声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

MCの要件

2014-03-23 07:27:42 | アナウンサー 話し方 企業研修 ビジネス
司会者をMC( マスター・オブ・セレモニーの略)と呼びますが、

フリーアナウンサーを長くやっていると、自分には不似合いな仕事も受けなくてはならない場面があります。

例えばキャラクターショウ…。

以前、ある大手企業の運動会のMCを頼まれ、
個人的な繋がりもあったので、断りきれずに引き受けたのですが、

その中でウルトラマンショウがあったのです。

こう言う場合、MCは登場シーンで必ず
「みんなで一緒に呼んでみよう!せ~のっ!ウルトラマ~ン‼ 」
と呼び込むことになっていますが

声のトーンをオクターブ高く、しかもハイテンションでやらなければなりません。

そういう時は、自分でもムリしてるなぁ…と思うのですが、遠目でみれば“オネエさん”で通用した事も数多くありました。(^^;;

ところが、ごまかしがきかない場合もあります。

今から数年前、県庁前で幼稚園児を対象にした群馬県のゆるキャラ「ゆうまちゃん」(現ぐんまちゃんの幼名)のお誕生日イベントの司会を頼まれた際は、本当に困りました。

台本に「オネエさんと一緒に、おめでとうって言ってね!」

などと書いてあったんです。(~_~;)

私、常日頃から子供にウソはいけないと思っている真面目人間です。
ステージのないフラットな広場で間近に園児たちがいるのです。

( どうしよう…)と思いながら

結局、「オネエさんと一緒に」を「私と一緒に」と言い換えました。

同じフリーアナウンサーの知人は
「オバサンと一緒に…」といったらイベント会社からクレームがきたそうです。

夢を売る商売ですから、俳優のようにMC自身が“オネエさん”というキャラクターになり切る事が要求されるのです。

その昔、「ぐんま童謡祭り」で、ご一緒した坂田おさむさんが
「大きな息子がいても、自分の事を“歌のおにいさん”といってました」とステージで笑いながら仰っていましたが、

MCにも、要求されるキャラに堂々と成り切る覚悟が必要なのです。
(*^^*)

清水由美 

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