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のぶのぶの音楽雑記

演奏会のお知らせだけでなく、色々なことを書いていこうと思います。

嫉妬という感情

2025-04-13 09:53:55 | 日記



大変にお恥ずかしいのですが、自分は本当に嫉妬深いタイプです。いや、でした?笑
大学生あたりから嫉妬というものをするようになった気がします。それまでは素直に拍手をし、褒めていたように思います。
しかしながらここ数年、嫉妬という気持ちがほとんど湧いていないように思います。自分がやるべきことを見つけた頃と重なるでしょうか。

物語やオペラなんかを観ても、嫉妬という感情が引き起こす事象は良いことがありませんよね(笑)「嫉妬に狂う」なんて言ったりしますが、やはり嫉妬という感情はとても醜いものに思います。

自分は心理学者でもカウンセラーでもないので詳しいことは分かりませんが、自己の確立が手っ取り早いのかもしれませんね。
大学院を出た後、自分はこれからどうしたらいいんだろう…という漠然とした不安の中にいました。そうすると、少しでも活躍してる人達がとても羨ましく嫉妬の対象になっていました。そしてその対象を認めたくないんですよね。このドロドロとした感情分かりますかね?笑

嫉妬は動物なら少なからず持っているものだと思うんです。人間に近いのならサルだって持っているはずですし、身近なところで考えれば、ペットなんかがそうですよね。目の前で他の子を可愛がれば嫉妬します。

つい先日、非常に可愛らしい花を見かけました。それはそれはひっそりとした場所にこっそりと咲いているんです。花は移動出来ません。与えられた場でのみ咲くことが許されているんですよね。もし自分なら「うわーあいつの場所日当たり良くて皆に見られる場所だなーいいなぁー」って思っちゃう(笑)でも、その花は人通りの少ないところでとても綺麗に咲いていました。
世界に一つだけの花って曲がありますが、歌詞の意味が分かったような気がしましたね(笑)

嫉妬の中で生まれるものはやはり良くないものが多いのではないでしょうか?昔はそんなこと考えていませんでした。ただ自分がやりたいことをひたすら追求していたらいつの間にか嫉妬という感情がなくなっていったように思います。人を羨ましがって嫉妬しても自分が良くなるわけではないですし、結局自分を磨いていくことでしか自分のやりたいことを達成する方法はありませんものね。

だからといって独りで突っ走ってしまっては良くないわけで(笑)常にアンテナを張りつつ、周りの声はしっかり聞いていないといきなり目の前に崖が現れたりします。自分が輝くべきフィールドを見つけ、自分を大事にコツコツ磨いていくことが大事なことなのかもしれませんね。

勉強すること

2025-04-11 18:00:55 | 日記



この時期になると生徒たちによく言われることがあります。
「成績が全部じゃないよね!」って。分かる…分かるよ。生徒が次に言って欲しい言葉も分かってます。「そうそう!勉強なんて出来なくたって楽しく生きていける!」というような言葉でしょう。でもね、あえてそれは言いません。
私は一般企業で働いたことはありませんが、大人の生徒さんたちは細かく試験のようなものがあり、常に勉強しておられるんです。

いやまぁ学校にしろ会社にしろ、それ勉強してどうするん?ってのはありますけれどね。でも、その授業の中で教わったことを深めていく子がそこにいるかもしれないんですよ。義務教育という場は広く浅く色々なことに触れる機会と考えています。触れれば触れるほど何かしら可能性が広がるものだと感じてます。もちろんそれを子供に説明してもなかなか伝わらないのは分かっていますが、そのようなことを噛み砕いて話します。

とはいえ、私自身学生時代はそんなこと考えていなかったし、少なからずそういう面での後悔があるから真面目に話してしまうんですよね。高校なんて県内で下から数えた方が早いところでしたし(笑)学生時代はとても楽しいものでしたが、頭のよろしくない学校でしたので勉強しなくともなんとかなってしまったんです。

大学ではたしかに音楽に打ち込むことができました。その中で出会ったのが卒業後もお世話になった先生でした。その出会いがなければこうやってバッハ以前の音楽をピアノで弾く、CDまで出すというようなことはなかったでしょう。その出会いが幸か不幸かはさておき(先生ごめんね笑)、今も勉強し続けています。たしかに音楽において、音符の符頭と苻尾の角度を求めたり証明する必要はありません。しかし今思うのは中学の時点で英語をしっかりやっておけばよかったなと。私は本当に語学が全然ダメなんです。今ラテン語とドイツ語を習っていますが、こうやってみると英語からスライド出来ることがたくさんあるなぁと。そしてたしかに英語というのは世界共通語になるものだと感じますね。そして音楽をやる上での語学の重要さです。音符を読んで音を出すだけでは気付かなかったです。

まぁ自分のことはさて置き。
たしかに何かを始めるのに遅いことはないと思います。それはよく言われる言葉ではありますが、私がそう言い切れるのは死を前にした生徒さんの意欲を目の当たりにしたからです。そのことについては前に書きましたので割愛します。
しかし逆に、ある程度の準備が整っていれば「早すぎる」ということもないのだと思います。まだ言葉を話せない赤ん坊に語学をさせてり、歩けない赤ん坊に筋トレはさせませんよね。もちろん始めるにはタイミングやきっかけのような運命的なこともあるとは思いますが。年齢を重ねれば重ねるほど背負うものが多くなります。身軽なうちに始めるのが良いと思うんです。何をするにも「今」より若い瞬間はないわけですよね。

資格社会と言われる昨今。私は何の資格もありませんが、資格というのはきっと自分を守る盾にも武器にもなるものだと思います。変わったものだとラーメンソムリエとかビールソムリエみたいなものもあるようですね。役に立つか?と思うかもしれませんが、SNSを上手く活用出来ればインフルエンサーのような活動が出来るかもしれません。
ところでゲマトリア検定とか無いもんかね〜?

だから子供たちには「良い成績でなくてもいいから勉強はしといたほうがいいよ」って話すんです。やっぱり勉強は必要だと思うな。同時にいっぱい友達と遊ぶのも大事。あ、でも酒タバコはダメ。俺が心配するから。俺に多少の迷惑はかけてもいいけど心配はさせるな(笑)
まぁ…あとはそれをどう受け取るかですが。進学したりクラス替えがあったりでみんな大変だ。
たしかに天は人の上に人を造らなかったかもしれませんが、導く人はいるものです。私はそんな立派な人間ではありませんので、子供なり大人なり同じ目線に立って話せたらいいなぁと思いますね

それにしても…ゲマトリア検定とか無いもんかね〜?

加藤綾子 ソロリサイタル ヴァイオリニストのためのフィクション

2025-04-05 00:49:09 | 日記

いつもなら印象的な曲を取り上げて感想を書くんですけどね…今回はそんなことしてらんないくらい全曲凄かったんですよ。アンケートにも思わず全曲にチェック入れちゃったくらいだし(笑)

加藤さんのコンサートに行くのは4回目になるでしょうか?毎回感動・感心(関心)と言葉に出来ない何かを感じるコンサートなのですが…今日感じたのは、この人って独りで立ってる時が一番輝いてるんじゃないか?ということです。加藤さんが無伴奏の曲を弾いている時というのはまるで彼女が世界の中心のように感じてくるんですよね。分からん?なら彼女のコンサートに行ってみて。きっと分かるから。

演奏においてのハイライトはヴァインベルクでした。いやぁマジかなんなんこの人…と思わせる弾きっぷりながらも、加藤さんがプログラムに書いていたようにそこには確実にうたが「在る」んですよね。この前のコンサートのデュティユーを思わず想起してしまいました。

いや、この演奏の後にあと何やるの?と思ってしまいました。しかしながら、小栗舞花さん作曲(創造?)の新作「生前のバイオリン、こないだの人」…これが個人的ハイライトでありました。
席に座った時、うわぁー柱で見えんかも…って思ったんですよね。

(※演奏者より撮影の許可が出た時のものです)
しかし、実はここが特等席だったというのがこの曲で分かりました(笑)
この場でああだったこうだった、こんなことがあった、こう思った、ということを並べることは出来ます。その方が演奏者や作曲家も感想を読めるのも分かっています。が、これに関しては「言いたくない」という気持ちが一番強いのです。なんでしょうね…自分でもこう思ったのは初めてなもんで(笑)感覚としては短編小説を観た、というものに近いでしょうか。その場にいないと分からないかもしれませんが。

