ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

105.気づかい

2019-04-23 23:02:01 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 新年度がスタートしたこの時期、周囲の人の動きを観察する機会も多い。転勤や転職で職場に来た人、近所に引っ越してきた人、社会に出たばかりの若者など。職場の会議や研修、趣味やプライベートな集まりなどで新たな顔ぶれに会うこともあるだろう。
 
 最近、周囲で気づかいの足りない大人を見かけることが度々あった。一つは、共用スペースを長時間占有しながら後片付けもしないビジネスマンの会議。会議中には、周囲にかまわず大きな声で携帯電話で話すことも。周囲に憚らず身内だけで盛り上がり、社内情報が洩れていることに気づかない。居酒屋でたまに見かける若手サラリーマン集団に似ている。もう一つは、持ち時間を守らないセミナー講師。気負いもあったのかもしれないが、決まったセミナー時間枠の中で、自分の持ち時間をオーバーするということは、他の参加者の持ち時間を削ることになり進行にも支障が出かねないという事に思いが至っていない。

 表現はきついが、前者は公共トイレなら汚してもかまわないのかということ。後者は、自分のためではなく参加者のためのセミナーということを忘れていないかということ。そして、いずれも周囲や他人への気づかいが足りないと感じた。

 気づかいとは、特別なことをしなくても、ちょっと周囲を見回して自分の置かれた状況や立場を考えてみたらできることではないかと思う。日ごろから挨拶や声かけをして、相手の存在を認める姿勢を示す。目上の人には敬語を使う。世話になったらお礼を言う。迷惑かけたら謝る。こんな事もできない大人が増えているのか、私の見方が厳し過ぎるのか。


気づかいも行き過ぎると気疲れするが、さりげなくが程よいかもしれない。「人に気づかいのできない奴はどんな仕事やってもダメだ」とビートたけしが言っていた。もっともだと思う。つい気づかいを忘れた時は、思い出してその次は忘れないようにしたい。

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

104.相談員の第一印象

2019-04-15 22:45:31 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 民間企業であれ行政相談窓口等の相談員であれ、初対面の相手から個別相談を受ける時に、自らの第一印象に気を使っている人はどのくらいいるだろう。その場にふさわしい服装だけでなく、挨拶、表情、マナー、姿勢や態度、声や言葉づかいなど。
 
 相談に来る人は、第一印象でその相談員が信用できるかということを感じたり判断したりしていることが多い。よって、相談員は相談者がなるべく話しやすい雰囲気づくりや、相手を尊重するマナーによって、関係構築を心がける。特別なことをしなくても、挨拶や基本動作を怠らなければよい。例えば、相談室にやって来る相談者に対して、こちらが座ったまま迎えたり見送ったりしない。立って迎える。立って見送る。ドアの開け閉めはこちらがする。名前を名乗る。ため口で話さない。そんなことあたりまえだと思う方も多いだろうが、果たして現実はどうだろう。

 先日、東北地方のある市役所で、窓口業務の職員のマスク着用を原則禁止したというニュースを聞いた。マスクが必要な体調の職員は、後方業務の担当にするらしい。事務的な手続きの窓口ならまだしも、一対一の個別相談の場で、相談員がマスク着用のままで表情がわかりにくかったり、声が聞き取りにくかったりすると、相談者が不安、不快になることは十分考えられる。

 こう言うと、風邪気味だから仕方ないじゃないかと弁解されることがある。確かに、現場や本人にやむを得ない事情があるのかもしれない。しかし、常時マスク着用では自分の都合を優先しているだけで、相手を尊重する意識が足りないのではないか。例えば、ホテルや銀行などのサービス業の職員がマスク着用のまま接客しているだろうか。

 「相談に乗ってやってる。自分が何とかしてやる。」そんな不遜な意識や態度で、相談者をがっかりさせたり裏切ったりするのは失礼だ。ちょっとした動作に、自身の仕事に対する姿勢や本心が表れる。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする