のぶのぶの音楽雑記

演奏会のお知らせだけでなく、色々なことを書いていこうと思います。

レッスン募集します!

2025-01-08 01:25:00 | CD/DVD 音楽
突然ですが、生徒さんを募集します!
このタイミングになったのは理由がありまして…。

卒業と同時にスクールに勤め、様々な生徒さんと触れ合って来ました。中には一度だけ、という方もいらっしゃいました。一年と少しで60人ほどの方と接したでしょうか?その中で、もっと生徒さんと密になりたいと思うようになりました。
スクールというのは決まりがあります。連絡先の交換などは出来ません。つまり、生徒さんは疑問に思ったことがあっても次のレッスンまでモヤモヤしたまま過ごさなくてはならないのです。それが私には心苦しく思いました。

スクールを辞め、個人でレッスンを始めたところ、やはり一人一人大事にレッスンが出来ますし、成長が目に見えるというのは生徒さんも私もとても実感し、大変嬉しいです。

また現在までに様々な生徒さんと触れ合いました。趣味としてピアノを弾く方、演奏会のための方、コンクールのための方、幼稚園の先生を目指す子、たまにはポップスも。習う理由は様々です。幼稚園児から自分の倍以上年上の生徒さん達と接し、様々なレッスンを経て、今ならどんな方でも対応できる!と思い、このタイミングでの募集となりました。

とは言え、こんなご時世です。対面でのレッスンに不安がある方もおられることと思います。そんな方のためにオンラインレッスンもご用意してあります。オンラインレッスンのやり方としては、
演奏動画を送っていただく→ポイントをまとめて、文章のファイルと動画をお返しする→通話やテレビ電話でまとめをする。
というような形を考えております。また、ご興味があれば楽曲の解析なども承ります。ですが、これは私の専門になる部分でもありますので、楽曲など要相談となります。

対面でのレッスンは私の自宅(清瀬市)か出張になります。出張は生徒さんのご自宅かスタジオになります。その場合、交通費とスタジオ代はご負担願います。
何の曲を持っておいでになるか、事前にお知らせ下さい。また、事前に質問などがございましたら、出来る限り資料をまとめて行きたいと思います。場合によっては私の手書きとなります。ご了承ください。

レッスン料につきましては要相談になります。レッスン毎になるのか、月謝になるのかでも変わりますが、基本的にはレッスン毎になるかと思います。

一度のレッスンで劇的に変わるということはなかなか難しいかもしれませんが、なにかのきっかけとなるようなレッスンが出来ればなと考えております。何より楽しく面白い(笑えるという意味だけでなく)レッスンを第一に!

まずはお気軽にご連絡ください!
お問い合わせ先はGmail、またはTwitterのDMにて受け付けております。
Gmail→barock.piano@gmail.com
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生き物音楽大辞典、無事終演しました!

2024-06-18 19:47:14 | CD/DVD 音楽






大内暢仁のピアノによる生き物音楽大辞典、無事終演しました。
おかげさまでほぼ満席となり、お客様だけでなく演者も大爆笑のコンサートとなりました。

約1年半ぶりのソロコンサートでした。バロック音楽だけでまとめたコンサートでしたが、久しぶりのソロがまさかこんな内容になるとは…思ってました(笑)というより、1年半前にはすでに頭にあった企画でした。単純にこのふざけたチラシを作りたかった、というのが発端ですが、プログラムを考えていくとヴァイオリンも入れたい…お、歌も入れたい!となり、ヴァイオリンの加藤綾子、ソプラノの東城里奈に協力してもらい実現しました。

内容的には子供向け、しかし蓋を開ければマニアックといういかにも私らしい中身だったと思いますが、老若男女問わず楽しめることを目標にしました。ギリシア神話の世界から古代ローマ、ギリシア語とラテン語から音楽の結び付き、プラトンやヘロドトスが話に出てきました。結局行き着くのはそんなところなんですね。

しかしながら親しみやすさは失いたくなかったので、各動物についての3択クイズを用意しました。正直驚いたのですが、子供だけでなく大人のお客様もイキイキと手を挙げてくださったのです。嬉しい誤算でした。また、小さなお子様も来てくださったのですが、やはりヴァイオリンや歌が入ったことにより、飽きずに最後まで聴いてくださいました。

