脳内出血になっても、フツーのおばちゃんに戻りたい

35歳で脳内出血で倒れた「わたし」のリハビリ記録&その後

本当のワケ

2007-01-31 12:45:47 | 退院後
ドレミさんの司会に行った直後の9月に話は戻りますが。。。

実家の母に
「じつはな、京都行って来てん」
「そうかあ。よかった。心配しとったんや。司会じゃなくても、せめてお礼には行かんとアカンって思ってたんよ。」
「無事、しゃべれたよ」

後日、何の用事だったか忘れたけれど、実家へ行ったときのこと。
「お母さんが行ってる病院の先生がな、アンタのことをすごく心配してくれててね、1年後にまた司会に行ったっていう話をしたら、本でも出されたらどうですかって。アンタ、文章書くの得意やし、やってみたら?」

そんなこと、考えもしませんでした。
入院中に、西条秀樹さんの本も読みましたが、あれは有名な人が書いた本だからこそ読んでもらえるんじゃないの、と思ってたのです。
実際、私の様に脳内出血で倒れ、見事に社会復帰されてる人もたくさんいるわけですからね。

ただ、心のどこかで
「自分の経験を誰かに伝えたい。それが私が頑張ってきた証だから」
と思っていたのも事実です。

高額医療費の請求も済み、医療費控除の申請も終わり、障害者手帳の申請も済ませた今、入院中の書類はほぼ不要となったわけですが、母の
「本でも書いてみれば」
という言葉がどこかで引っかかっていて、書類どころか、リハビリで字を書いたノート、言語のリハビリに使った原稿などまで、すべて置いてあるのです。

それから1年後、つまり2006年9月、再びドレミさんの司会に伺いました。
退院後2回目です。

2年続けて、こんな体にも関わらず司会に呼んでもらえたということで、また少し自信がつきました。

そして、その直後にこのブログを始めました。
母のひとことで捨てずにいたいろんな書類をもとに・・・。
これが、ブログを始めたホントの理由かな。

ひとりごとと記録に近いようなブログですが、これからもよろしくお願いします。

鳩ママ 秋の公演

2007-01-30 17:42:14 | 鳩ママ
さてさて、鳩ママ秋の公演(!?)当日。
朝からPTA役員さん主催の行事に子どもと一緒に参加し、その後。。。

じつは、ママさんコーラスにも参加していたのです。
鳩ママメンバー10人のうち8人が参加。
よほど出たがりなのか・・・
いえいえ。根っから子ども達の喜ぶ顔が見たいと思ってる人たちばかりだということ。
だってね、やっぱり自分のお母さんが舞台で歌ってるのを見たら、子どもとしては嬉しいじゃない。

コーラスは有志で構成。
「もみじ」
「世界がひとつになるまで」(忍たま乱太郎の主題歌)
の2曲を披露。
「もみじ」はなんと! 2部合唱
「世界に~」はNHK教育TVのアニメ主題歌なので、子どもたちと一緒に大合唱。この曲、アニメの主題歌にしては歌詞がいい

歌詞(メロディーも流れます)


コーラスは拍手喝さいのうちに終了。
次は鳩ママの出番です。
5分で準備完了。

さて。この日もワタシは音響さん。
ほかのメンバーは、人形を動かしたり、台詞を言ったり、小道具を出したり、ナレーション係だったりと、することがいっぱい。
というわけで、私が音響さんです
何をするかって?

ストーリーは以前の記事で少しご紹介しましたよね

ねずみくんは、自分の持っているトランペットは大きすぎて吹けません。そこで、ほかの動物が持っているほかの楽器と交換してほしいとお願いしますが、「ダメ」と断られます。

