エドワード=ブルワー・リットン卿の、「ポンペイ最後の日」を読みました♪
といっても、講談社青い鳥文庫の、なんですけど(笑)
訳者の岡田好惠さんがあとがきで書かれているとおり、原著はもっと長い小説だそうです。。。
でもすんごく面白かったので、そのうち機会があったら、そちらのほうも是非読んでみたいな~と思ったり(^^)
いえ、この本、「ゲド戦記Ⅴ」や「ダークエルフ物語」などと一緒に借りてきて、実は一番最初に読み終わった本です(笑)
そのくらいさくさく読めて、内容的にすごく面白かったというか。
この本を借りてきたきっかけは、図書館である本を探してる時にふと目に止まったからなんですよね。
以前、某TV番組で、ポンペイの遺跡を紹介していたことがあって……最後のモノローグとして、「ベスビオ山は昔のように噴火してもおかしくないのだが、人々はそんなことは知らぬ気に、今もその麓で暮らし続けている」みたいな言葉で終わってたんですよね。それで、その言葉が妙にずっと印象に残っていて。。。
まあ、こういう世界遺産とか、「世界不思議発見!」系の番組が昔からすごく好きで、最近はファンタジー書くのに調べものしてたら、古代ローマとかギリシャの暮らしを紹介した本にぶつかって、もともとそーゆー本を読むのが好きというか、なんていうか(^^;)
もちろん、リットン卿のこの本は創作ではるあるにしても――ベスビオ山が実際に噴火するまで、その麓で人々は誰かを愛したり憎んだり、食べたり飲んだり、お金や自分の欲のことばかり考えていたりと……何かこう、身につまされるものがあるなあ、なんて読んでいて思いました。。。
史実を元にした<創作>っていうことになると、善人は救われたが、悪人はみな噴火の炎により滅ぼされた……みたいについ書きたくなってしまうと思うんですけど、そのあたりのリットン卿の筆の冴えは本当に素晴らしいと思います
大自然の前には、誰の命もみな平等なのだ、という描き方でありつつ、でも一組の愛し合う男女が救われることにより、読者はほっと満足してページを閉じることが出来る、というか。
でも、この物語の中で一番好きな登場人物はわたし、なんといっても二ディアだと思います。
二ディアの最後というのはどこか、人魚姫のそれにも似て悲しいものなんですけど、彼女の存在があればこそ、この「ポンペイ最後の日」という小説は、人の心に綺麗な真珠のような美しさを読後感として残すような気がするので。
ではでは、最後に「ポンペイ最後の日」(講談社青い鳥文庫)の「はじめに」の文章を抜粋して、この記事の終わりにしたいと思いますm(_ _)m
>>今から約二千年前。
紀元79年8月24日の午後1時。
南イタリアのベスビオ火山が、突然噴火しました。
不気味な轟音、巨大な火柱。
麓の村や町は、たちまち火山灰の下に埋まり、跡形もなく消えました。
ナポリ湾に面した、避暑地ポンペイも、そのひとつでした。
様々な神殿、貴族の館、公衆浴場。円形闘技場、酒場、両替商、宝石商……。
あらゆるものが揃っている町ポンペイには、当時のローマ帝国の貴族や大商人たちが、贅沢に遊び暮らしていました。
男や女の奴隷も大勢いて、町は大変な賑わいを見せていたのです。
これは、噴火直前の、華やかなポンペイで繰り広げられる、お話。
恋と友情、魔術と冒険の物語です。
もし、この物語の「はじめに」付された文章を読んで、「面白そう♪」と思った方には、この本はすごくオススメだと思います(^^)
それではまた~!!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます