リラの部屋

 -こころとからだを考える-

新しい携帯が・・・

2007-10-07 22:46:41 | 日記
ふとした拍子に水の中へドボン!なんてこと、ありませんか?
今日、やってしまいました。
大切な携帯を・・・
いえ、大切なのは、携帯ではなく、その中身、写真のデータだったのです。
その携帯では、旧居全体を写してありました。
私が生まれ育った家、庭。。。

今日の昼間、たまたまつけていたテレビで、若くして乳癌で亡くなった女性の
ドキュメンタリーをやっていました。
彼女の余命1か月を撮影してありました。
彼女には恋人がいて、結婚式も挙げることができ、
たった一人の家族の父親に花嫁姿を見せてあげることもできました。
乳癌と分かってからは、ずっと病院での生活でしたが、
よくなったら、家に帰りたいと言っていました。
結局は変わり果てた姿で帰った彼女ですが、とても素敵な1ヶ月でした。

私は、思い出しました。
旧居、あの家から嫁に出たかったこと。
あの家へ戻りたかったこと。
あの家があるからこそ自分があるのだということ。
それを、この夏、失いました。
そして、今日の夕方、おそらくあの家を撮った写真を失ったでしょう。
あの家から入院していった母を、あの家で迎えてあげたかった。
この先、母と私の関係はどうなるかわかりません。
でも、あの家があるからこそ…

そういう考えは、おそらく弟と妹は持っていないのでしょう。
そういえば、父を送り出した時もそうでした。
そういう兄弟を許せないのかもしれません。
私が、家族の立場になって、私を見たときに、やはり、私を蔑むことでしょう。
それがわかってからも許せないのは、きっと、「家」を大切に思っていなかった
弟と妹のことを恨む気持ちなのかもしれません。
だから、私があの家のことは最後までやりとおしたかった。
できなかったことが悔しくてなりません。

今日、おそらくあの家に対する全てが分かった今、写真が無くなってしまう
ことが、いいことなのか悪いことなのか、まだ私にはわかりません。
なくなってしまったものを悔やんでも仕方がないことは分かっています。
でも、あるものを自分の手で失うようなことをしてしまった今は、
悔やまれて仕方ありません。
結果は、一週間~10日後。
普通の携帯だったら、こんな思いはしないでしょう。
あの、携帯だったから…
複雑です。
ため息ばかりついています。
とても、悲しい。