この曲(というより「作品」の方がしっくりくるでしょうか?1つのアートであったように思います)は再演熱望ですね。夜の部の演出もとてもとても気になりました。昼を見た上で夜を見ると印象が変わったことと思います。
また、加藤さん以外のバイオリニストが演った場合どうなるのか…?そんな想像も膨らみますし、すっかりこの作品の虜になりました。

昨年演奏した灰街さんの作品然り、新作が聴ける楽しみも加藤さんのコンサートの醍醐味になりつつありますね。次回はどんな出逢いがあるのか今から楽しみです←終わったばかりなのに気が早い😂


Charon再結成!

2025-03-26 10:49:04 | 日記


もう頭がぐちゃぐちゃ過ぎてまともな文章書けないな(笑)
自分は高校でマイケル・ジャクソンを聴くまではクラシックしか聴かず、マイケル・ジャクソンからメタルやプログレにハマったって話はSNSで再三話してるからご存知の方も多いと思います。

メタルのきっかけはNorthern Kingsという、過去の名曲をフィンランドの人気メタルボーカリスト4人がカバーするという企画モノとの出会いでした。そのメンバーのバンドはNightwish、Sonata Arcticaと日本でも有名なバンドに、Teräsbetoni、Charonと日本ではまだマイナーなバンドのボーカリスト4人でした。どの声もかっこよく、曲のアレンジも素晴らしくあっという間にドハマりしたものです。中でも最も魅了されたのはCharonのボーカリスト、J.P.レパルオト。彼が歌うカイリーミノーグの「I should be so lucky」は原曲レイプと言ってもいいくらい大変なことになっており、しかしそこに私は完全に惹かれました。

そこでCharonが気になった私はYouTubeで色々聴きました。正直ピンと来なかったというのが最初の感想。ゴシックメタルというのも知らないし、「ん〜??」でした(笑)ハマったのはNightwishとSonata Arcticaでしたね。しばらくしてCharonの「Colder」、「Ride on tears」を聴いてハマりました。曲が幾分ポップなこともありますが、色々なバンドの色々な曲を聴くようになっていたから、というのが理由になりそうですね。そしてCharonのアルバムを短期間で全て集めるのです(笑)

しかし、私がCharonを知ったのは2010年あたりだったでしょうか。その頃にはあまり活動していなかったんですよね。ライブDVDなんかも出ていません。最高に彼らにハマっていた2011年、そこそこ大きなツアーと一緒に発表されたのが「解散」でした。なーんか…めちゃくちゃ泣いたの覚えてるな(笑)浪人中でして、情緒不安定ってのもあったかもしれないけど、心からショックだったんですよね。久しぶりにリアルタイムで見たレパルオトはすっかりハゲて痩せこけてたし。声は変わらなかったけど。ツアーのライブの隠し撮りや公式映像がYouTubeに転がり始め、毎日チェック。見た目こそ変わったけど、音楽は相変わらずだし、イキイキしてる。ほんとにお前ら解散するのか?って思うほど。

彼らはあっけなく解散しました(笑)その時たしかに自分の中から「何か」が消えた感覚を今も覚えてます。もう彼らの新曲を聴くことはないと思うとすっかり落ち込んだなぁ。

14年だぞ?あれから。その間、レパルオトがメインのHarmajaとか追いかけたけど、「お前はメタル歌ってる時が一番イキイキしてるじゃねーか!」って俺はずっと思ってたし言ってきたから!(笑)2015年にハロウィンイベントでCharon組んで数曲歌ってた時、めちゃくちゃノリノリだったじゃん!あれか?50歳の節目だからここまで待ったのか?それにしても待たせ過ぎだろ…14年って…俺の人生の約半分ぞ?(笑)
もう日本に来てくれなんて贅沢言わないし、アルバムを定期的になんてことも望まない。不定期でもいいから新曲発表やライブを細々とでいいからやってくれ…もう解散なんて言わないで。
「音楽に救われた」みたいなことあまり好きじゃないんだけど、Charonの音楽は俺にとっては間違いなくそういったものだから。

はぁぁぁ…再結成はとてつもなく嬉しいんですよ。でも、また解散するんじゃ…っていう恐怖も付き纏うんだよな。でも、それはその時落ち込めばいいんであって、今はとにかく再結成を素直に喜ぼう。祝福。今夜は飲もう…いや、ココ最近毎晩飲んでる(笑)
お祝いだ。おかえり!Charon!

