先日、我が家のいくりちゃん(スモモの木)に起きた不思議現象です。(苦手な人はスルーしてね)
いくりちゃんの2.5mぐらいの高さ辺りに突如出現した茶色いカタマリ。
望遠レンズで撮って拡大すると、ミツバチがワシャワシャと蠢いているではありませんか!!><ギャッ!
思わず蜂に営巣されちゃったのかと慌ててググると、『分蜂蜂球(ぶんぽうほうきゅう)』という現象で『蜂の巣』ではない事が判明。
直ちに駆除する程の獰猛さは無く、この中に手を入れても刺されない(入れないけど)ほど、温厚で大人しいらしいです。
(…だからと言って、イタズラしないように!)
この『分蜂蜂球』という現象は、元の巣に新しい女王蜂が出現した時に、それまで女王職だった母親が娘に巣を明け渡し、護衛を半分を引き連れて巣を出て行くお引っ越し行動(分蜂)なのですって。
……で、先遣隊(斥候部隊)が良い感じの新居を探してくるまでの間のお宿としてこのような蜂球になって女王様を守っているワケです。
ま、『一時預かりさん』にウチのいくりちゃん(スモモの木)が選ばれたって事らしい。
ご覧の画像は正面から撮影したものですが、奥行は更に3倍はあります、数千どころか数万匹居そうな程、ぎっしり詰め詰めでした。
側に巣箱でも設置すれば、自家製蜂蜜が~~~!!と、チラッと脳裏に欲望が通り過ぎたのですけれども。。。(笑)
次の日の夕方17時30分頃、先遣隊の蜂と思われる数匹が、蜂球の周りをブンブン羽音を立てながらクルクルと不自然な動き(合図の『踊り』)をすると
蜂球からブンブンと、とんでもなく大きな羽音が立ち始め、もの凄い蜂の群れが一斉にいくりちゃんの木の周りを回り出し、いくりちゃんの木が蜂の群れで真っ黒に見えるぐらいになりました。
やがて、大集団となり新居があるであろう方向へ一斉に飛び立って行きました。
(ブンブンという羽音も最高潮!!)
蜂球は5分もしないうちにみるみる小さくなり、嘘のように消えて無くなりました。
しばらくして、忘れ物が無いか(残され組が居ないか)と10匹ぐらいが確認に来ていましたけれど、無事にお引っ越し出来たようです。
お宿代としてちょこっと蜂蜜置いて行って欲しかったな。
蜂にもちゃんと意識があるんだって感じました。
それにしても、人間と逆だね、娘が出てくんじゃなくて、母親が出てくのですから(笑)
だけど、それが利に叶っているのだそうですよ。
なかなか見応えのある現象でしたよ、住宅地の真ん中ではなかなか目にする機会は無いので、貴重な体験でした。
画像から、おそらく『西洋ミツバチ』だと思います、日本ミツバチよりも黄色くて大きそうでしたし、かなりの大群でしたから、近くの山のどこかでプロの養蜂をしている方が設置した蜂箱から分蜂した集団と思います。
(プロの方は、日本ミツバチよりも大量収穫が見込める西洋ミツバチを飼うそうですから)
ただ、このような現象を知らずに駆除をしちゃうと、周囲の生物の生態系が崩れたりする可能性があるそうで、迂闊に駆除をしないようにしてね。
数日で居なくなるので、もしこんな『分蜂蜂球』を見かけたら、そっと見守ってあげて下さいね。
(ついでに、『分封蜂球』と書かれる事もあるようです。)