昨日は、“おうたの先生”の仕事で半日、
Aこども園で過ごした。
コロナ禍で様々な行事が中止になった今年度、
年長組は、
3月の卒園式で歌う曲を練習したが、
終わってから、
「今日で先生の歌のお稽古は終わりです。
みんな小学校に行っても元気よく歌ってね!」
と挨拶して、
教室に帰って行く園児たちにエアータッチして見送った後、
ふと振り返ると、
ひとりの女の子がこっちへ向かって引き返してきた。
そして
「ちっちゃいときから、ありがとうございました!」
と言って、また教室に帰って行った。
(あぁ、そう言えば…あの子は2歳児のクラスからいた子だ)
毎回、こども園に来るたびに思うことだが、
幼児の記憶は、いつ頃からあるのだろう…。
月に1、2回しか来なくても、
レッスン中に私の言ったことを憶えてくれている園児たちが多いのに毎年、驚かされる。
女の子はオシャレにも興味があるようで、
昨日は4歳児からも
「せんせーのおようふく、かわいい!」
と褒めてもらった。
くすんだオレンジ色のツィードのロングジャットに七宝焼でスネアを象ったカラフルなピンブローチと、
私にしては珍しく明るい色のコーデだったのだが、ウケたようだ。
(^◇^;)
Aこども園でのレッスンも10年…
本当に毎回、楽しい時間を過ごさせてもらっているが、
逆に
園児たちから学ばせてもらうことも多い。
言語への理解度は月齢によって大きな差がある、
歌詞の意味を説明するときに、
アタマをフル回転させないといけないのだ。
大人なら、誰でも知っている事を園児たちに理解してもらうために
即席で、ストーリーを作る。
《いぬのおまわりさん》は簡単だが、
最近よく歌う《にじ》や《ね》などは情景描写だけでなく心情描写もストーリー化する。
字面を歌うだけでは、子供たちがすぐに飽きてしまうからだ。
歌のレッスンは、私自身の脳の活性化レッスンでもある。
ちなみに、
若い頃、アナウンサー試験の前に
一本の鉛筆をテーマに1分間スピーチするという練習をしていた事があったが
当時は大の苦手だった。
それが、何故か今は得意だ。
人生経験は...ムダではないらしい。
(⌒-⌒; )