演奏の大変さ

2025-03-24 15:58:18 | 日記


まぁ当たり前なタイトルですが(笑)
1ヶ月ちょっとで3つのコンサートをやりました。演奏した曲を書き出してみましょう(ざっくりなので、作品番号など省いてます)。

2月16日・大阪でのソロコンサート
実は、ゲストのいない完全ソロは2年2ヶ月ぶりでした。
リューベック:プレリュードとフーガ
ブクステフーデ:プレリュード
ブットシュテット:フーガ
バッハ:平均律1巻22番
オブーホフ:互いに愛し合いましょう
ヴァイス:シャコンヌ
パッヘルベル:シャコンヌ
ビーバー:パッサカリア
リスト:バッハ変奏曲
〜アンコール〜
ヘンデル:サラバンド
スカルラッティ:ソナタk32
バッハ:平均律1巻1番プレリュード
バード:フルートと太鼓
80分弱

2月21日・バロック歌曲コンサート
パーセル:もし音楽が愛の糧ならば
ヴィオールをかき鳴らせ
男は女のために作られて
しばしの間の音楽
お聴き、大気にこだまして
カッチーニ:アマリッリ(3種類)
フィリップス:アマリッリ(ピアノソロ)
ファーナビー:古いスパニョレッタ(ピアノソロ)
40分(演奏のみの時間)

3月23日・動物コンサート
去年の6月にやったものですが、元々「45分で全体力を使い果たす」をモットーに組んだプログラムです😂
miro:猫ふんじゃった変奏曲
サンサーンス:ライオンの行進
ケルル:かっこう
ブルグミュラー:つばめ
バッハ=ペトリ:羊は安らかに草を食み
ロワイエ:スキタイ人の行進
リムスキーコルサコフ=シフラ:熊蜂の飛行
ボワモルティエ:のみ
ゴットシャルク:タランテラ
〜アンコール〜
ベートーヴェン:エリーゼのために
約45分

いやぁ…思ったより大変でした。曲数だけで言えば30数曲ですが、ソロと伴奏は大違いですね。しかも本領のバロックなので気合いも入ります(笑)自分の勉強にもなりました。

動物は過去に2度やったものではありますが、曲間にクイズを入れるというのが結構大変なもので(笑)単純に演奏自体も大変なんですが。

基本1つのコンサートのために余裕を持って準備をするタイプ(というか、そうすることでしかまとめられない不器用😂)なので、1ヶ月ちょっとでこんなにバラバラなものを準備したのは初めてでした。私は演奏を生業としているわけではないので、正直いっぱいいっぱいでした。特に動物のように、前にやったことあるから、という理由ですぐにまた弾ける。などということは全くあるわけなく。むしろ、もう一度作るのがいかに大変かは演奏される方なら頷いていただけると思います。

一度冷えたご飯をレンジで温めても、元の美味しさにはなかなかならないじゃないですか?冷凍の場合なんか半解凍ぐらいだったりなんかして(笑)そうすると本当に良いモノを作るのって大変なんですよね。頭で分かってはいてもどうしてもね。いやぁ…57キロの体重が51キロまで落ちましたよ(笑)

さて、一息付く間もなく次のコンサートの準備です。男4人というむさ苦しい連弾や2台ピアノのコンサート、6月のResonanCeのコンサート。今年はもう1つ、とっておき秘蔵のお知らせが出来そうです。それはまたそのうちに。

バロック歌曲コンサート

2025-02-27 07:46:19 | 日記



2月21日、バロック歌曲のみのコンサートの伴奏をさせていただきました。「え、伴奏やるの?珍しい」と案の定いろんな所から言われましたが、「モダンピアノの伴奏で歌いたい」という内容に共感して引き受けさせていただきました。

