脳内出血になっても、フツーのおばちゃんに戻りたい

35歳で脳内出血で倒れた「わたし」のリハビリ記録&その後

Dr.コトー診療所

2006-10-13 14:14:18 | リハビリ日記
このタイトルでピンときた方はすごい!
昨日からまた始まりましたね、ドラマ。
すごく楽しみにしてたんです。

2年前、入院しているときに、2夜連続で「Dr.コトー診療所2004」が放送され、私も病院で見ました。
9時消灯なのに、こっそり(でもない・・・みんな見てるのです)TVをつけ、1日目の放送を最後まで見ました。
最後のほうで、彩佳(柴咲コウ)のお母さんの昌代(朝加真由美)が脳内出血で倒れるシーン。2年前、見た方は覚えていらっしゃいますか?

私はもちろん覚えています。忘れることはできません。
体の右側を下にして、台所で崩れるように倒れる・・・。

自分のこととダブってしまったんです。昌代も右麻痺なので・・・。
勝手に涙が出ました。
思い出し涙でしょうか。自分が倒れた瞬間の映像が目の前に現れました。

2日目の夜。昌代が倒れてからの物語でした。
TVが霞んで、あまりよく見えませんでした。(涙涙
倒れたこと自体が、自分のことと重なってしまう。そして、周りの人たちに、こんな思いをさせていたのかという申し訳なさ。そして何より、リハビリをしてどこまでよくなるのかという不安・・・。

翌日、リハビリができなくなりました。

ご飯も喉を通らず、TVすら見る気がしない。
ベッドから起き上がることもできないくらいのショックでした。
自分の状態を客観的に見てしまった、自分で自分の今の姿を見た、という感じです。
あと、今まで自分が気づいていなかったことに気付いてしまった・・・。

右半身の麻痺は手足だけでなく、味覚もそうだとういうこと。
左側の舌で味を感じていただけだったんですね。右側だけで食べ物を食べると、何も味を感じない。この時はじめて気付きました。
そして、この頃、右半身にきついシビレを感じ始めていました。
これが「どこまでよくなるのか。逆にひどくなっているのではないか」という不安につながったわけです。

その日は結局リハビリはお休み。
ショックから立ち直るには、少々時間が必要でした。