声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

想像の世界で遊ぶこと

2022-10-15 09:02:00 | ナレーション ボイストレーニング

昨晩は市の児童文化センターで
プラネタリウム番組の収録。

来年の5月に投影予定の星座の話と天文学シリーズの二本立て。

ミクロネシアの神話に基づいた星座の話で、
台本をもらった直後、てっきり《ばぁば》の役を担当するのだろうと思っていたら、

マウィという主人公の少年の役…。
意外な配役に少し驚いたが、
久々に我を忘れて、わんぱくな少年を演じた…。

終わってから、
演劇クラブの小学生の女の子から

「すごく、じょうずですね。どうしたら、そんなになれますか?」

と質問された。

「あなたの6倍生きてるからね!
長く生きていると、色んな役になれるのよ」
と答えた。

変な答えだなぁ…と思いつつも
言った後で自分の言葉を反芻してみた。

やはり様々な経験は、声の仕事には欠かせない。
子供の頃から映画やTVアニメ、大人になってからはいろいろな芝居や演劇を観てきた。

声だけで演じるのではなく、
顔はもちろん、心と体で表現する事が《役に成りきる》ためには必要だ。

恥ずかしいと思っているうちは、まだ自分を捨て切れていない証拠、

なりふり構わず自分とは別人格のキャラクターの気持ちに成り切る…

それができるかどうかだと思っている…

これまでに、様々なキャラクターを演じてきたが、

恐ろしいキマエラのような怪物であろうが、
狩猟と月の女神アルテミスであろうが
平気で友だちを裏切るずる賢い狐であろうが、
私の頭の中では、全て具現化されている…

それは恐らく、過去に読んだ本のおかげでもある。
ギリシャ神話やイソップ物語、
中国の怪奇談《聊斎志異》には子供の頃から親しんだ。

現実には存在しない妖怪たちとも想像力の世界で自由に動かして遊んでいた。

思えば、外で遊ぶより部屋の中で本を読んだり絵を描いたり…独り遊びするのが好きな子供だった。

昨日、一緒に収録した、もう1人の出演者の女子中学生は、小学生の頃から優れた表現力を持っていたが、
彼女はきっと本が好きだ。

読書量は、声の仕事にも影響する…と私は思う。

声優でなくても、アナウンスやナレーション全てに共通している事だ。

文学作品だけじゃなくても漫画だって何だっていいのだ。

漫画といえば昨日、収録した児童文化センターで面白いモノを見つけた




なるほど…
目の表情にも色々とあるワケだ。

ナットク!


トップと下の画像は現在投影中の番組。


しかし、 
イプシロンは残念だったなぁ…。




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