものも有りませんでしたけど、そのテンナンショウの仲間だと言うのは判明し、更に色々な植物の勉強をしていくうちに、知ってしまったのです。
コブラ草? の正体と…………本当の名前を。
サトイモ科テンナンショウ属
ウラシマソウ(浦島草)
浦島太郎が釣り糸を垂れているような長いお髭(?)があるので、そういう名前が付いているようです。
私が勝手に付けていたコブラ草では無かったのが残念と言うか、浦島太郎が釣り糸を垂れているなんて、そんなファンタジックなネーミングセンスが私には無かったのがとっても残念と言うかショックと言うか^^;
まぁ、私の場合は、母との過去の出来事が印象的でも有ったワケですしゞ( ̄∇ ̄;)
……話はちょこっと戻しますが、このウラシマソウは、ネット上で取引されていたりして、割とコアなファンが存在していると思いました。
そうなると、私の収集癖がうずきます。
――是非手に入れたい。
もう一度、ちゃんと観察したい。
ネットをググる日々……。
そして、植物愛好家さん達が集うSNSで出来たお友達のお宅に生えてきて要らないからと、譲ってもらえる事になりました。
譲ってもらった時期は花も終わっており、葉っぱが付いていましたが、私の不注意(?)で枯らせてしまい、下さった方に非常に申し訳無く、自身もショックで、枯れた鉢を見てはハァー……復活しないかなぁ――。
と、眺める日々。
春になり、母が見たと言っていた太くて尖った針の芽が出て来た時は、歓喜しました。
生態がよく判らなかったのですが、普通、冬は地上部を枯らせ、地下茎は生きているらしいです。
尖った針先が割れて、葉っぱが出てきました。
と、同時に、薄黒いチョロ毛の生えたなにか……も。
そして――待ちに待った蛇。
…………もとい浦島太郎が花開き、釣り糸を垂れています。
糸が長くて写真に入り切れません。
高級なゴムのような滑らかな手触りの釣り糸。
全草に毒がありますが、誤食しなければ、おさわりOK
変な毒を吹き付ける事もなく、いたって温和なやつです。
確かに、釣り糸を垂れるような姿になり、ファンタジック性のネームを付けたい感覚は理解できました。(それが浦島太郎とは言いませんが……)
………………百歩譲って太郎って事にしますが。(するんかぃ!)
太郎は海もないのに丘で何を釣る気なのでしょうか。(私が釣れたってワケですかね?)
この長い釣り糸の役割が判りません。
……って言うか意味が理解出来ません。
植物が多種多様な形に進化してきたのには何かと理由があるはずなのに。
蟻とかの虫が釣り糸を伝ってトコトコ登ってきて、上まで辿り着いたところで捕食する気なのかと調べましたが、食虫植物では無い。
キノコバエという蚊に似た特定のハエを寄せ付け受粉をさせるらしいですけど……飛びモノ相手に釣り糸は意味無いんじゃ?? (ウチの庭にキノコバエなるハエがやって来るかどうかは別として)
この釣り糸の役割をもしご存じの方は、どうか教えてくださいm(_ _)m
また、新たに判った事は、どうも太郎は性転換するらしい。
ウチの太郎はまだ1つしか有りませんが、今のところ雄らしいです。(小さいうちは、太郎って事で)
しかし、栄養が豊富で株が増えるか大きくなると雌になるんだそうです。(花子?)
花子になっても栄養失調を体験すると太郎に戻るという。
……なんで戻るんや!?
――――なんとも意味不明な不思議な生物でした^^;
植物って土地の状況によって変化します、まるで知性があるかのようにも感じます。
太郎がいつか花子になれるよう見守って行こうと思います。
(なんか、↑こう書くと、字面的に変な感じなのですが^^;)
――だいじにしますともっ(u_u*)
ちなみに、こちらがマムシグサ
さらに、こちらはムサシアブミです。
ぱっと見、ヘビにみえるよね……。