ということで、「ダメ」と断られた際に、それぞれの動物が、自分の持っている楽器の音を鳴らす、という設定にしたわけです。

たいこ
   トン トト トントン トン トン
   たぬきが自分のおなかをたたくような感じで

シンバル
   思いっきり ジャーーーーン
   あまりにも大きな音に子どもたちびっくり仰天

アコーディオン
   ドミソ ドファラ シレソ ドミソ で和音
   ビョーンとのびる左手にびっくり

バイオリン
   ウチの子どものおもちゃのバイオリンで自動演奏
   HAPPY BIRTHDAY

クラリネット
   ソラシ~ラソ ソラシラソラ~
   チャルメラのメロディー
   大笑い

それぞれの楽器のあいだに、ナレーション担当の人が、簡単に楽器の特徴を説明。

そして、人形劇が終っていよいよ「どんぐりころころ」の演奏開始。
緊張の瞬間

前奏までつけちゃった
いい感じ、いい感じ

メロディーもはっきりしてるよ。
部長のUさん。悪戦苦闘しながら練習したアコーディオン。
とってもいいよ~。

私は。。。
自分でアレンジした裏メロを吹きましたよ~ん。

決して完璧な演奏ではないけれど、みんなが子ども達の笑顔が見たいという気持ちで頑張ったんです

先生方も子どもたちも、たくさんの「ありがとう」の拍手と笑顔をくれました。
これが何よりもうれしい

この日以降、いろんな人たちが鳩ママのメンバーに声をかけてくれるようになりました。
「このあいだの演奏、よかったよ~」って。

私には「住田さん、クラリネット吹けるの~? 私、高校のブラバンでサックスやってたの~」って感じ。

鳩ママの活動は、正直なところ、興味の無いお母さんにとっては
「アノ人たち何やってんの? 自己満足じゃん」
みたいな感じのところがありました。

今回のことで、少しは理解してもらえたのかな。

よかった、よかった

加古川にかまくら現る

2007-01-29 08:09:48 | 出歩記(であるき)

これ、かまくら です。
28日の日曜日、近所のショッピングセンター「ニッケパークタウン」に突如現れました。
じつは、兵庫県の北部の新温泉町(夢千代日記で有名な湯村温泉)の近くから雪を運んできて作ったんだそうです。
高さは3メートル弱くらいでしょうか?
中には水神様をおまつりしてあり、意外にあったかい
子供はかまくらの前で、雪ん子の格好をさせてもらい写真撮影。
で、帰りには甘酒をふるまってもらいました。

かまくら自体は東北地方(秋田県など)で続く風習で、今回はわざわざ、秋田県横手市から、観光PRも兼ねて市の職員の方が来られていました。



わかりにくい画像かもしれませんが、なまはげの画像です。

包丁(ニセモノですよ)を持ったなまはげが
「なぐごはいねが~」(泣く子はいないか)
と言ってショッピングセンターの中を練り歩くものですから、小さい子供たちはびっくりぎょうてん。泣き出す子多数。

でもね、こういう昔からの風習は、やはり受け継いでいってほしいですよね。
日本には四季折々の素敵な風習がいっぱいあります。
だからこそ、日本人は繊細な感情を持ってるんでしょうね。

そして、湯村温泉からは温泉の湯を持ってきて、特設足湯も設けてありました。
また、1杯100円で、心も体もあったまるカニ汁も堪能
セコガニ(小さめのメスのカニ・関西地方ではそう呼びます)が入っています。カニのいいダシが出ておいしかったですよ。

ワタシの大事なくら~りねっと

2007-01-26 13:40:10 | 鳩ママ

みなさん、コレが組み立て前のクラリネット。
アノ黒い笛のようなクラリネット、決して1本の長~いモノじゃないんです。バラバラに分解してケースにしまうのです。

で、組み立て終了後がコレ ↓



上半分を左手で、下半分を右手で押さえます。

つまり、左手で押さえる上半分で出す音なら吹ける(かも・・・)ということです。

クラリネットの上半分は、クラリネットの音階の ド~ラ までです。

さて、どんぐりころころは。。。

ソ ミミ ファミレド ソ ミミレ~
ミミソソララララ ド(高いほうの) ミミ ソ~

あ~ だめだ
高いドが出てくるじゃん! 無理無理!

???

しかも、クラリネットでドの音を吹くと、ピアノのシ♭の音が出るのです。
だから、メロディーを本来のピアノの音にあわせて吹こうと思えば、クラリネットの高いレまで必要というわけです

でも、みんな期待してる?
そりゃあ、子供たちにホンモノのクラリネットの音聴かせてあげたいよなあ

ひらめいた

メロディーじゃなくてもいいじゃん

裏メロ吹けばいいんだよ。私ってあったまいい~(そんなことないない)
裏メロというのが正式な言い方かわかりませんが、
メインの旋律があって、裏で別の旋律が同時に鳴っているような曲ですね

ということで、結局吹くことに決めました。
その日から、自分で裏メロをアレンジ。

さあ、張り切って行こう!

ねずみくんとおんがくかいと鳩ママ

2007-01-26 12:52:20 | 鳩ママ
「どのお話にしよう・・・」
幼稚園の絵本コーナーで集まる鳩ママメンバー10人。
11月にある、PTAの役員さんが中心になって行われるイベントで、鳩ママは次回の発表と決まりました。
今回は、何か絵本をベースにペープサートにしようということになりました。
ペープサートってご存知ですか?

こんなヤツです。  クリック

紙で作った平面の人形と言いますか。。。

で、ひとりのお母さんが
「これ、おもしろいよ~。」
そう言って差し出したのが
ねずみくんのチョッキ
という絵本。

お母さんの手作り、赤いチョッキを着たねずみくんは、とても誇らしげです。あまりすてきなチョッキなので、お友だちまでが「いいチョッキだね。ちょっと きせてよ」と、次々に拝借。アヒル、サル、アシカ、ライオン、ウマ、ゾウ……、みんながみんな試着して、小さなねずみくんのチョッキは、最後に……。
みんなが着て、のびちゃった、というオチ。

大人でもクスッて笑っちゃいます。

ねずみくんの絵本は、たくさんのシリーズがあるということになり、探すとありましたありました。

ねずみくんのページ

また!ねずみくんのチョッキ
りんごがたべたいねずみくん
ねみちゃんとねずみくん
   ・
   ・
   ・
ねずみくんとおんがくかい

「コレ、いいんじゃない?」

私が言いました。
「ちょうど幼稚園も音楽界の練習してる頃だろうし、音楽の秋にはぴったり。」

○あらすじ
  ペンギンさんが、「ぼくのおんがくかいでトランペットをふいて」と、ねずみ  くんにたのみました。でも、ねずみくんが、がんばってもトランペットがふけ  ません。
  そこでねずみくんは、ねこくんのシンバルと、とりかえてもらおうとたのみま  したが、「きにいっているからだめ」とことわられてしまいます。
  たぬきさんのたいこも、ライオンさんのバイオリンも、くまさんのハープも、  みんなねずみくんにはできません。ぞうさんの、おおきなグランドピアノ    も・・・。ところが・・・!
  だいじょうぶ、ねずみくんは、ちゃんとおんがくかいにさんかできましたよ。
  ねずみくんは指揮をしながら、ピアノの上を走り回りました。

「じゃあさあ、せっかくだから、絵本に出てくる楽器を、ホンモノを借りてきて、子供たちに音を聴かせてあげるっていうのはどう?」

とかく、音楽のことになると夢中になってしまうワタシ。
絵本には
トランペット
たいこ
シンバル
トロンボーン
アコーディオン
ハープ
ピアノ

さすがにハープは用意できないなあ、ということで、くまさんには申し訳なかったけれども、ハープは削除。
アコーディオンは、小学校から借りましょう(となりが小学校)
シンバル・たいこは園にありますよ
バイオリンは、ウチの息子のオモチャがありました。
トロンボー・・・ン・・・
きりんさんのトロンボーン
首が長いからトロンボーン。

よっしゃー

しゃーないから、トロンボーンのかわりに、長~いクラリネットにしよう。私がクラリネットの音だけでも鳴らしてあげよう!(鳴らすだけ・・・右手が上手く動かないからね)

というわけで、楽器 及び 配役は決定

また私はひらめいた

「せっかくやから、鳩ママのお母さんで、何か演奏しない?」
「いいねえ」
「やれるかなあ」

半々の意見。

「鍵盤なんかのメロディ楽器じゃなくても、タンバリンとかカスタネットとか、トライアングルなんてのもあるし。出来る人が出来ることをやればいいじゃん」

「曲は何するの?」

もうすっかりみんなはやる気

「簡単で子供も知ってる曲・・・どんぐりころころ なんてどう?」
「いい、いい」

メンバーの中に、少しピアノができる人がいて、その人にメロディーを弾いてもらうことに。
で、せっかくアコーディオンを借りるんだから、演奏に使わない手はない、ということで、部長のUさんが猛特訓を開始することになりました。

メロディー楽器はピアノとアコーディオン プラス 鉄琴 ということで決まり。あとの人は打楽器。

「住田さん、せっかくやからクラリネット吹けないの?」
「右手がねえ。右手でおさえる音さえなかったら、つまり左手で押さえる音ばかりならなんとかなるかもねえ・・・」

さあ、どうする、わたし



なんだか忙しい。。。

2007-01-25 12:51:34 | ひとことメモ
う~ん。なんだか忙しい。

昨日、ウチへ帰ると、子供は学校の宿題もせずに、チャレンジ1年生をやって、挙句には寝てる
当然、学校の宿題はまるまる残っており、夕方から開始。それを見てやらないといけないわ、ごはんの準備はしないといけないわ、お風呂の掃除、せんたくものの取り入れetc・・・

自分のことに手が回らないなあ。
でも、時間は作るもの。
忙しいとボヤいていてはいけません。

ということで、暇を見つけて更新します。

次回は、秋の鳩っ子ママのことの予定です

探し物

2007-01-23 07:59:39 | ひとことメモ

きれいでしょ?
これね、パズルなんです。

じつは、このパズルを探してるんですよ。

私が小学生の頃、ですからかれこれ30年近く昔、母がよく買ってくれて作ってました。
この画像のものは、1辺が約80センチちかくある大きいものですが、種類はいろいろあって、30センチくらいの小さいものもあります。

ジグソーパズルとは違い、いろんな色の小さいピースを、5ミリくらいの穴の空いた台に差し込んで模様を作っていくっていう感じです。



上の画像のような感じ。(わかりにくいかなあ)

たとえば・・・
5ミリの方眼紙のマスを色々な色をぬって1つの模様にしていくっていうのかなあ。
あっ、クロスステッチの刺繍みたいな感じ。

で、このパズルをどうしてももう一度やってみたい!

1000ピースのジグソーなら3日くらいでやってしまう私にとっては、ジグソーはもう物足りない

どなたかご存知ありませんか?

パズルの後ろを見ても前を見ても、メーカーなどが書いてある様子はありません。
ましてや30年も前のこと。箱なんて置いてるわけもなく。。。

ホントに家の近所のおもちゃやさんで買った記憶があるのですが、そのおもちゃやさんも既に無く・・・
トイザラスで探してもそれらしきものはありません。

知ってらっしゃる方、もしくは、こうやってみたら? というご意見をお持ちの方、よろしければ力を貸していただけませんか?

なんだか、リハビリとは無関係なことを書いてしまいましたが、このパズル、右手のリハビリに使ってみようかななんて考え中です

後日談

2007-01-22 12:45:11 | ある日の出来事
ドレミさんの演奏会が終わった数日後、遠くから京都まで来てくださったお礼を言いに、石川病院へT先生を訪ねました。
お昼休みに少し話をしたのですが、司会を見ての感想を。。。

「リハビリ医として、しゃべりは大丈夫やろうと思ってたから、どちらかというと、どうやって歩いて出てくるのかなあとか、そっちのほうに興味があったね」
「で、どうでした?」
「全くわからんかったよ。足をひきずっているようには見えなかった。ゆっくりと上手に歩くことで、ああ、こういう感じで歩く人なんだって感じ」
「そう言ってもらえて嬉しいです

その後、ハローワークに通っていることに話がとび、先日のブログでも書いた、旅行会社の求人の件を話すと
「そんなんさあ、勤務時間がうんぬんっていう悩みにまでたどり着いてるなら、障害者としての悩みっていうより、フツーの主婦の悩みと一緒や。ウチの嫁さんも勤務時間のことで悩んでるもんな」

そう言われればそうだよね・・・

「それと、大きな会社になるとね、最低○人の障害者を雇わないといけないという国からのお達しがあるわけ。そうなると、企業としても、僕みたいに両手両足が動きませんっていう重度の障害者より、住田さんくらいの障害が比較的軽い人を雇いたいのが正直なところ。更にね、障害者を雇うことによって、企業にもいくらかの補助金が支給されるんだよ。だから、やる気があれば、ちゃんといいところが見つかるから。実際、その旅行会社は、障害を持っててもいいって言ってくれたくわけでしょ」

お礼に出かけて、逆にT先生からいっぱいの勇気と希望をもらいました

手帳にもうひとつ

2007-01-20 06:38:59 | 友達
写真の黒い部分は、個人の名前なので消しました。お許しを。

このカード、退院後の司会復帰の際、聴きにきてくれた後輩が花束に添えて贈ってくれたもの。これも、いつも手帳に入っています。

「今日」という日に
心から万歳!

個人的なことなので、あまり詳細には書けませんが、彼女は子供2人をつれ離婚をしました。まわりから、「離婚をした」ということで風当たりが強く、いろいろ辛い目にあったようです。
だからこそ出たこの言葉。

今日という日は、ホントに今日しかありません。

その1日1日を、悔いのないように生きたいものですね。

壊れた脳

2007-01-20 06:30:36 | TV・本
昨日(19日)の夜 21:00からフジTVでやっていたドラマ
「壊れた脳 生存の知」
というドラマを見られた方も多いのではないかと思います。

父の跡を継ぎ医師となった主人公・山田規畝子さんの自伝をドラマ化したもの。

過去3回にわたる脳出血で、高次脳機能障害・左半身麻痺などの後遺症が残るも、息子さんと一緒に前向きに生きていくという話。

ドラマに関するフジTVのHP  

小説は事実より奇なり、とよく言いますが、(今回の場合、奇 という言葉ではないかもしれませんが)、フィクションとノンフィクションは明らかに違うということ。

ドラマを見ていて、まさしく自分のことのように思ってしまいました。

大病をした後、障害者となり、夫は協力的になり、まわりの人たちも理解を示してくれる。これは、正直いってドラマ。
誤解を招くといけないのでひとこと。
病気や事故の後、じゅうぶんな理解を示してくれるようになったケースもたくさんあるのも事実だと思います。

我が家は。。。

「お前が倒れたせいや」

これが現実です。
退院直後、私が何か失敗をしたり、家で何かうまくいかないことがあると、主人が口にしたセリフ。
でもね、わかってあげてください。
ダンナも私のことを責めようと思って口にした言葉じゃないということを。思い通りにならない苛立ちの矛先をどこに向けたらいいかわからずに出たコトバ。

でも正直傷つきましたよ。
わかってるんです。そんなこと、ほかの誰に言われなくても、倒れた本人が一番わかってるんです。
「お前がたおれたせいや」
この一言は、私の今までの人生とこれからの人生すべてを否定する言葉。だから、
「その一言だけは絶対にいわないで」
と自分の気持ちをぶつけました。

ドラマの中で、主人公が、トースターのスイッチがわからないのを見て、夫が「そんなこともわからなくなるのか」と言ったシーン。胸にナイフを刺された気分になりましたね。

これが現実なんですよ。


それからね。みなさん。
障害者が外に出るということはどういうことなのか。
少し考えてみてくださいませんか?

私のまわりの人間は、去年の第九に参加することにまず反対でした。
「また倒れる前みたいに自分のスケジュールを忙しくしてる。また倒れたらどうすんの
こういう言葉ばかりでした。
働きに出ることすら主人も母も反対でした。
「また無理して、倒れたらどうすんの!」
じつは、私の父は私が仕事をしているのを、いまだに知りません。「障害者手帳なんて取らんでもええ!」と言うくらいの父ですから、バレたら実家への出入り禁止モノです(笑)
主人に関して言えば、正直なところ、司会で京都までいくということに対しても反対のようでした。
(ドレミの方々、ご安心を。もう大丈夫ですから)


ふたこと目には「また倒れたらどうすんの」
じゃあ、子供が小学校に行ってる間に、家で一人で倒れてたらどうすんの?

私の場合、働きに出るということには、たくさんの意味があります。
もちろん生活費をかせぐこと。そして、誰かと一緒にいるということは、何かあっても気づいてくれる人がいるということ。
そして、手足や言葉のリハビリにもなるということ。
また、私のような人がいると知ってもらうこと。

大きな病気をしたからといって、心配をしてもらえるのは嬉しいことですが、家の中に閉じ込めようとすること。これはね、本当は病気をした人本人が望んでいることじゃないのかもしれないですよ。
少なくとも、私自身は望んでいません。

このドラマを子供も一緒に見ました。
私が倒れたとき、息子はまだ4歳だったので、お母さんがどうして右手右足が悪くなったのかをはっきりとは理解していませんでした。お母さんは誰かに蹴られて足や手が悪くなったと思っていたようです。
だから、このドラマを見ることで、少しは理解できたようです。

どんな脳でも、必ず学習する

主人公本人の言葉。とても思い言葉ですね

彼女の著書も読んでみようと思います。