セミナー終了後に、40代半ばと思われる男性が、途方にくれた表情で質問に来た。「実は長い間仕事をしていなかった。ハローワークで仕事を紹介してもらおうとしたら、『履歴書の空白期間の説明がつかないと紹介しても採用は難しい。』と言われた。やっと働く気になったのにどうしたらいいか・・・」
話を聴いてみると、空白期間は10年余り。前職を退職後、求職活動をしたが思うように行かず、体調不良も重なって働く意欲をなくしてしまい、仕事も何もしていなかったとの事。それ以上は聴かなかった。
このような質問や相談は時々ある。空白期間がもっと長い場合もあるし、短い場合もある。空白期間となった事情も様々。どうやって生活していたかも人それぞれだ。
ハローワークの担当者は忙しいから、一人ひとりの事情をくみ取る余裕はないのかもしれないが、説明ができないことを説明しろと言われても相談者は取りつく島がない。かと言って、「つらいでしょうが、あきらめずにがんばってください。」などと励ましただけでは解決にはならない。では、どうしたらいいか。確かに、現実は厳しい。長期離職者の方を積極的に採用する企業など、皆無に等しいだろう。
このような相談者には、「大切なのは、変えようのない過去のことより現在、そしてこれからのこと」とよく話す。採用担当者は過去の事情より「今は仕事ができるのか、これからはしっかりやって行けるのか。」という事の方が知りたいと思う。そこがわかって初めて“採用候補者”になるのではないか。
質問に来た男性は、私に言える事を率直に答えると、少し表情が明るくなった。それから伝えた。「今のやる気を明るく力強く伝える練習をしてみましょう。焦らずに一歩づつ前へ。まずはアルバイトなどで“リハビリ”しながら次を目指しませんか。急がば回れかも知れません。大丈夫ですよ。」
男性は一歩を踏み出せただろうか。
話を聴いてみると、空白期間は10年余り。前職を退職後、求職活動をしたが思うように行かず、体調不良も重なって働く意欲をなくしてしまい、仕事も何もしていなかったとの事。それ以上は聴かなかった。
このような質問や相談は時々ある。空白期間がもっと長い場合もあるし、短い場合もある。空白期間となった事情も様々。どうやって生活していたかも人それぞれだ。
ハローワークの担当者は忙しいから、一人ひとりの事情をくみ取る余裕はないのかもしれないが、説明ができないことを説明しろと言われても相談者は取りつく島がない。かと言って、「つらいでしょうが、あきらめずにがんばってください。」などと励ましただけでは解決にはならない。では、どうしたらいいか。確かに、現実は厳しい。長期離職者の方を積極的に採用する企業など、皆無に等しいだろう。
このような相談者には、「大切なのは、変えようのない過去のことより現在、そしてこれからのこと」とよく話す。採用担当者は過去の事情より「今は仕事ができるのか、これからはしっかりやって行けるのか。」という事の方が知りたいと思う。そこがわかって初めて“採用候補者”になるのではないか。
質問に来た男性は、私に言える事を率直に答えると、少し表情が明るくなった。それから伝えた。「今のやる気を明るく力強く伝える練習をしてみましょう。焦らずに一歩づつ前へ。まずはアルバイトなどで“リハビリ”しながら次を目指しませんか。急がば回れかも知れません。大丈夫ですよ。」
男性は一歩を踏み出せただろうか。