ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

77.礼で始めて礼で終える

2017-06-08 06:22:50 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 この数年、転職や再就職を目指す方向けの公共セミナー講師の仕事をいただいている。就職活動の心構え、応募書類のポイント、面接対策などを話す。他の講師と分担して、毎月3~6回程度県内各所の会場で、用意されたテキストを使って定型的な内容で行う。1回2時間。単純計算すると、既に100回近く行ったことになる。

 このセミナーや他の研修でも続けている事が、講師と受講者が最初に起立して礼で始め、最後は起立して礼で終えることだ。学校の授業や武道の試合のイメージだ。姿勢を正して「よろしくお願いします」と先言後礼し、「ありがとうございました」と分離礼して締める。マナー研修ではないので、セミナー仕様書で「礼」を励行するよう指示されている訳ではない。参加者が多かろうと少なかろうと行っている。

 講師として、同様のセミナーを繰り返しやっていると、段々と慣れてきて改善点や気持ちの余裕が生まれるメリットもあるが、逆に気持ちのゆるみが生じることもある。時には、体調がすぐれずおざなりな進め方をしてしまったと反省することもある。しかし、多くの受講者にとっては始めて参加するセミナーのはずである。何かを得ようと期待して来る人もいる。
 
 最初の「礼」は、講師と受講者が双方気合を入れ、距離感を縮める意味もある。最後の礼は、時間を共有した互いを敬い労をねぎらう意味もある。また、受講者の表情や声で、講師としての役割や責任を果たせたのかどうか感じることもできる。

 今後も講師としてのキャリアを積み重ねて行く中で、一つ一つの仕事に誠実に向き合う姿勢を守るためにも、パートナーから教えられた「礼」は大切にして続けて行きたい。昨年も挨拶の大切さについて同様のブログを書いたが、今も地道に続けている。今日もこれから、一期一会かもしれないセミナーに、講師として出かけてくる。

 

 

 
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