前半はパーセルの歌を5曲。後半はカッチーニ作曲のアマリッリを色々な編曲でというマニアックでもありかなひ尖った内容。うーん…好き(笑)
そもそも、声楽科入門のようになっているイタリア古典歌曲集…たしかに美しいですが、ほとんどが中期~後期ロマン派のパリゾッティさんが編曲した伴奏です。しかし、どうもそれを原曲と思われる方も多い印象があります。さすがにカッチーニのアヴェ・マリアに関しては浸透してきた感じはありますが(笑)

さて、だいぶ前にパーセルはResonanCeで取り上げましたが、こんなにまとめて演奏するのは始めてです。ピアノで演奏するのも1曲しかやったことありませんでしたし。曲は全てソプラノの八木下さんにお任せ。曲を受け取って驚いたのは、パーセルのグラウンド。ソロの作品にもグラウンドはいくつかありますが、まさか歌ものまでそういう構造になってるとは驚きでした。
ウェルギリウスについて考える時、いつもパーセルがよぎります。今回の演目には入っていませんが、パーセルの根底にはそのような文学知識があったのだろうと思います。それはオペラなどに限らず、です。

合わせを重ねる度に、リコーダー欲しいなぁとか弦欲しいなぁとか思うようになりましたが、そこら辺がカバー出来ねばと思い奮闘しました。スコアを見たり色々聴いてみたのですが、パーセルの奥深さには驚きの連続でした。それは思想的な意味ではなく音楽的な意味においてです。あと20年長生きしたらどんな音楽家になっていただろうとつい思ってしまいました。

さぁ、後半はカッチーニのアマリッリ祭り。その前にイギリスからイタリアへの架け橋として私がソロでファーナビーの「古いスパニョレッタ」を。イギリスの作曲家が書いたシチリアーノということで繋げました。

それからまずはパリゾッティ版のアマリッリ。アマリッリとしては一番耳にする版ですね。次に原曲に近いアレンジのものを。たしかにリュートやギターで爪弾く方がいいのでしょうが…そこはピアノの力を信じて(笑)奥さんの解説もだいぶお客さんに伝わっていたように思います。

次にピーター フィリップスというこれまたイギリスで活躍した作曲家が編曲したアマリッリをピアノソロで。この時代、すでに歌ものを器楽に編曲するというのはあったんですよね。当時の装飾の一例にもなりますね。そういう意味でも取り上げたかった曲でした。

最後に取り上げたのはパリゾッティより少し後のフロリディアという作曲家による編曲。これがまぁ色んな意味で面白い編曲でして…覚えたての和声を使いたがる若者のような編曲(笑)もはやピアノソロじゃない?ってくらいのやり込み度。それに合わせる奥さんの歌い方に、本番もニヤニヤが止まりませんでした(笑)

全体を通して、お客さんが楽しめる会だったように思います。要所要所でお客さんの頷きが大きく、言いたいことを伝えられているんだなぁとピアノ側から見ておりました。若い歌手の方々がこういった活動をされるの、とても嬉しく感じます。自分の勉強にもなりました。
ご来場くださいました皆様、ありがとうございました!

初めての大阪公演

2025-02-24 09:14:39 | 日記

初めて大阪でコンサートを開きました。尊敬する音楽家の方やSNSで繋がっていた方、オンラインレッスンの生徒さんにお会い出来たのはとても嬉しく、今後も定期的に同じ場所でコンサートをしていこうと思いました。
総持寺という駅から歩いてすぐの会場は静かで響きも良いところでした。
バッハ以前、バッハ以後というテーマのコンサートでしたが、主にバッハ以前でほとんどがオルガンのための曲でした。中でも最初に持ってきたリューベックは演奏するにあたってとても頭を悩ませました。ブクステフーデのオルガン曲を弾くのと同じように、やはり足鍵盤までカバーしてフーガを弾くことの大変さ!かなり前から練習していましたが、手の内に入るのに時間がかかりました。北ドイツの風味を持ちながらイタリア的な様式を持つプレリュード。これは最後のリスト、またはアンコールのバッハへと繋がりを持たせたい意味でどうしても最初に演奏したかったのです。

