たぶん一か月ぶりくらいの更新でしょうか(^^;)
この間何をしていたかというと、カルテット。の続きというか、翼&要シリーズの第二部ぽいのを書いてたんですよね。
んで、今度は翼の新しい勤め先の病院で殺人事件が起きるという
そんでもって、この本は作中に出てくるものなので、今回あらためて読んでみたというか。
一応一通り書いてみて、内容的には結構気に入ってるんですけど、今回は直しを入れる過程で読まなきゃいけない本が色々あるので、それを消化する+文章を修正しなきゃいけないことを考えると、連載するのは少し先のことになりそうです(^^;)
まあとりあえず、今回は↑のアンドルー・ワイル先生の本を取り上げてみようと思いました。
この本、少し大袈裟に書くとすれば、「明日、もしガンだと言われても絶望しないための本☆」と言えるかもしれません。
たぶん、ホメオパシーとかオステオパシーと聞いた時点で、眉に唾をつけはじめる方は、きっともってすごく多いだろうとわたしも思います
でも、この本を読むとそういう偏見みたいなものがかなりのところ和らぐんですよね。
というのも、この本を書いたアンドルー・ワイル(医博)自体がハーバード卒のお医者さんだから(笑)
その彼が、ある時体の不調を感じてお医者さんに診察してもらいにいくと、<食道痙攣>ではないかと診断されるところからお話は始まります。
もちろん、そう診断を下したのはわたしたちが普段お世話になってる普通のというか、現代医学の申し子であるお医者さん。
でもワイル先生はふと、同じようにきちんと医学を修めた医師で、その後(あろうことか・笑)ホメオパシー医になった友人に診察してもらいにいくんですよね。
そして、病院でよく行われる5分診察というのでなしに、実際の症状とはまるで無関係のこと――<暑がりか寒がりか?>、<どんな姿勢で眠るか?>、<脂身の肉と赤身の肉、どちらが好きか?>、<食物でとくに好きな香味は?>といったことを色々聞かれたのち、君の病気は典型的な「硫黄タイプ」だと診断され、硫黄の入った薬を処方されると、あらまあ不思議!!病気の症状がすっかり良くなってしまうという(^^;)
アンドルー・ワイルはご自身が医者ですから、あらゆることに対して疑問視する公正な眼も持っていますし、本の中で紹介されているあらゆる代替医療についても、とても深い洞察力があると思います。
でも、医者からガンだと言われたら、まあ普通は誰だって「ガーン!!」となるものだし、お医者さんがレントゲン写真やCTなどを見て「ガンはなくなりましたよ」とか「良くなりましたよ」と言ってくれない限りは安心できませんよね。
少し言葉は違うんですけど、ワイル先生はそれは一種の<信仰>だという言い方をしていると思います。
現代医学(アロパシー医学)に信仰を置くのか、他の代替医療に信仰をおくのか、時と場合によってそれらを使い分けるのか、そうした術を知っているかどうか、知識を持っているかどうかで、全然違ってくるのだと。
もちろん、ガンと診断された方が、ホメオパシーや他の方法で治るとは限りません。けれど、現代医学のほうで絶望的な診断をされた方が、藁にもすがる思いで他の代替医療を試した時、治るケースがあるのは何故なのか。
ここでワイル先生は<自己治癒力>ということを言っています。
人には誰も、<自己治癒力>が備わっていて、それを引き出すにはどうしたらいいか、また末期ガンの方でもそれを引き出す鍵を探り当てられれば、治る可能性が高いということだと思うんですよね。
でも、絶対に現代医学(アロパシー医学)が最高のもので、そこ以外で治す術はないと思っていると、自分の<自己治癒力>に最初から限界を置くことになるわけです。ワイル先生は現代医学の有害性についても説きつつ、こういう場合はアロパシーに診てもらい、また別の時には他の代替医療にかかるのもひとつの手であるということを、実に表現豊かに書き記しておられると思います(そしてこの本の数箇所で、わたしは声に出して大笑いました・笑)
たぶん、この本を読んだほとんどすべての人が、読む前と読んだあとでは<健康>というものに対する考え方がすごく変わったことに気づくと思います。
最近は何かとサプリメント流行りですが、とにかく「体にいい」と聞いたし、自分でも飲んでいて調子がいいと感じる……そうした方は多いと思うんですけど、それもまたもしかしたら<自己治癒力>を使う鍵のひとつかもしれないというか(^^;)
つまり、「体にいいものを飲んでいる」=「最近体の調子がいい」って思うのは、ただそれだけではなくて、精神的なものの影響もすごく大きいと思うんですよね。言ってみれば「免疫力が高まるサプリメント」を飲んでいるから、自分は風邪をひかないはずだと思っていたら、自然と花粉症が治っていたということが起こりうるということ。
そこらへんの人間の心理についてもこの本には書いてあるし、健康オタ☆の方は特に、尿酸値を気にしながらビールを飲んだりするより、この本を読んでみたほうがいいかもしれません(笑)
それではまた~!!
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