ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

110.再集合

2019-07-06 21:23:24 | シニア 人生100年
 先月下旬、大学時代のサークルの友人5人と再会した。同級生全員が揃うのは、多分私の退職直後以来だからほぼ10年ぶり。東京駅八重洲の居酒屋に集合した。私以外は皆、会社や役所に所属して今も現役で働いている。ただ、その中で卒業直後に入社した会社に勤めているのは一人。他の3人は、転職や再就職している。

 話題は、今の仕事や家族の事、先輩や後輩の近況、健康や世間の話題になっていることなど。皆、まだまだ現役で今を生きているから、学生時代の懐かしい話は少ない。誰からともなく話したいことを話して、誰かがそれに反応する。ただ聞いているだけの者もいる。身辺の大きな変化を発表する者がいても、皆あまり驚かない。愚痴っぽい話が出ても、あまり掘り下げない。誰かがお代わりや追加注文を頼んで間ができると、いつの間にか話題が変わっていたりする。それでも、話していた者もこだわらないし、皆次の話題に耳を傾ける。雰囲気は悪くならないし、居心地は良い。無理はしないし卑屈にもならない。この場では昔のように対等だ。

 お互いに「変わらないなあ」などと冗談めかして言いながらも、年相応の変化はある。いろいろ紆余曲折もあっただろうが、概ね良い年の重ね方をしてきたようだ。皆の「顔」や物腰を見てそう思った。家族の状況や仕事の内容、これからの働き方や人生観などそれぞれであるし、人に話していない問題や悩みも抱えているのかもしれないが、おそらく自分に正直な生き方をしてきた中で、人を気遣う姿勢も身につけてきた友人達と思う。

 毎年の年賀状の一言書きを実現したひととき。帰りは皆一斉に一軒で帰ることになった。「せっかく東京まで来たんだからいいよ」と割り勘からはずしてくれた。「じゃあ、体に気をつけて、還暦までにはまた皆で集まろう。」と、店の前でそれぞれの乗る地下鉄の駅の方へ別れた。後日、皆から私にねぎらいの短いメールが来た。

 

 
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