ブルグミュラーなんかも演奏しましたが、ワイルド編曲の4羽の白鳥の踊りや、シフラ編曲の熊蜂の飛行、ゴットシャルクのタランテラなど超絶コンサートになっていました(笑)演奏だけならいいのですが、合間のお話では少し息切れをしてしまいました。中でもヴォルフの「少年とみつばち」(歌)、フランソワ・シューベルトの「みつばち」(ヴァイオリン)、リムスキーコルサコフ/シフラ編曲の「熊蜂の飛行」(ピアノ)は「羽音」を作曲者によってどのように違うかという聴き比べが面白かったのではないかな、と個人的に思っています。

「修辞法」というと大それたように思われがちですが、このように小さなことから触れるというのが本当に入り口となるのではないかな?という思いが強かったりします。違った音楽の楽しみ方が出来たら幸いです。

そして、ゲスト出演してくれた2人には本当に感謝でいっぱいです。ずっとやりたかった曲を自分がファンである奏者に演奏してもらえるというのは幸せです。また演奏したい曲ばかりです。

さて、うっすら考えていたことですが、かなり好評でしたので本格的にシリーズ化しようと思います。コンサートの最後にお話しましたが、植物シリーズ、国シリーズを考えています。国歌を基にした曲や民謡をテーマにした曲なんかでまとめようと思ってますね。

その前にブクステフーデ、パッヘルベル、バッハを中心としたコンサートを考えていますので、そちらが先になりそうです。
そちらもどうぞ聴きに来てください。
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榎本智史さん主催『私的演奏協会Vol.2:ベルク《ピアノソナタ》』

2024-05-07 09:12:16 | CD/DVD 音楽

毎回私がニヤニヤしている榎本さんの「私的演奏協会」シリーズ。今回はベルクのピアノソナタop.1ということで、なんとしても行きたい回でした。と言いますのも、この曲についてどうしても今まで自分の中に難があったのです。

初めてベルクのソナタを聴いたのは小学生の高学年か中学一年生の時だったと思います。家にあったCDでした。op.1でしかも単一楽章というところに魅力を感じ再生したのを覚えています。ところが聴こえてきたのは謎な音楽。恐らく最後まで聴かずに曲を変えました。その頃はバッハやベートーヴェン、シューベルトばかり聴いていた人間ですから、そりゃそうかもしれませんね。

数年後、ボックスで買ったチェルカスキーにこの曲があり再挑戦。最後まで聴いたものの、印象に残らなかったというのが正直なところ。

生演奏なら!と思い、2年ほど前にコンサートで聴いたのですが、やはりそれもさっぱり…。

そんなところで榎本さんが取り上げてくださいました。少し前に榎本さんがこの曲を個人的に少し演奏してくださり、なんとなく今までの印象と違った感がありました。十二音技法やシェーンベルクに興味を持たせてくださったのも榎本さん演奏でしたので、この回は絶対に!と思っておりました。

部分的に抜き出し、構成や背景を話しながら演奏されていきます。時には膝を叩いて「なるほど!」となる部分もあり、なんとなく掴みどころのなかった曲が見えてきました。核となる音を聴いた時は頭の中で数に直し、こういう見方もあるのかなぁなどと思いながら組み立ててみるのも面白かったです。

一通りの説明を聴いた上で最後に通して演奏されるのですが、今までのモヤモヤした感じはなく、本当に「あ、良い曲だな」と感じる演奏を聴きました。
前回のシェーンベルク「3つのピアノ曲」でもそうだったのですが、帰りの電車では頭の中がスッキリします(笑)復習ではないですが、改めて聴きながら「あ〜ここはこうなんだなぁ」と思い返すのがとても楽しいです。

次回は何の曲かな〜と今から楽しみです。
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ポゴレリチのコンサート

2024-01-29 18:14:26 | CD/DVD 音楽



1月27日、1年ぶりのポゴレリチのコンサートに行ってきました!
ショパン:前奏曲op45
シューマン:交響的練習曲
シベリウス:悲しみのワルツ
シューベルト:楽興の時

