organic journal

生活が楽しくなるきもちのいい " organic life " を楽しもう *

マサイ族の少女たち

2012-05-03 | Kenya trip

マサイ族はおしゃれだ、とケニアに住んで10年近くになる妹にいつも聞いていた。
おしゃれといっても、あのマサイ族の赤を基調にしたチェック風柄の布のシュカや
女性たちは柄のきれいなカンガを身にまとっていて、さらに首や腕や足首に
ビーズのミサンガのアクセサリーなどをつけているのだろうと
いろんなところで目にしたことのある写真を普通に目に浮かべていた。
そしてそんな写真を撮ることはナイロビでもそうだがマサイ族をむやみやたらには
撮れないと聞いていた。
マサイ族の村を観光で訪れる際には、料金を支払い案内してもらうそうだ。
マサイ族に会えて、歌や踊りの披露があったり、マサイジャンプをしてもらったり
家の中を案内してもらったり、おみやげを買うこともできたり、そして写真を撮る
ことができる。支払う金額によって内容も違うのだろうが、ともかくそうやって
現金収入を得ているコミューンがいくつもあるそうだ。
仕事がない彼らにとっては村レベルで選ばざるを得ない必要な仕事ともいえる
のかもしれない。
IWP(インターナショナル・ウォーター・プロジェクト)が観光客相手ではない
コミューンの「ジュキニ」に井戸を堀りポンプを作った。
そしてソーラーによる家畜のための水飲み場を作っている。
そこへ家の手伝いで遥か遠くから、当然ながら歩いて水を汲みに
やって来るこどもたち、飼っている家畜に水を与えるために引き連れて来る人々、
そしてそこがホッとする場所でもあるようだ。
安全な水のある場所はまさに井戸端会議コミュニケーションの場所になっている。
学校帰りのこどもたちも通る。
人がたくさん集まって来る情報交換の場で憩いの場所でもある。
そんな所を訪問できたおかげで、普通にマサイ族の人々とふれあうことができた。
彼らはやっぱり、以前から見ていた写真の中の人とおんなじだった。
赤いシュカにきれいなカンガ、男性も女性もみんなビーズのアクセアリーを
当たり前に身につけている。
女性のカンガの巻き方にそれぞれ個性があってみとれてしまう。
結んだりひねったりして、いったい何枚の布を身につけているのかと思ってみるが
なんのことはない2枚か3枚のことのようでけっこう涼しげだ。
それにしてもビーズのアクセサリーの重ね付けのスゴイこと、スゴイこと。
少女たちもマサイの民族衣装の子もいればブラウスにスカートの子もいる。
前の日に会った時とおなじカンガなのに、違う身につけ方をしていて
ナルホドなどと変に関心してしまった。
興味があるのか気さくに近づいて来てくれるのでうれしい。
まっすぐな髪の毛に触ってみたかったらしく、物珍しそうに何度も
触れさせて欲しがる。
学校に通っているのかどうかはわからないが、人懐っこくてチャーミングな中に
強さを秘めた少女たちだった。
きっとまっすぐ大きくなるのだろうなぁ、ずっとここで生活するのかなぁ~
それともこの村から出て行くのかなぁ~、大人になってチャーミングな女性に
なるのだろうなぁ~などと思っていた。