【ショコラの娘】ジャン=エティエンヌ・リオタール
(今回もトップ絵に深い意味ないんですけど……こういう感じのおにゃのこ☆がカルに仕えてても、特に萌えみたいのを感じないのは何故なんだろうというか(^^;)でもフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がカルの侍女だったら、「しょんなのらめぇ~!!(>_<)みたいに思ったり。/だからなんなんだ・笑)
前に、最終回までの2~3回はエロ☆がないって書いたんですけど、2~3回どころじゃなかったですねすみませんww
そんでもってわたし、今日からちょっと忙しいので……明日以降の更新がどーなるものやらっていう感じだったり
でもほんと、今回の回含めてあと2~3回で本当に終わると思うので、最後までおつきあいいただけると嬉しいです♪(^^)
んーと、あとこれ、最終回にかかるエピソードなので、最終回の前くらいの前文に書こうと思ってたことなんですけど……まあちょっと前倒し☆で書いてしまおうかと思います(^^;)
~D・Sパパの性教育☆(笑)~
――その時カルは、D・Sの隠れ家にある図書室で、ある一冊の本を読んでいた。
たとえば、エナジードレインの魔術にかかった時、その者にはどういった生体反応が現れるか、またスリープの呪文にかかった時、かけられた者の脳内ではどういったことが起きているのか……といったようなことについて、詳細に書かれた本である。
子カル:「(著者は、医術士にして錬金術士であり、また魔導士でもある男か。なかなか興味深いな)」
そんなことを思いながら、カルがページをめくっていると、ふと巻末に「閨房術に関する覚え書き」なる章があることに気づいた。
子カル:「(閨房術とは、一体いかなる術なのだろう)」
知的好奇心の旺盛なカルは、そのページをすぐに捲っていくことにした。
すると……。
>>「男というものは基本的に、自分の勃起と挿入のことしか考えないものだ。だが、女性を真に性的に満足させるためには、前戯にこそ時間と気持ちを傾注させるべきである。このことを怠ると、大抵の女性は愛されているという実感が得られず、いわゆる「体だけが目当て」という思いすら持ちかねない。だが、男の体というものは女のそれとは違ってままならないものである。そこでこの呪文を使うと、射精を保留できるだけでなく、長く勃起した状態を保つことが出来、女性が十分に愉悦を味わってから、ともにオーガズムへ至ることが可能となる……。
子カル:「(一体なんだろう、これは。よくわらない単語がいくつも出てきた。えっと、わからない言葉については、まず辞典で調べて……)」
カルがそう思い、その分厚い書物から顔を上げると――隣に何故か、にんまりと笑った顔のD・Sが立っていた。
D・S:「閨房術に関する本なんざ、てめーが読むのは百年はええ。このマセガキが!!」
横から強制的に本を取り上げられ、カルはそれで頭を叩かれた。
子カル:「ダーク・シュナイダー。閨房術というのは、いかなる魔術なのだ?そしてその呪文を使ったら、一体何がどうなるというんだ?」
D・S:「……………」
あくまで真顔のカルにそう訊ねられ、D・Sとしても珍しく答えに窮した。
D・S:「そーだな。まあ、そのうちオマエもナニがおっ立つようになれば、わかるだろーよ」
カル:「ダーク・シュナイダー。そのナニというは、一体なんなのだ?私にもわかるように説明してくれ」
D・S:「あ~、そうだな。ナニっていうのは、ようするに……あーっ、やめだ、ヤメやめ!!なんでこのオレ様がガキを相手に、真面目に性教育なんぞしなきゃならないんだっつーの!!」
子ネイ:「ダーシュ。ネイがかわりにカルに説明してあげる。ナニっていうのはようするに、おち○ち○のことよね?」
D・S:「アーシェ、可愛い女の子がもうそれ以上言うな……」
子ネイ:「だって、カルがあんまり馬鹿なんだもん♪」
子カル:「えっと、じゃあネイ、ここに書いてあるオーガズムってなんのことかわかるか?」
子ネイ:「おーがずむ?それはわたしもわかんないけど……ねえダーシュ、おがずむってなんのこと??」
D・S:「オーガズムっていうのはようするに、イクってことだ」
(チッ。よりにもよって、なんでオレがこんな説明を)と思いつつ、カルとネイに真摯な眼差しで見上げられては、話を続けないわけにもいかないD・Sだった。
子ネイ:「行くってどこへ?」
子カル:「ハイキングとか??」
D・S:「あ~、もうオマエら、この本はあと十年くらいして、オマエらが十分に育ったあとに開け!!わかったな!?」
子ネイ:「はあ~い☆」
子カル:「……………」
――この話については、一旦ここで終わりになったものの、わからない単語が気になるカル=スは、やはり辞典でその言葉について調べていた。
オルガスムス[(ドイツ)Orgasmus] (三省堂「大辞林 第二版」より)
意味=性行為における快感の絶頂感。オーガズム。
子カル:「(やはり、よくわからない。だが……)」
何かえっちなことに関することらしい、ということだけはわかり、そんな本を熱心に読んでいた自分が、今さらながら恥かしくなるカルなのだった(//_//)。
おしまい☆
……なんか本当にすみませんww(土下座☆)みたいな話で、すみませんm(_ _)m
それではまた~!!
