のぶのぶの音楽雑記

演奏会のお知らせだけでなく、色々なことを書いていこうと思います。

退職します!

2020-07-24 22:09:11 | 日記
1年ちょっとお世話になったミュージックスクールを退職します。生徒だけではなく、様々なスタッフ、先生方と出会えたこと、色々な経験をさせていただいたことに深く感謝しております。クラシック以外のジャンルを教えたことも初めての経験で、とても勉強になりました。また、ピアノを習いたい理由や、なぜこの曲を弾けるようになりたいのか…など、盲点だったことをたくさん学べました。意外な理由が多いものなんだな、と毎度驚いたものです。

最初はただただ様々な音楽に触れ楽しくレッスン出来ていました。初対面の人との接し方などはレクチャーがありましたし、だんだんと慣れて、今では自分なりの接し方が出来るようになりました。

しかし、様々な形態のレッスンに慣れ、私にだけ習う生徒が増えてくるにつれ、一人一人ともっと密に接したい、と思うようになりました。スクールでは引き抜きなど、トラブルとならないように連絡先の交換は禁止されております。つまり、質問などがあっても次のレッスンまでモヤモヤしたまま…ということが多々出てきました。

また、「企業」としての考え、というものが私にはどうしても賛同できませんでした。つまり、「生徒のため」という建前。本音は「数字」であったということ。もちろん、建前なので「嘘偽り」ではないのはよーく理解しています。そして、企業という立場上、「数字」が大切なのも分かっています。ですが、生徒一人一人と向き合っていると、そう思われることがイヤになってしまいました。

人なので、様々な性格の人がいます。ですが、一人一人本当に大切にしていました。多少の不平不満はありましたが(生徒ではなく会社に)、生徒のことを想うと「辞める」という決断にはなかなか踏み切れませんでした。

ですが、コロナの自粛期間に決断する出来事がありました。
恐らく、どこのスクールでも今は普通に行われていると思いますが、私のスクールでもオンラインレッスンが取り入れられました。私も、個人の生徒にはオンラインレッスンを行っていましたが(動画を使い、通話をしつつ色々なやり方を模索しました。)、スクールでのオンラインレッスンには限界を感じ、拒否していました。

しかし、後に生徒に聞いたところ、「大内先生がオンラインレッスンをやりたがっている、○○さんに会いたがっている」などと連絡があったというのです。とても不快でした。

ずっと私がレッスンしていた小学生の生徒がいました。私以外ではやりたくないとずっと言ってくれてました。私には学校であったことや、おうちでのことなど、何でも話してくれて、練習もしっかりしてとても成長してくれておりました。しかし、やはり同じような連絡が行ったのでしょう。いざ蓋を開けたら別の先生のレッスンでした。その先生にお話を聞いたところ、やはりその場で泣いてしまい、何もやれなかったとのこと…そして、そのまま退校してしまいました。私は本当に本当に申し訳ない気持ちになりました。連絡先も分かりませんから、謝ることも出来ません。よほど嫌な思いをさせてしまったろうな…と思うと、本当にやるせないです。せっかく楽しくピアノをやれていたのに…嫌いになってしまったかな?とか、もう弾きたくないって思わせちゃったかな?と考えると、本当に辛いです。
そんな思いをいくつかしました。

もちろん嬉しい思いもありましたよ。お父さんの前で○○を弾きたい、という方がいました。無事成功しました!と言ってくれた時は嬉しかったです。幸せな思い出作りのお手伝いが出来る、というのはやはり嬉しくなります。

レッスン自体は大好きです。生徒が喜んでくれたり、成長すると私も本当に嬉しくなります。
今後は自宅やスタジオ、出張などでレッスンをしていこうと思っています。まずは今いる生徒をより大切に。
まぁそれについてはそのうち詳細をお知らせさせてください(笑)

あと数回の出社で私は退職します。幸い(?会社としては困るだろうけど)、私が辞めるタイミングで、私がレッスンしていた生徒がだいぶ退校するようで、迷惑をかけるのが少ないのが救いです。やはりコロナの影響で退校が増えているようです。こればかりは仕方ないですね。

何はともあれ、これからは生徒一人一人により一層寄り添えることになれそうです。私自身がもっと勉強して、より良いアドバイス、お手伝いが出来るようにせねば…と身の引き締まる思いでいます。専門的なことはもちろん、精神的に支えることのできる先生になれるよう、頑張っていこうと思います。

じゃバイバイ(^^)/
コメント
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