ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

6.不安に思うことの9割は起こらない?

2016-05-18 17:44:55 | 人、本、旅 日記
先日、ファイナンシャル・プランニングのセミナーを開催した。テーマは40代からの保険の見直し。セミナーによく来てくれる女性がいる。熱心に受講してくれ、いつもセミナー講師に質問をされる。今回も講師に、どこかすがるような表情で長くお話をされていた。
 私の耳に入ってきた話は、将来の社会保障不安と健康不安に対する保険加入のこと。また、昔、保険外交員に勧められるままに加入した生命保険を、最近、別の外交員に勧められるままに切り替えたものの、どうも内容に疑問や不信感があるという。
 現在、ご家族の介護をしておられる様子で、年金や介護・健康保険は破たんしてしまうのではないかという不安から、どのくらい保険に入っておけばよいかという主旨の質問だった。
 確かに、さまざまなリスクに対して保険で備えることは有効だし、将来が不安な気持ちもよくわかる。保険外交員の中には、「リスクに対するニーズを喚起する」などといえば聞こえがいいが、「不安をあおって」営業する者もいる。自分の生活がかかっているから、販売手数料の高い商品を勧めるし、不要な切り替えを促す者もまだ多い。
 ファイナンシャル・プランナーとしては、相手の話をよく聴いて、中立的な立場と自分の価値観でアドバイスすることが基本。現在は情報過多で、様々な問題や不安に嫌でも気づかされてしまうことがある。でも、自分を取り巻くすべての問題や不安を受け入れることなど、誰にもできない。ちょっと冷静にお客様自身が現状を客観視してみて、今できること、本当に必要なことに気づいてもらうこともFP相談では大切なことである。もしもの時のために保険に入るのだが、もしもの不安の大半は実際には起きないもの。心配してもきりがない。結局、講師はこの女性に今の保険を大事にすることを勧めた。

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