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Wの悲劇。

2012-06-15 | 映画・ドラマ
 ※ネタバレ☆があるので、一応ご注意くださいねm(_ _)m

 意外とあっさり(?)した幕切れだったかな~とも思います

 あ、でもこれはドラマ性にがっかり☆したとか、そういうことではまったくなく……自分的にはすんごく満足できる終わり方ではあったんです♪(^^)

 とりあえず、第一回目を見た時は、最後にさつきが弓坂刑事に逮捕されて終わりだったらどうしようっていう、そればっかりだったので

 え~と、やっぱり夏樹静子先生といえば、ある意味火サスの女王というか、2時間ドラマミステリーの原作女王みたいなイメージがあって、パターンとして最後、海岸近くで犯人が手錠にかかって終わり……みたいな、そういうイメージがなんとなくありますよね(^^;)

 双子が入れかわってアリバイ作りっていうのも、手としてはあまりにベタベタ☆で、ショーパブのマスカレードも、雰囲気があまりに昭和的すぎて、「これ、大丈夫かな~」なんて思いつつ、でも武井咲ちゃんがあんまり可愛いので、それで「最後まで絶対見よう!」と決めていたWの悲劇。。。

 まあ、ショーパブの名前がマスカレードっていうあたり、このドラマは最初から仮面舞踏会みたいなものだったんでしょうね。

 ではでは、その仮面舞踏会の登場人物を順に紹介していきます(笑)


さつき&摩子
 さつきは見ていて一番面白いというか、スカッとする感じの役柄ですよね♪(^^)
 対する摩子っていうのは、さつきに比べるとお嬢様すぎて、見ている人の共感をあまり呼ばないというか
 でも途中、マスカレードのママがさつきの存在を肯定したところで、摩子のアイデンティティが揺らぐところはすごく良かったな~と思ったり。
 さつきも、自分が母親にただ冷たく機械的に捨てられたわけじゃないってわかったところで、たぶんすべてを許せたのかなっていう気がします。
 この経験を元に、摩子が時々<魔子>になったりしたら面白いと思うんだけど(笑)、彼女はこれから落ちぶれた和辻製薬を立て直して、和辻財閥の本当の意味での女王になりそうですね♪(^^)

      
弓坂刑事
 刑事の分類としてはたぶん、「檻の中に入れられた猛獣系」っぽい弓坂刑事。
 まあ、弓坂刑事については、役がどうこうというより、武井咲ちゃんと2回もキスしやがって!くそっ!!とか、そっちの意見のほうがなんか多そう(笑)
 さつきとのラップ音が聴こえてきそうなビシバシ☆した関係もいいんですけど、「わたしを買って」って言った時の摩子っちとの関係も良かったな~なんて思います♪(^^)
 いや、わたしが男なら絶対、「オレ、今財布にいくら入ってたっけ??」って計算してますってww
 そして最後、刑事という名の猛獣は、身分違いの恋を諦め、お姫様のことをただ黙って見送るのでした……なーんてね。
 まあ、心の中では、「くっそ~!!あの時、ローンを組んででも買っておけば……!!」とか、悔し涙に暮れてたりして(^^;)


その他、脇を固めた登場人物たち(なんだろう、このザックリ感☆笑)
 あのラスト、悲劇が起きるのをただ黙って見ていた警察の人たちって、実は結構マズいんじゃないスかね
 まあ、べつに仮面舞踏会なんだから、細かいことはどうでもいいか(笑)
 名作を名女優&名俳優で固めて復活!!的な部分が「Wの悲劇」にはあったのかなって思うんですけど……それぞれ適役適所というか、何かそんな感じだった気がします♪(^^)
 殺されたよへー氏は、いかにもやらしージジイっぽくて良かったし、弟とその息子は見るからに俗物っぽいところがすごくいいですよね(ホメコトバ☆)
 人が死んでるのに、このふたりのお陰で、せっかく(?)の殺人がコントっぽく見えたところとか……あと、この摩子っち(さつき)から見て叔父にあたるおっさんが「窒息しかけの鶏がらスープ☆」みたいに自分の兄を評してたところも受けました(死にかけの鶏がらスープのダシだっけ??とにかくなんかそんなの・笑)
 野際陽子さんと若村麻由美さんの(いい意味で)「心得まして候」的な完璧な演技とか、あとは津川雅彦さんのいかにもタヌキな警部ぶりとか、脇を固めてる役者さんの演技も見所のひとつだったと思います♪(^^)
 福田沙紀さんについては、ああいうヒール系の役をやると下手したら人気落ちる……っていうのがあって少し心配なんですけど、それにしてもあのさつき(摩子っち☆)に対するいぢめ方は、手口があまりに昭和すぎww
 それから、摩子っちの殺人を庇うために、咄嗟に完全犯罪のシナリオを思いついた間崎先生は、頭のいい人が悪いことに知恵を使った場合、どれだけそれが周到なものになるかのいい実例だった気がします。
 あと、メイドのしーちゃんはもう……「家政婦は見た☆」的ポジションを、市原悦子さん並に継げるような気がしたり(笑)
 今回、仮面を被っている演者たちの中で、最後に一番意外な顔を覗かせたのが、ピーッ!!氏だったわけですけど、いや~、結構彼はダークホースな野郎でしたねww
 摩子っちの両親はふたりとも、「いい人すぎてなんか嘘くせえ☆」臭が最初から漂ってましたけど、そこがぶっ壊れるところがもしかしたら、二番目の悲劇だったのかもしれません(そして一番の悲劇は、さつきが和辻家から捨てられたこと)。
 ウィキを見ると、Wの悲劇はエラリー・クイーンの「Xの悲劇」、「Yの悲劇」、「Zの悲劇」に対するオマージュ、またWomenの悲劇という意味もある、とのことだったんですけど……ふたつの悲劇、双子の悲劇、また和辻家の悲劇みたいにも読めますよね(ちなみに、わたしの中ではあのエロジジイが死んだことは悲劇に入ってなかったり・笑)
 なんにしても最後、すべての登場人物の仮面は剥がれ落ち、そして舞台の幕も閉じました。
 さつきも摩子も、仮面を被って別の人物を演じる舞台から下りたわけですけど、ふたりの人生はこれからもどこかでクロスしながら続いていくっていうような、そんな感じなのでしょうか。。。
 ではでは、平井堅さんの若干火サス的エンディング曲で、この記事の終わりにしたいと思います♪(^^)
 それではまた~!!









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