2曲目のブクステフーデはある意味孤高な曲。ブクステフーデのプレリュードの典型的な形ではありますが、他の作曲家にはほとんど見られない。キリストの降誕ということを考えましたが、リューベックという異端の地で果たしてブクステフーデは何を考えて作曲をしていたのか?バッハはブクステフーデの何に惹かれたのか?ブクステフーデの音楽を奏でる度にそのようなことを考えてしまいます。代表作「我らのキリストの御身体」の作曲経緯…手紙のやり取りを見る限りリューベックでは一度も演奏されていません。なんならブクステフーデは教会に黙って作曲し、複写もせずスウェーデンの宮廷に送っています。スウェーデン大使館に問い合せたのですが、出納記録は残っていませんでした。謎が深まります。大阪で弾いている時も集中しつつも常にそんな謎がどこかにチラついていました。

ブットシュテットとバッハはドミソとレファラ繋がりで。この著作について、マッテゾンの話を出せば少しは笑い話にでもなったかなぁと後々反省。平均律はやはり重たいテーマ。先ほどのブクステフーデの「我らのキリストの御身体」と重なる曲と考えています。「神秘主義として演奏したいわけだ(ニヤリ)」と恩師に言われたのを今も強く覚えています。まさにそのように考えています。

前半最後はオブーホフの「互いに愛し合いましょう」。ある意味十二音技法と言える曲をあえて平均律の後にくっつけました。そしてオブーホフは神秘思想家であったというのも自分の中では繋がりだったりもします。本当に美しい曲です。

後半はヴァイス、パッヘルベルのシャコンヌ。ビーバーとリストのパッサカリアというシャコンヌ祭りですね。シャコンヌとパッサカリアの違いというのははっきりは言えないのでしょうが、演奏する人間からすると感覚としてではありますが、パッサカリアのほうが厳格です。常にテーマがいます。シャコンヌは気まぐれに消えたり戻ったり…自由な感じを受けます。
ヴァイスは次の時代に向かっているような印象がありますが、それでも「シャコンヌ」を書いたことに意味があるように思っていました。何故かギターのために移調された楽譜(イ短調)ばかり…いや、これは絶対に移調しちゃいかん…と思い、自筆譜から自分で書き起こした譜面です。一昨年のことです。タブラチュアからの書き起こしは大変でしたが、同時にピアノで演奏する可能性も感じながら書いたのを思い出しながら演奏しました。それにしてもヴァイスの自筆譜は綺麗!

パッヘルベルとビーバーは同じテーマですね。モーツァルトやベートーヴェンにも顔を出すテトラコルド。何度弾いても(特にビーバー!)精神的に疲れる曲を続けて演奏。ビーバー終わったらもう帰りたい!となる(笑)何年経っても変わらない…慣れない。ビーバーのパッサカリアでの神経衰弱は凄まじいです。

ラストにはリストのバッハ変奏曲を。久しぶりに大曲に取り組みました。リストの見方を180°変えてくれた曲です。10年前、恩師の「リストだってバカじゃないんだよ。バカみたいな曲をバカみたいに弾くからバカみたいに思われてるだけで。大変誤解されてる作曲家だよな~」という言葉。その恩師と最期に会った時の会話もリストでした。亡くなる少し前の講義ではまさにバッハ変奏曲についての話も。ゲマトリアで分析したらバッハとの思想の違いが出るかもしれないね、と。この度、一から丁寧にゲマトリアで譜読みをしてみました。たしかにド頭から色々ありました。リストの宗教的作品にはゲマトリアがよく使われているように感じます。それはリストがフリーメイソンだったことと関わるのか…それは分かりませんが、そういった考えを知っていたことは間違いないでしょうから(周りの交友関係などから)、慎重に読めば演奏する手がかりになると思っています。派手なイメージのリストですが、この作品を演奏するにあたって本当にリストという作曲家の見方が変わりました。

アンコールはバッハ生誕340年にちなんでヘンデルとスカルラッティ。どちらも美しい歌であり流麗なダンスです。そして、プログラム最初のリューベックに還るトッカータ風プレリュードの平均律1番。最後にオマケでバードのフルートとドラムを🪈🥁

約2年ぶりのソロ公演でした。今年は約3年ぶりに東京でもほぼ同じ内容のコンサートをやる予定です。一応音律やなんかを詳しく調べた上でピアノで演奏できるかを吟味しているつもりです。違和感なく聴いていただけたら私にとっては嬉しいです。オルガン、チェンバロ、クラヴィコード、今ではヴァイオリン、リュートのものまで演奏するようになりました。どの面に注目するかでピアノでの演奏の可能性が広まるように感じるとともに、たくさんの方にピアノでの古楽を聴いてもらいたいという気持ちが常にあります。細々としかしコンスタントに活動出来たらなと思う大阪公演でした。






本年も大変お世話になりました。

2024-12-31 21:15:19 | 日記
2024年も残りわずかとなりました。
直接お会いした方も、ネット上だけの方も1年間ありがとうございました。

来年はすでにいくつか演奏会が決まっており(情報解禁次第お知らせいたします)、ソロにも力を入れたいと思っております。

さて、私はバッハ以前の音楽(チェンバロ、クラヴィコード、オルガンのための音楽)をモダンピアノで演奏する、という活動をしています。ありがたいことにブクステフーデ、パッヘルベル、ラインケンのCDを出させていただくなど細々ながらも活動出来ていること、本当にありがたく思っています。

昔から「人前で何かをする」というのがあまり好きではない自分ですが、ブクステフーデを中心にモダンピアノでのプレ・バッハを聴いてもらいたいという一心で続けてきました。
先日、ふと立ち止まって色々考えてみました。ここ数年、古楽器の奏者の方にも聴いてもらいたい、と考えていたように思います。しかし、元々は「ピアノ弾き」に聴いてもらいたいというところがスタートでした。

なぜピアノ科の一番古い作曲家はバッハなのか?というのが音大に入った時一番感じたことです。入試課題にはどの学校も平均律。しかしその根拠が分からなかったものです。バッハはたしかに様々なスタイルで作曲しました。イタリア(風)、フランス(風)、イギリス(風)...だからといってバッハを弾けば全てを掴めるわけではありません。バッハ以前を弾こうとした時、周りからは「いや、その時ピアノは無かったから」と言われました。いやいや...バッハもじゃろがい。もっと言えばその理屈ならショパンだって今のピアノじゃダメじゃろ。偏屈かもしれませんが、私にとってそれは納得のいく理由ではありませんでした。

私に居場所を最初に与えてくれたのはResonanCe(レゾナンス)でした。ご存知ない方がほとんどでしょうけれども(笑)ピアノ×ソプラノ×ピアノという変なグループです。YouTubeぜひ見てね。ResonanCeは最初、古い音楽と新しい音楽でコンサートをやりたい、と私のワガママを叶えてくれたグループです。私が勝手に恩を感じているグループであり、なんだかんだもうすぐ結成7年になります。このグループが無ければ今のソロ活動は無かったでしょう。よほどのことがない限り、私は他のグループに加入したり結成することは無いです。まぁ逆に言えば、何か組んだらよほど心が動くことがあったってことで(笑)巡り巡ってレゾのおかげでCDを出すことも出来ました。レゾには感謝でいっぱいです。

本当に弾きたい曲を弾いてきているんですよね。しかし、ピアノで演奏できるかどうかは吟味しています。やはりモダンピアノとの相性と言いますか、その曲のポテンシャルを最大限に発揮出来るのはオリジナル楽器だけでは?と感じるものも少なからずあります。また、自分の演奏の軸となる「ゲマトリア」が反映されるかどうかも曲を選ぶポイントとなっています。聴いた方がこれらの中でどこかに共感してもらえれば、それ以上嬉しいことはないですね。ぜひ一度はその耳で体感してください!とは思うけれども、全ての人に受け入れられるとは毛頭思っていません。ただ「お、ブクステフーデ良いじゃん」だったり「バッハより前の曲もピアノで弾けるんだ」だったり「え、ゲマトリアってなに?」と思ってくれる人が少しでも増えてくれたらありがたいです。

ちょっと長くなりました。なぜピアノの一番古い作曲家はバッハなのか?という疑問を持った初心に帰って活動していきたいと思います。同時に生徒さん達と一緒により音楽を深めていけるよう、音楽活動とレッスンをもう一度見直して2025年を歩めればと思います。
どうぞ良いお年をお迎えください。
また来年もよろしくお願いいたします。

