声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

2人の伯母

2019-07-05 16:26:44 | Diary
島根に住む父方の伯母たちが

交互に電話してきたのは4、5日前のこと。


ともに96歳の高齢者ではあるが


久々に聞く声は、

私が島根にいた頃と全く変わらないほど若々しくて驚いた。


S子伯母は生涯独身を貫いたが、

そのくせ私には

「ユミちゃん、一回は結婚しなさいよ」

と、帰省して遊びに行くたびに

当時、20代後半になっていた私をせっついた。


ここ数年は、電話をしても出ないので

どうしているかと思っていたが、元気そうで安心した。



父の兄嫁のY子伯母は、

去年、長年連れ添った伯父が100歳で亡くなり

今は、70歳の次男と二人暮らし。


広すぎる家をどうしようかと悩んでいるらしい。

「庭の雑草を刈ってもらったら2、3万円も取られたんよ」

と相変わらず、愚痴をこぼす。



「この前、S子さんが来てね、お茶飲んで帰って行ったけど、私、あの人キライ!いつも帰り際にチクリと言う人なんよ」

S子伯母のことだ。

「意地悪なんよ、S子さんは」

とY子伯母は、S子伯母の悪口を続ける…。


心の中で

( ふふふ…)

と笑いながら愚痴を聞く。


「ユミちゃん、内緒だよ」

とY子伯母はS子伯母の悪口を続ける。


島根は、

全国一、100歳越えの高齢者が多い県らしいが、

伯母たちのパワーは、

それを証明するような勢いだ。


実父も、あのまま島根にいれば100まで生きられたかも…とよぎる。


悪口は長生きの秘訣なのかも…。( ˊ̱˂˃ˋ̱ )



Halは元気です!















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遺品整理

2019-07-05 15:10:06 | Diary
この数日は

夫と手分けして土日を、ほぼ遺品整理に費やした。


自宅とケアマンションの両方に残されていた衣類や靴、

その他諸々の家財など

とても自分たちでは片付けられない量だったため

大きな物は専門の業者に依頼したが、

それ以外は、

要るものと要らないものを分けて

少しずつ片付ける作業だが、

コレがなかなか捗らない。


驚いたのは、

私が自衛官時代に父に送った手紙の束だ…


なぜか、

『父上様…』で始まり、タラタラと訓練中のエピソードや近況報告の書かれた手紙を、

父は後生大事に持っていたらしい。


ケアマンションの狭い部屋を整理していた時に

夫が偶然、それら手紙の束を見つけた。


中には、すっかり忘れていたが、

私がお世話になった女性自衛官の上司から来た手紙への返信の下書きまで取ってあった。

退職時に上司が島根の実家宛に送ってくれた激励のハガキを父が読んで、

それに対して、礼状を書いてくれていたらしい…


なんだか、

泣けてきた…



私の知らないところで、

父は、こんなに一生懸命、下書きまでして
丁寧にフォローしてくれていたんだなぁ…。



ここ数年、認知症のせいか

私を泥棒扱いしたりして意思の疎通がうまくできなくなった時は

早くいなくなればいい…と思ったこともあった。


だけど、

死んでしまった今は、
それらは全て、病気のせいだと素直に思えてくる…。


父には、本当に感謝しかない。




写真は、父の手作り

ダンボールのサーベルタイガー。










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年金事務所で

2019-07-05 14:40:38 | Diary
( へぇ…こんな職員もいるんだ )


と心の中で思った…

「は〜い、どうぞぉ、よろしくデス」

と名刺を机越しに差し出したのは一見すると、
お茶の水博士風ヘアの70前後?の男性職員だった。


少しひいたが、

「書類に記入するときに、間違えてしまいまして…訂正印は必要ですか?」

と、訊くと

「あ〜 ちょんちょんと二重線引いといてね!」

と軽い口調で言われた。


( オイオイ、何でタメ口?)

ムッと来たが、顔に出さないよう敢えて低いトーンで

「よろしくお願いします」と

挨拶した私に、

「ちょっと待ってくださいね、お父さんの年金記録をもう一度確認しますのでね!」


( なんだ?今さら、払い過ぎてたなんて言わないでよっ!)


「お父さんは、旧姓があるんですね〜」

「はい、婿養子でしたから」

「その前にも、名前が変わっていますか?」

父は、婿養子に入る前にも苗字と名前を変えている。


理由は定かではないが、

「名前の文字が苗字の一文字とダブっていたため、名前も変えたようです」と言うと、

「あぁ、トマトみたいにね!」

と、職員は笑った。

「ご長女さんは、今後、苗字を変える予定はないですか?」

一瞬、

(はぁ?)

と思ったが、

「ないですね」

ときっぱり否定した。

もう、これ以上プライベートな話をしたくない。



「お父さんは、つい最近亡くなったんですねぇ」

( だったら、もっとまじめに対応しろよ!)


「ご長女さんは、ユーミさんですか?ユミさんですか?」

と、意味不明なことを訊いてきた。


「普通、この字はユミでしょう」

と呆れて答えると、

「6月分の未支給分が、ご長女さんの口座に振り込まれますので通帳のコピーをさせてもらいますね」

そう言って、

私の持参した通帳を持って、コピー機の前に立った後ろ姿を見ながら、

公的機関の窓口には、様々な人がいるもんだ…と思った。


その職員が、

私の提出した書類を確認しながら、

「どんな場合でも、後悔は残るよねぇ…」


…と、ぽつんと呟いた一言だけは、

妙に心に響いた。


まさに、
今はそんな心境だ。





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