Cool&Passion2-【7】-
一方カルは、朝の六時少し過ぎに、侍従のユノスがワゴンを部屋に押し入れる姿を見て――シェラが仮病を使ってまでも、自分に会いたくないのだろうと考えていた。
「その、シェラ様は、きのうの夕方からお加減が悪くなったらしく……お薬をお飲みになって就寝されたそうなのですが、今朝になっても一向体調が回復しないとのことでございました。カル様には、体調が快復し次第、すぐ御挨拶に参る旨、お伝えしてほしいとのことでございました」
「そうか」
と、年若い侍従に返事をしながら、カルはぼんやりと物思いに耽り続ける。
(挨拶というのはまさか……ジューダス城から去るということではあるまいな)
カルは侍従のユノスの給仕で軽く食事をし、顔を洗うと適当に着替えもすませて、<奏上の儀>のために謁見の間へ向かった。
それからシェラが姿を見せなかった三日の間――カルは彼女の不在に悩ましい思いを募らせるということになった。不慣れな侍従のユノスを困らせたくないので、彼が心配しない程度には食事をし、気詰まりでない程度に声もかけて会話をした。
けれど、内心ではカル=スは、たったの三日シェラが顔を見せなかっただけで、こんなにも自分の気分が落ち込む結果になろうとは、想像してもみなかったのである。
(一日か二日もすれば、何もなかったような顔をして、再び私の部屋へ来るだろうと思っていたのに……シェラめ、一体どういうつもりだ!?)
愛しさあまって憎さ百倍とまでは言わないが、カルの中ではこの時、ある視点が欠落していた。頭からシェラが仮病を使っていると思いこみ、まさか彼女が本当に病気であるだなどとは、考えてもみなかったのである。
「それで、シェラの加減のほうは一体どうなのだ?」
三日目ともなると流石に、カル=スもユノスに対し、苛立ちを隠そうともしなかった。
もっとも、賢い彼にはわかっていた――王は、お気に入りの魔戦将軍とは違い、何かと至らぬところの多い侍従の顔を、見飽きたのだろうということが。といっても、主君カル=スは自分に対し、何かと気遣い、優しい言葉をかけてくださる方ではある……だが、自分では到底シェラのようにはなれないとユノスにはわかっており、彼としてもシェラの病気の快復を神に祈るばかりだったのだ。
「そのう……シェラ様は、お部屋に誰もお入れになろうとされないのです、カル様。一度王宮付きの医師に看ていただいてはと、何度も申し上げているのですが、薬を飲んでいるから大丈夫だとの一点張りで。お食事のほうは一応、居間のほうへ毎食置いてくるのですが、ほとんど手つかずのままです。今朝は、大分咳もおさまって楽になったと申されていましたが……」
「もしかして、風邪か?」
「病名については、はっきりとは……ただ、三日も寝ていれば治ると申されていたのに、今日がその三日目ということを考えると、なんだか心配で……」
この時になって初めてカルは、シェラが本当に病気らしいと気づき、自分が恥かしくなった。
よく考えれば、仮に病気になったとしても、王宮付きの医師に看てもらうというわけにはいかなかったろう。いや、多額の金によって買収するという手もあるにはあるが……なんにせよ、カルはこの時、シェラがいかなる強い意志を持って自分に仕えてくれているかを思い知り、深く反省していた。
(仮病を使っている相手を、こちらから見舞うのはどうかと思っていたが……これは、今日の夕方にでも、シェラの部屋へ行ってみる必要があるな)
その日、カル=スにとって、時間は飛ぶように過ぎていった。
シェラの顔が見られなかったこの三日もの間――時間は灰色で、どこか物憂く、信じられぬほど遅く流れていったのだが、夕方にはシェラと会える口実が見つかったことで、カルは再び以前と同じ情熱を取り戻して、政務に取りかかることができたのである。
>>続く……。
(今回もトップ絵に深い意味ないんですけど……こういう感じのおにゃのこ☆がカルに仕えてても、特に萌えみたいのを感じないのは何故なんだろうというか(^^;)でもフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がカルの侍女だったら、「しょんなのらめぇ~!!(>_<)みたいに思ったり。/だからなんなんだ・笑)
前に、最終回までの2~3回はエロ☆がないって書いたんですけど、2~3回どころじゃなかったですねすみませんww
そんでもってわたし、今日からちょっと忙しいので……明日以降の更新がどーなるものやらっていう感じだったり
でもほんと、今回の回含めてあと2~3回で本当に終わると思うので、最後までおつきあいいただけると嬉しいです♪(^^)
んーと、あとこれ、最終回にかかるエピソードなので、最終回の前くらいの前文に書こうと思ってたことなんですけど……まあちょっと前倒し☆で書いてしまおうかと思います(^^;)
~D・Sパパの性教育☆(笑)~
――その時カルは、D・Sの隠れ家にある図書室で、ある一冊の本を読んでいた。
たとえば、エナジードレインの魔術にかかった時、その者にはどういった生体反応が現れるか、またスリープの呪文にかかった時、かけられた者の脳内ではどういったことが起きているのか……といったようなことについて、詳細に書かれた本である。
子カル:「(著者は、医術士にして錬金術士であり、また魔導士でもある男か。なかなか興味深いな)」
そんなことを思いながら、カルがページをめくっていると、ふと巻末に「閨房術に関する覚え書き」なる章があることに気づいた。
子カル:「(閨房術とは、一体いかなる術なのだろう)」
知的好奇心の旺盛なカルは、そのページをすぐに捲っていくことにした。
すると……。
>>「男というものは基本的に、自分の勃起と挿入のことしか考えないものだ。だが、女性を真に性的に満足させるためには、前戯にこそ時間と気持ちを傾注させるべきである。このことを怠ると、大抵の女性は愛されているという実感が得られず、いわゆる「体だけが目当て」という思いすら持ちかねない。だが、男の体というものは女のそれとは違ってままならないものである。そこでこの呪文を使うと、射精を保留できるだけでなく、長く勃起した状態を保つことが出来、女性が十分に愉悦を味わってから、ともにオーガズムへ至ることが可能となる……。
子カル:「(一体なんだろう、これは。よくわらない単語がいくつも出てきた。えっと、わからない言葉については、まず辞典で調べて……)」
カルがそう思い、その分厚い書物から顔を上げると――隣に何故か、にんまりと笑った顔のD・Sが立っていた。
D・S:「閨房術に関する本なんざ、てめーが読むのは百年はええ。このマセガキが!!」
横から強制的に本を取り上げられ、カルはそれで頭を叩かれた。
子カル:「ダーク・シュナイダー。閨房術というのは、いかなる魔術なのだ?そしてその呪文を使ったら、一体何がどうなるというんだ?」
D・S:「……………」
あくまで真顔のカルにそう訊ねられ、D・Sとしても珍しく答えに窮した。
D・S:「そーだな。まあ、そのうちオマエもナニがおっ立つようになれば、わかるだろーよ」
カル:「ダーク・シュナイダー。そのナニというは、一体なんなのだ?私にもわかるように説明してくれ」
D・S:「あ~、そうだな。ナニっていうのは、ようするに……あーっ、やめだ、ヤメやめ!!なんでこのオレ様がガキを相手に、真面目に性教育なんぞしなきゃならないんだっつーの!!」
子ネイ:「ダーシュ。ネイがかわりにカルに説明してあげる。ナニっていうのはようするに、おち○ち○のことよね?」
D・S:「アーシェ、可愛い女の子がもうそれ以上言うな……」
子ネイ:「だって、カルがあんまり馬鹿なんだもん♪」
子カル:「えっと、じゃあネイ、ここに書いてあるオーガズムってなんのことかわかるか?」
子ネイ:「おーがずむ?それはわたしもわかんないけど……ねえダーシュ、おがずむってなんのこと??」
D・S:「オーガズムっていうのはようするに、イクってことだ」
(チッ。よりにもよって、なんでオレがこんな説明を)と思いつつ、カルとネイに真摯な眼差しで見上げられては、話を続けないわけにもいかないD・Sだった。
子ネイ:「行くってどこへ?」
子カル:「ハイキングとか??」
D・S:「あ~、もうオマエら、この本はあと十年くらいして、オマエらが十分に育ったあとに開け!!わかったな!?」
子ネイ:「はあ~い☆」
子カル:「……………」
――この話については、一旦ここで終わりになったものの、わからない単語が気になるカル=スは、やはり辞典でその言葉について調べていた。
オルガスムス[(ドイツ)Orgasmus] (三省堂「大辞林 第二版」より)
意味=性行為における快感の絶頂感。オーガズム。
子カル:「(やはり、よくわからない。だが……)」
何かえっちなことに関することらしい、ということだけはわかり、そんな本を熱心に読んでいた自分が、今さらながら恥かしくなるカルなのだった(//_//)。
おしまい☆
……なんか本当にすみませんww(土下座☆)みたいな話で、すみませんm(_ _)m
それではまた~!!
Cool&Passion2-【7】-
一方カルは、朝の六時少し過ぎに、侍従のユノスがワゴンを部屋に押し入れる姿を見て――シェラが仮病を使ってまでも、自分に会いたくないのだろうと考えていた。
「その、シェラ様は、きのうの夕方からお加減が悪くなったらしく……お薬をお飲みになって就寝されたそうなのですが、今朝になっても一向体調が回復しないとのことでございました。カル様には、体調が快復し次第、すぐ御挨拶に参る旨、お伝えしてほしいとのことでございました」
「そうか」
と、年若い侍従に返事をしながら、カルはぼんやりと物思いに耽り続ける。
(挨拶というのはまさか……ジューダス城から去るということではあるまいな)
カルは侍従のユノスの給仕で軽く食事をし、顔を洗うと適当に着替えもすませて、<奏上の儀>のために謁見の間へ向かった。
それからシェラが姿を見せなかった三日の間――カルは彼女の不在に悩ましい思いを募らせるということになった。不慣れな侍従のユノスを困らせたくないので、彼が心配しない程度には食事をし、気詰まりでない程度に声もかけて会話をした。
けれど、内心ではカル=スは、たったの三日シェラが顔を見せなかっただけで、こんなにも自分の気分が落ち込む結果になろうとは、想像してもみなかったのである。
(一日か二日もすれば、何もなかったような顔をして、再び私の部屋へ来るだろうと思っていたのに……シェラめ、一体どういうつもりだ!?)
愛しさあまって憎さ百倍とまでは言わないが、カルの中ではこの時、ある視点が欠落していた。頭からシェラが仮病を使っていると思いこみ、まさか彼女が本当に病気であるだなどとは、考えてもみなかったのである。
「それで、シェラの加減のほうは一体どうなのだ?」
三日目ともなると流石に、カル=スもユノスに対し、苛立ちを隠そうともしなかった。
もっとも、賢い彼にはわかっていた――王は、お気に入りの魔戦将軍とは違い、何かと至らぬところの多い侍従の顔を、見飽きたのだろうということが。といっても、主君カル=スは自分に対し、何かと気遣い、優しい言葉をかけてくださる方ではある……だが、自分では到底シェラのようにはなれないとユノスにはわかっており、彼としてもシェラの病気の快復を神に祈るばかりだったのだ。
「そのう……シェラ様は、お部屋に誰もお入れになろうとされないのです、カル様。一度王宮付きの医師に看ていただいてはと、何度も申し上げているのですが、薬を飲んでいるから大丈夫だとの一点張りで。お食事のほうは一応、居間のほうへ毎食置いてくるのですが、ほとんど手つかずのままです。今朝は、大分咳もおさまって楽になったと申されていましたが……」
「もしかして、風邪か?」
「病名については、はっきりとは……ただ、三日も寝ていれば治ると申されていたのに、今日がその三日目ということを考えると、なんだか心配で……」
この時になって初めてカルは、シェラが本当に病気らしいと気づき、自分が恥かしくなった。
よく考えれば、仮に病気になったとしても、王宮付きの医師に看てもらうというわけにはいかなかったろう。いや、多額の金によって買収するという手もあるにはあるが……なんにせよ、カルはこの時、シェラがいかなる強い意志を持って自分に仕えてくれているかを思い知り、深く反省していた。
(仮病を使っている相手を、こちらから見舞うのはどうかと思っていたが……これは、今日の夕方にでも、シェラの部屋へ行ってみる必要があるな)
その日、カル=スにとって、時間は飛ぶように過ぎていった。
シェラの顔が見られなかったこの三日もの間――時間は灰色で、どこか物憂く、信じられぬほど遅く流れていったのだが、夕方にはシェラと会える口実が見つかったことで、カルは再び以前と同じ情熱を取り戻して、政務に取りかかることができたのである。
>>続く……。
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