ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

99.一緒に働きたくないシニア

2018-11-13 23:21:52 | シニア 人生100年
 「シニア」には、年長者、先輩、上級者、高齢者などの意味がある。先日の新聞に、政府が70歳就業に向けてシニアの転職の環境整備を図るとの記事が出ていた。いつごろどのくらい実現するのかわからないが、いずれ環境や法の整備ができたとしても、誰もが無条件に70歳まで働けることにはならないだろう。シニアの側に働く意思と必要な能力があることはもちろんだが、受け入れる職場の理解や協力も欠かせないからだ。
 
 私のサラリーマン時代の同期や同級生は、そろそろ出向や役職定年になったり、定年前の早期退職を考える者もいる。そんな世代だ。それでも、多くの先輩たちが70歳まで働く時代になれば、まだまだ年長者とも一緒に働くことになる。そう考えたとき、正直なところ一緒に働きたくないシニアはいる。好き嫌いを言ったらきりはないが、私が一番嫌悪するのは、「人生の先輩でありながら、年少者や周囲への寛容さや敬意に欠ける唯我独尊的なタイプ」。次に、「立場や地位にあぐらをかいて、役割や責任から逃げてばかりの無気力タイプ」。

 このようなタイプの人物はシニアに限ったことではないだろうが、私としては特に一緒に働きたくないタイプだ。そう思う背景には、私がこれまでの人生で、そんなタイプの年長者や上司などに嫌な思いをさせられてきた記憶の影響もあるだろう。一方、自分が嫌う人物には、自分自身の嫌な面が映し出されているという心理学の話も聞いたことがある。

 誰もが毎年、歳を重ねて行く。私も当然、どんどん「人生の後輩」の方が多くなって行く。
私は定年がない仕事をしているので、働けるうちはいつまでも生涯現役でいたいと思っている。思うだけでなく実現するためには、心身ともに健康であることに加えて、年少者や周囲への寛容さや敬意、役割や責任を進んで引き受ける姿勢を忘れないようにしたい。長く一緒に働きたいシニアと思われるためにも。
 
 
 
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98.一緒に働きたい人

2018-11-04 11:38:58 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 「一緒に働きたい人」はどんな人かと考えてみた。職場の上司や先輩なら、尊敬できる人や面倒見の良い人か。それでいて責任感があり公平な人か。同僚なら、誠実で前向きな人か。部下や後輩なら・・・。私はサラリーマン時代、そもそも一緒に働きたいとか働きたくないとか、あまり考えなかった。職場の人間関係は選べないから、わがままを言ったら仕事はできないからだ。
 それでも、職場は人の集まりだから、なるべくなら周囲に「一緒に働きたい人」が多い方が働きやすい。自分自身も「一緒に働きたい人」と周囲から思われた方が居心地も良いだろう。一人一人に役割や責任があり、個人の成果が問われることはあっても、組織の一員として働く以上、職場での人との関わりや協調は欠かせないから。
 このブログを読んでいただいている方がもし就職活動をされているなら、応募先の面接担当者から「一緒に働きたい人」と見てもらえそうか、考えてみよう。「大丈夫」と思えるなら、それで良い。特に、正社員や長く働くことを目指している場合は、その視点は必要と思う。
 それほど難しい事ではない。自分がどう見られているか、採用担当者になったつもりで想像してみるとよい。仕事に対する適性や能力、意欲はもちろん大事だが、採用担当者の視点はそれだけだろうか。
 採用したい人材に関する企業アンケートでは、「コミュニケーション能力」が常に上位にある。「コミュニケーション能力」とは、幅広く曖昧な概念だ。挨拶や気遣いができる人。自分の意見を言うだけでなく人の話も聞いている人。八方美人ではなく、誠意が感じられる人。私は、そんな人と長く一緒に働きたいと思う。また、そういうことを人に求めるだけでなく、自分自身もそうあろうと心掛けたい。忙しいとつい忘れていることがよくあるが。職場の人間関係は、仕事の効率や成果にも影響しがちだし、ひいてはキャリアをも左右する可能性があると思う。
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