ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

9.お礼状

2016-05-28 00:18:28 | 人、本、旅 日記
 再就職支援のセミナーを受講した人からお礼状をもらった。習ったことを実践して内定をもらえたという報告や、当方が本人の質問に時間を取って答えたことなどへの感謝の言葉が、便箋2枚に綴られていた。自慢するわけではないが素直に嬉しかった。確か30代前半くらいの男性で、営業職を希望していたと思う。セミナー参加者は多いので、はっきりとは覚えていない相手である。
 
 お礼状には、本人も驚くほど早く内定通知があり、地元の会社だったので安心したとも書かれていた。まあ、セミナーの内容や当方の対応の成果というより、1,2度話を聞いただけのセミナー講師にお礼状を書くような気遣いができる人物だからこそ、採用につながったのだと思う。セミナーの中で、先方に面接の時間を割いてくれたことのお礼状をすぐに出すことが、今のビジネスマナーという話もしたので、そのことを当方に対しても素直に実践したのかもしれない。お礼や感謝の言葉は、それが素直な気持ちからのものであればあるほど、相手に伝わるものだと実感した。
 
 異業種交流会などで名刺交換した相手から、時折送られてくる「出会いに感謝」などと筆文字で書かれたはがきがある。全てとは言わないが、商売っ気を感じるものが多い。昔、顔も忘れたはがきの相手に後日会ったら、案の定、商品販売の話をされ、やんわり断ったら何の連絡もなくなったことがある。営業のきっかけ作りだろうが、後味の悪い思いをした。 

 振り返って、自分自身お礼や感謝の気持ちをきちんと伝えられているか、そもそも感謝の気持ちを忘れていることがないかと考えてみると、内心忸怩たるものがある。
 

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