脳内出血になっても、フツーのおばちゃんに戻りたい

35歳で脳内出血で倒れた「わたし」のリハビリ記録&その後

うれしかった言葉・・・

2006-10-18 19:44:17 | リハビリ日記
言語聴覚士という資格は、平成9年に国家資格として認められたそうです。
したがって、理学療法士や作業療法士の人数と比べ、非常に少ないそうです。したがって、リハビリを行っている病院でも、言語聴覚士がいないという病院がまだまだ多いようです。
脳内出血で右が不自由になり、おそらくもう楽器は吹けないだろうと、自分なりに考えたとき、言葉だけは失いたくない、本当に強くそう思いました。
せめて言葉が元に戻れば、司会という形で吹奏楽に関わっていける・・・。

で、言語のりはびり。
右の唇・顔面にやはりシビレ。
あ・い・う・え・お と大きな口で言いながら鏡を見ると、右の口角が下がり、顔全体が左右対称じゃない・・・
変な顔・・・
そりゃあ、もともと美人じゃないから、今更変な顔というのもおかしいとは思うのですが、右と左の顔の動きが違うんですもの。
やはり、(一応?)女としてショックでしたね。

そして、舌の先を口の中の上あごと下あごに交互につけるという動作。不思議なほど、これが上手くできない。
ろれつがまわらない、というのはこの舌の動きがうまくいかないから、というのが原因。
確かに、ラ行・マ行・ハ行などがしゃべりにくい。
らりるれろ と言ってるつもりが、どう聞いても だでぃどぅでど。
だから”それぞれ”なんていう言葉、舌噛んじゃいます。

でも、言語のリハビリは楽しかったですよ~。
毎回、”おしゃべり” が大半。
T先生いわく・・・
「実際に口を動かしてしゃべることで、舌や唇の筋肉が動きを覚えていく。つまり、何でもいいからしゃべることがリハビリなんやで」
だから、お互いの子供のこと、先生が事故に遭うまでやっていた野球のこと、私の音楽や司会のこと・・・本当にたくさんのことを話しました。
そんな中で、T先生がぽつり。
「大丈夫。司会できるようにしてあげる。できるようになるから。」

ほんと? ホント?
信じていいの?

リハビリで、いわゆる ”滑舌(かつぜつ)”をやるようになったのはこの頃から・・・そう、アナウンサーが「あめんぼあかいなあいうえお」ってやる、アレです。
あと、”外郎売(ういろううり)”もやりましたね。
まるで、かつて通っていた、アナウンススクールのよう・・・

でも、これで目標がまた1つできた!
司会で復活