声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

人生最後のモテ期

2018-04-14 07:36:11 | Diary



引越し後の実父の部屋を片付けに行った先週の日曜日、

廊下で車椅子に座ったまま、

ガラス越しに外をジッと眺めているお婆さんがいた。


荷物を持って行ったり来たりする私たちが通るたびに、

「大変だねぇ」

と何度も声をかけてくれる…。


見れば、色白の上品な顔立ちのお婆さんだ。


2時間ほどして、

ほぼ片付いたので、部屋の鍵を持っている夫に先に帰る旨を告げると、


夫がお婆さんと何やら話している。


( 自分の息子の話でもしているのかな?)

と思いつつ、

その横を通り過ぎ、先に帰宅すると

しばらくしてから、夫が帰ってきた。


遅くなった理由を聞けば、


お婆さんに、くどかれていたのだそうな…。

「あのバアちゃん、100歳だって」

と言いながら、ニコニコ笑っている、

まんざらでもなさそうな表情だ。



彼女は、

いきなり廊下で、夫に

「アンタ、イイ男だね!」

と声をかけてきたと言う。

「アタシもね、昔はよく女優みたいだって言われたんだよ」

と。

女優の誰に似ていたのかときくと、

「 昔はよく、女優よりキレイだと言われたんだよ」

とのこと。


夫が、

「もう、こっちに来ることはないけれどお元気でね」

と言うと、

「また、会いにきておくれ」

と懇願されたらしい。


そして、別れ際に手を握ろうとしたのか

「約束だよ、待ってるからね!」

と夫の手にハイタッチしたらしい。


笑い話のようだが、

なんだか切ない話だ…。


あのお婆さんは、夫が帰った後もじっとあそこにいて外を眺め、

会いに来てくれるのを待っているのだ。

一日千秋の思いで…。


「…で、どうするの?約束したんでしょ?」


と質すと

「 まあね 」

とのこと。


100歳のGFがいるって、ちょっと自慢できるかもね!


夫にとって人生最後のモテ期かも…。

ガンバレ。😅









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さまよえる高齢者

2018-04-14 06:53:51 | Diary
“自由に出歩きたい”

“ご飯がマズイ”

“周りがバアさんばかり”


と、散々ゴネて、

わがまま放題で、山間部の施設からとうとう追い出された実父が、

次に入った場所は、

街中の住宅街にある高齢者専用のケアマンション…

以前より居住費も高く、


そのぶん、ケアはしっかりやらせて貰いますと

副施設長なる女性から連絡をもらったが、

金銭への執着が異常に強く、

自分の納得しない事にはなかなか首を縦に振らない実父が、

いつまで、そこに居られるのか…を考えると

気が重くなる。😓


実父の引越しで、

本人が支払い拒否した施設の退去時の清掃、補修代とやらの

請求内容の見積りが、どう考えても高過ぎるし

納得いかないので、


県の消費生活センターに相談してみたところ

すぐに市の高齢者施設を管轄する部署に問い合わせてくれた。

それによれば、

退去時に清掃代や補修費を請求する事自体が問題なのだという…。

どういう事かと訊くと、

本来は入居時に“敷金”として預かったものから、退去時に発生した補修費や清掃代を賄うよう指導しているのだとか…。

なるほど、普通の賃貸住宅と同じシステムということ?


現状では、市の指導に従わない施設も多いという事だ。

勉強になった。


それにしても、1DKの部屋で8万を超える清掃・補修代は高過ぎるように思えてならない。

他の業者で概算してもらったが、通常は5万以下だという…。


どうなっているのか…。


今までは、実父を預けている手前、あまり口出しできなかったけれど、

退去した以上、納得できるまで説明をしてもらいたい。

ちなみに、私はクレーマーではありません。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする