声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

インフォームドコンセント

2018-12-28 16:11:44 | Diary
昨日の午後は退院後初の外来受診。


病理検査結果を受けて、

今後の治療方針を決める主治医との大事な面談の日で、

本来ならドキドキしながら、病院の門をくぐるところだが、

午前中、Mこども園で園児たちと楽しく歌ったおかげで、

いつものように給食の先生からお弁当を受け取り、

駐車場で、おにぎりをゆっくり食べてルンルン気分で出かけた。



予約時間ちょうどに自分の番号を呼ばれ、

診察室に入ると、

主治医のY先生が和やかな表情で

「体調は、どうですか?」

と声をかけてくれた。


「はい、体調はいいと自分では思っています」

と答えると、

「そのようですね」

そう言って、

目の前のPCの画面を開いて画像を指し示しながら説明し始めたY医師は、まだ40前だろうか…。

ヒゲの剃り跡も青々としていて、太めの眉にやや下がり加減の目が優しい。

一見すると、医師には見えない、

かといって営業マンタイプではないが、

下町ロケットに出てくる佃製作所の営業部長役の谷田歩さんを、ひと回り小さくしたような雰囲気だ。

第一印象は寡黙で、人見知りがあるタイプに見えたため、

( 大丈夫かなぁ…)

と思ったが、

その後、印象がだんだん変わってきた。


多くを語らないが、こちらの質問には丁寧に答えてくれる…。

手術前の説明の時も、

夫いわく

「横柄な印象もないし、あの先生でよかったんじゃないか?」

とのこと。


その夫の言葉どおり、

昨日は、

( 本当に、この先生でよかった…)

と私自身も思った。



Y医師は、
とにかく話をよく聴いてくれた。

そして、

提案された治療方針について、こちらから質問すると、きちんと数値を出しながら、丁寧に説明をしてくれた。

それに対して、
現時点での私自身の考えを伝えると、深く頷きながら

「では、その方向でいきましょう 」

と、同調してくれたのだ。

無理強いは一切ないし、

『患者の思いを尊重する』と、

この病院のポリシーが書かれたパンフにあったが、

ここまで、きちんと聴いてくれるとは思わなかったので驚いたし、なにより嬉しかった。


思い切って薬のことや、食事のことも遠慮なく訊いた。

「先日、天ぷらも手打ち蕎麦も完食できました」

と話すと、

「大丈夫そうですね!」

と、Y医師は笑った。


距離が縮まった…。


診察の終わりに

「先生、よいお年をお迎えください」

と言うと、

Y医師は、

「…はい」

と、
一瞬ぽかんとして、

「ありがとうございます」

と、
少しはにかんだ表情をしてから、ペコんと頭を下げた。


これから長い付き合いになりそうだが、

この先生なら信頼できそうだ。





帰り際に、

いつものドライブスルー薬局に立ち寄ると

処方箋の説明をしてくれた男性薬剤師が

申し訳なさそうに、

「実は…」と閉店のお知らせが書かれた紙を差し出した。


とても親切な、薬局だったのに…残念だ。

できたばかりだと言うのに、

この病院の周辺では、早々と薬局の生き残り競争が始まっているらしい。

(−_−;)




















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免許センターで

2018-12-28 07:26:36 | Diary
一昨日、

5年ぶりに運転免許を更新した。



この時期は、冬休みの学生で混んでいるかと思いきや、

免許センターのロビーに並んでいるのは、自分を含めて中高年が多く、

手続きも、1カ所を除いては比較的スムーズだった。


その1カ所とは、

適性検査のコーナーだ。


50人以上の行列ができている奥のブースから女性職員の甲高い声が聞こえてきた。

「これ以上、見えるメガネはないんですか⁉︎」

「これだとギリギリですよ‼︎」


相手は見えないが、聴覚にも問題があるのかもしれない…。

話がスムーズに通じないらしく何度も同じコメントが聞こえてくる。

女性職員は、通常の何倍もの時間をかけて根気よく説明しているようだ。


数分後、ブースから出てきたのは

予想通り、80代と思しき高齢の男性だった。


次は写真撮影という段になって、

呼び出すまでベンチに座って待っているよう指示があるのだが

例の高齢男性は、付き添いらしい女性から

「写真はとった?」

と話しかけられると、
名前も呼ばれていないのに写真ブースへと移動し始めた…。

どうも手続きの方法や手順、職員の説明が理解できていないようにも思える…、

適性検査でも問題が発見されているのに、

それでも免許を更新させるのだろうか…。



一瞬、
私の脳裏に道端に供えられた花がよぎった。

今年の1月に起きた高齢ドライバーによる女子高生の死傷事故の現場を

私は、ほぼ毎日通っている。


事故現場には、
あれ以来、毎日欠かさず花束が供えられていて、

クリスマスイブの24日には、白い百合の花束が供えられていた…


亡くなった女子高生は、
偶然だが、小学校教師をしている私の知人の教え子だった。


昨年のクリスマスは、元気な姿を見せていた子供が今年はいない…

それが親御さんにとって、どれほど辛いことか…と思う。


現在係争中の裁判では

加害者の弁護側が
『加害者は前頭側頭型認知症で、それを理由に無罪を主張している』と、地元新聞が伝えていた。


本当に、やりきれない…



高齢ドライバーの逆走や操作ミスによる事故が後を絶たない。


その原因に、

安易に運転免許の更新を認めてしまっていることがあるのではないだろうか。


免許センターで見かけた高齢男性も、

写真撮影のブースから出てきたのをみると、

どうやら、免許更新の手続きを終えたようだ。















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