声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

義理チョコ考

2019-02-15 09:44:21 | Diary
チョコはいらないと言って出かけて行った夫が

“義理チョコ”をもらって帰ってきた。


私は、その嬉しそうな表情を見て

改めて気がついた。



言葉と心は裏腹なのだ…




30年以上も夫婦をやっていると、

だんだんと互いの気持ちに鈍感になってくる…


「いらない」と言いながら

本心では、

(そうは言っても、買ってくるに違いない)

と、
どこかで期待する気持ちもあったのだろう…


そうなら、余計なことを言わなければいいのに…



私が夫の言葉を信じて、チョコを買わなかった理由は、

昨年のバレンタインに遡る。


「できれば、カカオ90%以上の甘くないのがいいなぁ」

というリクエストに応えて、

甘くないチョコを探しに出かけたのだったが、


残念ながら、

その店には、90%のチョコはなく


とりあえず、

その中でも一番カカオ含有率の高いのを選んで買って帰ったのだが、


開口一番、

「78%か…」

と、興味なさそうに呟いただけだった。




歳をとると、
人間、面倒くさくなる…


「食べないから買ってこなくていい」

と言われれば、そのまま素直に受け取る。



私の場合、仕事ではエラそうに

「相手の気持ちを慮りましょう!」

などと言っているが、


夫に対してまで、

いちいち、言葉の真意などを深読みすることはない。

ましてや、
気分によって言葉もコロコロ変わるし

自分が何を言ったか憶えていないことの方が多い。


変わる言葉に一喜一憂するのは、若いうちだけだ。


昔は、よく諍いもあったが

最近は、なるべくスルーしているのでケンカにもならない。


中高年夫婦の典型だろう。




しかし、

夫がもらってきた義理チョコは、
本当に、よくできている。

一辺がボールペン以下の小さな箱の、上げ底構造に直径1.5cmくらいのチョコが9粒も入っている。


どれも、一粒を味わう間も無く、

口の中で溶けて無くなってしまうほど、薄くて小さい。


それらを図々しく、口に含みながら私は思う…

なるほど、

コレをくれた人は、


夫が普段から甘いものを食べないことを知っているのだろう…


なので、

やはり、本来の“義理を果たす”ためだけに
贈ったに違いない。


見事なチョイスに感心。

(^_^;)










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