脳内出血になっても、フツーのおばちゃんに戻りたい

35歳で脳内出血で倒れた「わたし」のリハビリ記録&その後

よく聞かれたこと②

2006-10-05 23:01:43 | リハビリ日記
「倒れる前に、何か前ぶれはなかった?」
看護師さんにも、リハビリの先生方にもよく聞かれたこと。
「前ぶれって、どんな?」
「う~ん、例えば、頭痛とか手足がしびれるとか・・・」

そういえば頭痛がひどかったなあ。倒れる1年前くらいから、いつも夕方4時ころになるとズキズキ・ガンガンって感じで頭が痛くなってました。だから、必ず頭痛薬を持って出かけてましたね。それと、朝起きた時に、指先がジーンとしびれてる。結構よくありました。きっと寝る姿勢が悪かったからだろうと思ってました。

「血圧はずっと高かったの?」
じつは救急車で運ばれたとき、上の血圧が200あったそうです。通常の人は下が80くらい、上が120くらいですよね。血管に負担がかかって当然ですよね。
で、血圧は・・・高かったです、ハイ。上が150くらいありました。会社の健康診断で引っかかって、”病院へ行きましょう通知書”をもらっていました。ただ、忙しさにかまけて、病院行きを先延ばしにしてたんです。その結果・・・。

もっとすごい事実を暴露します。
出産の際、血圧が高くなり、妊娠中毒症で入院しました。そして出産後、血液内科を受診し、血圧をコントロールする薬をもらっていましたが、乳児をかかえて通院するのはキツかったんです。しかも医療費は膨大にかかる・・・。
結局、自己判断で通院をやめてしまいました。これがいけなかったんですね。
血圧の薬は勝手にやめると怖いことになる、余計にひどくなることもある、と倒れてから知りました。

あと思い当たることが1つあります。
倒れる3ヶ月前の6月。私は大学時代の友人の披露宴の司会を引き受けていました。今までに披露宴は何回となく経験していたので、緊張するなんていうことはまずないはず。ところが、「新郎新婦ご入場です!」と、そこまではよかった。
その後、仲人さんがいなかったので、司会者である私が2人の紹介をすることになっていました。その瞬間、頭が真っ白になり、体がふわふわ、視点が定まらず、自分で何をしゃべっているのかわからない状態になってしまいました。2人の紹介文は当日までに何度も読み返し、練習してきました。なのに、です。
その後、数分で普段の状態に戻りましたが、披露宴終了後、出席していた知人に「最初緊張してたやろ」と言われました。他の人にもわかるくらいの状態だったということです。
後に本で読みましたが、おそらくこれが ”一過性虚血発作”ではなかったかと思います。一時的に脳卒中の状態が現れ、すぐに元に戻る症状だそうです。
これが、倒れる前ぶれだなんて・・・。
私自身も、緊張のせいだ、と片付けていました。