ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

154.またまた、あの店のことが心配だ

2021-09-03 23:11:23 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 今、またまた、まだまだ、飲食店の時短営業と酒類提供禁止がされている。いちいち腹を立てたところで仕方ないと割り切ってはいるが、こう何度も同じことが繰り返されると、不安、うんざり、あきれを通り越して、感覚がマヒして来る。

 今までリーダーは、県民が多かれ少なかれ不安や不満や不自由を感じている中で、「正念場だ」「瀬戸際だ」「踏ん張り所だ」「難敵に打ち勝つためだ」「命を守るためだ」と勇ましい言葉と切迫感をもって県民に”理解と協力”をお願いしてきた。波が来ればそのたびに、「未知の変異株の脅威だ」「夜の店クラスターのせいだ」「市中感染蔓延だ」「家庭内感染がいかに危険か」「県外からの持ち込みだ」「帰省は中止せよ」などと記者会見で悲壮感を漂わせながら訴えてきた。そんなこの1年半余りだった。

 もちろん対策は必要であるし、成果の出ている面もあるだろう。リーダー、担当職員、医療、保健所などの関係者は苦悩と苦労を重ねているのはわかる。他に打つ手がなくもう手詰まりなのかもしれない。しかし、こう同じことの繰り返しでは、本当にこれでいいのかという気がしてくる。対策を取らざるを得ない原因や責任は他に、例えば飲食店にあるかのように言うが、行政としてやるべきこと全てに本当にリーダーシップを発揮してきたのかと疑問に思う。例えば、医療ひっ迫に対応して医療体制の拡充や再拡大したときの予防策を打ってきたのか。対応病床数や人員はあまり増えていないのではないか。簡単にはいかないとの弁明もあるようだが、そもそも、重症者数の推移を重視するのではなかったのか。昨年までは難しい面もあったのかもしれないが、法が改正されて自治体の指導力が強化されたのではないのか。

 自治体レベルでできることはまだ少ないのかもしれないし、国の方針が決まらないと動けないこともあるだろう。一方、それぞれの自治体で事情は違うだろうが、独自の対策を打ち出して感染を低く抑えている自治体もある。
 もういい加減に発想や対応を見直して腹を据えて経済・社会活動の正常化を図らないと、冬になってもしまた数が増えると、先手を打つと言いながら同じことを繰り返すのではないか。宣言も措置も各自治体から国に求めるものだから、数字しか見ない専門家の判断を待つのでなく、早く宣言や措置を解除できるように部下を動かし国を巻き込むようなリーダーシップを発揮するとか、本気で丁寧に直接実情を県民市民に説明し呼びかけた方が良いのではないか。一部の医師や学者の言うように、ゼロにするのは無理だから正しく恐れて共存するという方針に転換できないのか。

 顕微鏡の中をいくら覗いていても人の気持ちは見えてこない。記者会見場で同じパターンの状況説明を繰り返していても、人の気持ちはついてこない。
 今さらながら、専門家や医師会の中から、保身のためか言い訳のような方針転換や緩和の兆しも出てきたが、「仏の顔も3度まで」はもうとっくに過ぎている。多くの働く人が、もっと普通に遠慮なく声を掛け合い汗を流せる、そして自分の仕事が自由にできる環境を早く取り戻してほしい。黙って従い耐えているのは飲食店主だけではない。多くの人々は、生きて行くために淡々と、黙々と、平然と働くことに努めている。多くの県民市民はもう十分にやるべきことはやってきていると思う。

 国政も大きく動き始めた。地域の状況も、一部メディアの扇動をよそに、全体としては落ち着きつつあるのかもしれないが、一層好転するよう、理不尽なしわ寄せがフラットになるよう、そして人々の気分が明るくなるよう、そんなリーダーシップの発揮を願うしかない。

 何かまた大げさな記事になった。早く行きつけの店で、何事もなかったかのように、「ごちそうさま」と言って帰りたい。
(関連ブログ)↓
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする