のぶのぶの音楽雑記

演奏会のお知らせだけでなく、色々なことを書いていこうと思います。

本当に頑張った生徒さんの話

2024-06-28 18:43:29 | 日記


写真はオンラインレッスンで使った本の一部です。
普段は1人の生徒さんを取り立てて書くことはしないのですが、あまりにも嬉しかったため書かせていただきます。

元々Twitterで繋がっていた方でしたが、私がCDを出したのをきっかけによくお話するようになりました。それからシューベルトをとにかく敬愛しており、レッスンではなく講義という形でシューベルトのD899-3について一緒に考えました。その後は同じ形で他の曲を取り上げ、色々な視点でシューベルトを見ていきました。

そのうちにご自身で演奏したくなったのでしょう。ピアノを使ってレッスンをすることになりました。私のオンラインレッスンは、生徒さんに動画を送っていただく→私が添削し文章と参考動画をお送りする→テレビ通話でレッスン、という流れです。

曲はもちろんずっと大好きなD899-3。聞けば幼稚園でピアノを習っていたそうですが、ちゃんと習うのはそれ以来だと言います。小さな練習曲、他の作曲家の小品をやりつつ、地道にシューベルトを続けてくださいました。私の言ったことをしっかり守って練習されているのが、送られてくる動画を見る度によく伝わってくるのです。時には一度のレッスンで6小節ということもありました。そのくらい丁寧に丁寧に練習を積まれてくださったんですね。1年半かけてついに1曲をまとめられました!

今日のレッスンではシューベルトが読んでいたものに注目し、ギリシア文化やプラトンの本のどの部分がシューベルトの音楽に影響しているか、ということをお話しました。きっと今後もどんどん素晴らしい演奏になっていくことと思います。1年半という長いようで、それでも1つの作品を汲むには短い時間。「努力が身を結ぶ」と言いますが、それを目の前で見せてくださったように思います。心から大拍手を送ると共に、私自身、身の引き締まる思いです。

今日、生徒さんは「シューベルトのイメージが変わった」と話されていました。それは私にとってとても嬉しい言葉でした。

遠いですが、ぜひ近いうちに生で聴かせていただく約束をしました。その日が待ち遠しいです✨
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生き物音楽大辞典、無事終演しました!

2024-06-18 19:47:14 | CD/DVD 音楽






大内暢仁のピアノによる生き物音楽大辞典、無事終演しました。
おかげさまでほぼ満席となり、お客様だけでなく演者も大爆笑のコンサートとなりました。

約1年半ぶりのソロコンサートでした。バロック音楽だけでまとめたコンサートでしたが、久しぶりのソロがまさかこんな内容になるとは…思ってました(笑)というより、1年半前にはすでに頭にあった企画でした。単純にこのふざけたチラシを作りたかった、というのが発端ですが、プログラムを考えていくとヴァイオリンも入れたい…お、歌も入れたい!となり、ヴァイオリンの加藤綾子、ソプラノの東城里奈に協力してもらい実現しました。

内容的には子供向け、しかし蓋を開ければマニアックといういかにも私らしい中身だったと思いますが、老若男女問わず楽しめることを目標にしました。ギリシア神話の世界から古代ローマ、ギリシア語とラテン語から音楽の結び付き、プラトンやヘロドトスが話に出てきました。結局行き着くのはそんなところなんですね。

しかしながら親しみやすさは失いたくなかったので、各動物についての3択クイズを用意しました。正直驚いたのですが、子供だけでなく大人のお客様もイキイキと手を挙げてくださったのです。嬉しい誤算でした。また、小さなお子様も来てくださったのですが、やはりヴァイオリンや歌が入ったことにより、飽きずに最後まで聴いてくださいました。

ブルグミュラーなんかも演奏しましたが、ワイルド編曲の4羽の白鳥の踊りや、シフラ編曲の熊蜂の飛行、ゴットシャルクのタランテラなど超絶コンサートになっていました(笑)演奏だけならいいのですが、合間のお話では少し息切れをしてしまいました。中でもヴォルフの「少年とみつばち」(歌)、フランソワ・シューベルトの「みつばち」(ヴァイオリン)、リムスキーコルサコフ/シフラ編曲の「熊蜂の飛行」(ピアノ)は「羽音」を作曲者によってどのように違うかという聴き比べが面白かったのではないかな、と個人的に思っています。

「修辞法」というと大それたように思われがちですが、このように小さなことから触れるというのが本当に入り口となるのではないかな?という思いが強かったりします。違った音楽の楽しみ方が出来たら幸いです。

そして、ゲスト出演してくれた2人には本当に感謝でいっぱいです。ずっとやりたかった曲を自分がファンである奏者に演奏してもらえるというのは幸せです。また演奏したい曲ばかりです。

さて、うっすら考えていたことですが、かなり好評でしたので本格的にシリーズ化しようと思います。コンサートの最後にお話しましたが、植物シリーズ、国シリーズを考えています。国歌を基にした曲や民謡をテーマにした曲なんかでまとめようと思ってますね。

その前にブクステフーデ、パッヘルベル、バッハを中心としたコンサートを考えていますので、そちらが先になりそうです。
そちらもどうぞ聴きに来てください。
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