納車で都内の顧客宅を訪問した帰り途、
ハンドルを握る夫が、いきなり
「スーダラ節を歌えるか?」
と訊いてきた。
もちろん唄えるが、それがどうした?
…と聞き返せば、
「あの歌詞を見せられたとき、植木等さんは歌詞に納得できず悩んだらしい」
どこから仕入れたネタなのかは知らないが
夫の言葉に、さもありなん…と
昔、植木等さんの講演会の司会を務めた際のことを思い出した。
芸能人と一緒に仕事をすると、イメージと実際の印象の違いに驚くこともあるが、
TVで知っている植木さんと、本物の植木さんは全くの別人で、
その講演会の関係者全員が驚くほど、真面目な方だった。
確かに、あれほどの真面目な人が歌うには勇気の要る歌詞だ。
「悩んでいた時に、父親に歌詞を見せたら『この歌詞は素晴らしい!親鸞の教えそのものだ』といわれて歌うことを決心したらしい」
と続ける夫に
そういえば、植木等さんは、あの講演会でお寺のご住職をされていたお父様の話をしてくださったと返しながら、
親鸞の教え…とは、人間の煩悩のことを指すのだろうと答え
「わかっちゃいるけど、やめられない」
と歌ってみた。
青島幸男氏の、歌詞の意味を改めてなぞってみれば確かに…、
わかっちゃいるけど、やめられない事…が多すぎる世の中だ…。
「植木等の歌、何曲知ってる?」
と続ける夫に
「ハイ、それま〜で〜ヨ♪」
を挙げる。
子供の頃、
イントロから三段階でメロディがガラリと変わるのが好きだった。
歌詞を思い出してみると、
これも、またあり得る…さすが青島幸男。
尊敬してやまない植木等の話を始めると決まって雄弁になる夫は続ける。
「『無責任男』の映画に出たとき、体調崩してダウンしたらしいんだ。その時に植木さんの奥さんがなんといったと思う?」
「…さぁ」
「責任持って“無責任男”を演じなさい…と言ったんだって」
植木等さんの奥様も、スゴい人なんだなぁ…。
そう言いながら夫は、
「ごまを〜す〜りましょ♪…」
と歌い始めた。
植木等さんの周りには才能豊かな人がたくさんいたのだ。
才能ある人の周りには、才能ある人が集まる
ゲスの周りには、ゲスばかりが集まってくる
…いずれも真なり。
ハンドルを握る夫が、いきなり
「スーダラ節を歌えるか?」
と訊いてきた。
もちろん唄えるが、それがどうした?
…と聞き返せば、
「あの歌詞を見せられたとき、植木等さんは歌詞に納得できず悩んだらしい」
どこから仕入れたネタなのかは知らないが
夫の言葉に、さもありなん…と
昔、植木等さんの講演会の司会を務めた際のことを思い出した。
芸能人と一緒に仕事をすると、イメージと実際の印象の違いに驚くこともあるが、
TVで知っている植木さんと、本物の植木さんは全くの別人で、
その講演会の関係者全員が驚くほど、真面目な方だった。
確かに、あれほどの真面目な人が歌うには勇気の要る歌詞だ。
「悩んでいた時に、父親に歌詞を見せたら『この歌詞は素晴らしい!親鸞の教えそのものだ』といわれて歌うことを決心したらしい」
と続ける夫に
そういえば、植木等さんは、あの講演会でお寺のご住職をされていたお父様の話をしてくださったと返しながら、
親鸞の教え…とは、人間の煩悩のことを指すのだろうと答え
「わかっちゃいるけど、やめられない」
と歌ってみた。
青島幸男氏の、歌詞の意味を改めてなぞってみれば確かに…、
わかっちゃいるけど、やめられない事…が多すぎる世の中だ…。
「植木等の歌、何曲知ってる?」
と続ける夫に
「ハイ、それま〜で〜ヨ♪」
を挙げる。
子供の頃、
イントロから三段階でメロディがガラリと変わるのが好きだった。
歌詞を思い出してみると、
これも、またあり得る…さすが青島幸男。
尊敬してやまない植木等の話を始めると決まって雄弁になる夫は続ける。
「『無責任男』の映画に出たとき、体調崩してダウンしたらしいんだ。その時に植木さんの奥さんがなんといったと思う?」
「…さぁ」
「責任持って“無責任男”を演じなさい…と言ったんだって」
植木等さんの奥様も、スゴい人なんだなぁ…。
そう言いながら夫は、
「ごまを〜す〜りましょ♪…」
と歌い始めた。
植木等さんの周りには才能豊かな人がたくさんいたのだ。
才能ある人の周りには、才能ある人が集まる
ゲスの周りには、ゲスばかりが集まってくる
…いずれも真なり。