実家のピアノ発表会

2024-12-09 14:17:31 | 日記





毎年恒例、実家のピアノ教室の発表会。
今年はいつもと違う会場でした。フルコンのスタインウェイに500人も入る大きなホール。実家の教室の生徒さんの中にはこのピアノに触れるのを楽しみにしていた子もいたそう。そりゃたしかに、フルコンどころか家にピアノがあること自体普通ではないのですよね。

私が東京で教えている生徒さんも3人、わざわざ郡山まで来て出演してくださいました。ありがたいです。3人は先月開催した私の発表会にも出てくださったのですが、3人ともその時よりずっと素晴らしい演奏をしてくださいました。長い移動などで疲れもあったことと思いますが、そんなことを感じさせない演奏でした。

ベートーヴェン:ピアノソナタ第28番の1.2楽章
ショパン:ノクターンOp.55-1
リスト:伝説2番

レッスンでは少し口うるさかったかもしれません。しかし、皆さん喰らいついてくださいます。そのような方にレッスンをさせていただけるというのは本当に幸せなことなのだと思います。

1人の作曲家を深めるのは本当に大変ですね。その人の数十年を数時間本を読んだり曲を見ても何にもなりません。今日、「分析」というものは曲の形式や和声について費やされているように思います。しかしそれは単なる「譜読み」にすぎません。つまり「分析」というものがあまりにも浅く空虚なものになっているように感じるのです。

レッスンをするにあたり、上記の曲の譜読みをしていくとそれぞれに大変な問題が浮かび上がりました。ベートーヴェンもショパンも晩年と言われる年代に差し掛かっていますし、リストは宗教的な面が強くなりつつある時代です。しかしその思想や哲学、宗教観を知るだけではやはり音楽にはなりません。ではどうやって音楽としていくのか。そこが問題でレッスンで伝えていくところだと思っています。譜読みや分析は教えるための根拠なので、わざわざそれを説くことはしませんが、質問などがあればお話します。

しかし、結局のところそれを超えた響きを目指してほしいのですよね。もちろんそれはとてもとても難しいことなのですけれど。意見が合わないことや反論なんかはもちろんあって構いませんし当然のことと思っています。それならもちろんその方向で一緒に考えます。

演奏なんてものはものすごく時間をかけて練習したものがあっという間に終わってしまうものですが、好きで弾いている方には演奏者本人も心に残る演奏が出来るようにしてあげたいなといつも思っています。もちろんその過程もたのしんでもらいたいですが、やはり人前で弾くことの感覚というのは新鮮であってもらいたいです。慣れは良いですが、それが麻痺にならないように。

発表会を終えると「先生のおかげで…」という流れがありますが、それは何より本人が頑張ったからそのような結果が生まれたのだといつも思います。
ピアノはその鍵盤を押せばその音が出ますよね。なので楽譜が読めるようになり、ある程度の理論なんかが分かれば独学でも出来るものなのだと思います。ですので私は、独学では到達出来ない演奏が出来るようにしてあげられなければいけません。やり甲斐はありますが、同時に責任を改めて感じた発表会になりました。その人にとって何が楽しみで幸せに繋がるか、これからもしっかり考えて生徒さんたちに接していきたいです。

結局、自分の音を聴くのが一番難しい

2024-11-24 16:41:47 | 日記


今日の生徒さんはとても良いベートーヴェンとリストを持ってきてくださいました。
ある程度まで弾けていれば、あとは一言だけで大きく変わるもんですよね。聴いていて「あ、ここが…」というのをこちらは見つけてあげて、アドヴァイスするだけ。もちろんそれまでの積み重ねがあるから一言で済むわけですが。レッスンする側はそれを冷静に且つ客観的に聴けるから直すべき点を言えるんです。

しかしいざ自分の練習となるとなかなかそうはいかないもので…練習を録音するというのは1つの手ではあるでしょうが、やはり自分の演奏というのは自分の好みに寄せているものなので、なかなか完全な客観視というのは難しいものです。

弾きにくいパッセージなんかも、人のは見たり聴いてて「あそこああすればすぐ弾けそうだなぁ」なんて思うくせに、いざ自分になるとその冷静さがなくなったりしてます。ふとした瞬間に弾けるようになったりして、「あ、そうですね」ってなります(笑)

そんな私ももうすぐ自分のレッスン。いつも生徒さんに言ってることを言われないように、自分の音に耳を傾けて練習したいところです。