脳内出血になっても、フツーのおばちゃんに戻りたい

35歳で脳内出血で倒れた「わたし」のリハビリ記録&その後

ラジオ体操

2006-10-19 12:48:38 | リハビリ日記
私が入院していた石川病院では、8:00朝食、その後、検温や血圧測定があります。
そして10:00になると
「回復期病棟の皆さん、おはようございます。今日も1日ラジオ体操で元気にはじめましょう」といった内容の放送がかかります。
ベッドから起き上がり、車椅子を含め何らかの形で動ける人は廊下に出てラジオ体操を始めます。もちろん、ちゃ~んとNHKラジオから録音されたラジオ体操の音楽が流れます。
そういやぁ、ラジオ体操なんて何年ぶり? 高校くらい以来?
実際やってみると、ラジオ体操ってよくできてますね。いろんな部分をまんべんなく動かすように考えられてます。

跳んだり跳ねたりするところはさすがに無理なので、その場で手すり(廊下にはぐるっと手すりが付いてました)を持って足ふみをしたり・・・
毎朝、患者さんの様子を見るという理由もあったのでしょうが、何より、少しでもリハビリの助けになれば、という意図が大きかったと思います。
入院して1ヶ月半がたった頃の10月末くらいには、ラジオ体操第一の3番目の腕を廻す体操ができるようになり、看護師さんにびっくりされました。

そんなある日、「左の生活になるでしょう」と言った主治医の先生が、ラジオ体操の途中に廊下を通りかかりました。
先生「足、ずいぶん動かせるようになったんやねぇ」
わたし「はい。これも」
そう言って、先生の目の前で右手の指を曲げ伸ばししてみせました。
「!?」
まさしく先生はこんな感じ。
「ずっ、ずいぶん手も動くようになって・・・」
「はい、おかげ様で」

やった~! ちゃ~んと、右でもモノがつかめるようになったんだよ~
だけの生活ではなくなるんだよ~

私にしてみれば、主治医の先生の「左の生活になる」という言葉が、バネになったんですね。いい意味で。