…全部「シ」から始まる作曲家だ(笑)
2013年のオール・ベートーヴェンのコンサートから皆勤賞のポゴレリチ。よく知っている曲でさえ毎度新たな発見をさせてくれる演奏ですが、10本の指に10人の声楽家を従えているポゴレリチの両の手。解釈だけでなく、その音色の多さに毎度感動します。悲愴の2楽章でその感覚を味わってから必ずコンサートに行くようになりました。
ポゴレリチと言えば異常なスローテンポで話題になりますが、それは結果的に現実の時間が長いのであって、聴いている人間の受けた感覚としてはそこまでではないのかな、という感じがします。

cis-mollでまとめられた前半。悲しみのワルツの最後のGからそのまま始まるシューベルト。
恐らくこの日最も感動的だったのはシューベルトかもしれません。演奏者も聴衆もまさに「楽興の時」でした。まるで室内楽や小編成のオケを聴いているよう。
しかし個人的にはシューマンに心底驚きました。バロック的な手法でまとめられたテーマ(ゲマトリアで13という意味ありげな数になりますが、関係はなさそう)から成る変奏は確実な響きの基に構成されていきました。思いつきや即興要素を一切排した、ある意味完璧に練られた音楽でした。ポゴレリチの考えた音楽がそのまま現れたような気がします。シューマンにせよシューベルトにせよ今まで聴いたことのない解釈であったかもしれませんが、ポゴレリチによる深い譜読みによって説得力のある演奏になっていました。表面的なテンポの問題はそこまで重要ではありませんでした。我々が普段一般的に持っている富士山のイメージが山梨側であるのに対し、ポゴレリチは静岡側から見た富士山をイメージしているといったところでしょうか。つまるところ見ている物そのものは同じでも、見る視点が違うというだけな感じです。

彼のコンサートはいつも楽しいですが、1つ難点があります。500円で販売されるプログラムです。本人の言葉ではないのは仕方のないことなのですが、音楽学者という人が「〜かもしれない」や「〜ではないだろうか?」ばかりというのは正直厳しい💦そこは100歩譲ったとしても、CDの曲目など誤情報がいくつか見受けられた。それはあまりにも…と思う(誤情報はライターの責任ではけれども)。500円とはいえお金を払っているので確認はしていただきたい。これまでの来日情報やその時のプログラムを見るのはとても面白いだけに残念に思ってしまった。

すでに来年の来日も決まっているとのことなので、彼の演奏を聴けるのを楽しみに待ちたいと思います。
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自分に厳しい耳を

2022-02-10 16:44:16 | CD/DVD 音楽
多少なりとも「演奏活動」というものをするようになりました。その上で大事にしていることは「自分の演奏を客観的に判断できる耳」を持つことです。

音大生は定期的にレッスンがあり、先生方からアドバイスや指摘を受けることが出来ます。(そうなると「先生」という立場の大変さ、大事さ、ということに繋がってきますが、それはまたそのうちに。)

しかし、大学を出てしまうと、自分からお願いしない限りレッスンを受けるということはなくなるのが普通です。もちろん、自分で創り上げていくことも大事です。でも、それだけではどうしても偏りがあったり、おかしなことになっても気付かないまま人前に出してしまう。最初は自分でも違和感を持つかもしれない…でも、それが続いていくうちに麻痺してしまうんですよね、人って。自分に甘い生き物だから(笑)

リヒテルがレヴィンに(ショパンのエチュード)教えを受けようとしたことは有名ですね。ホロヴィッツがラフマニノフにアドバイスをもらっていたこと、奥さんに叩かれまくっていたこと(笑)遡れば際限がないですね。昔の多くの有名なピアニストはリストに。そのリストはツェルニーに。ツェルニーはベートーヴェンに習いました。
つまり、どれだけ素晴らしいピアニストたちでも常に先人たちから教えを受けていました。あんな人達ですら、です。

社会人になれば勉強できる時間は圧倒的に減ります。生活するのが大変でレッスンなんて受ける気にもならないかもしれません。それでも我々はレッスンをする立場、演奏を人にお聴かせする立場。ならば勉強するのは当たり前ではないでしょうか?

今私はありがたいことに、音楽について定期的にレッスンしてくださる先生が3人おります。いつも厳しいです。なんでお金払ってこんなにボロボロにならなきゃいけないんだろう?と毎回思います(笑)ですが、先生方は「こうしなさい」とは言いません。私の考えを尊重した上でアドバイスを送ってくださいます。そのおかげで私は自分の考えに頼っただけのものにならずにすんでいます。

「気持ちを込める」ことは大切なことかもしれません。しかし、その「気持ち」とはなんなのか?今一度考えてみてはどうでしょうか?「自分の演奏を客観的に聴く」というのはとても難しいです。録音して聴くことは有効かもしれませんが、それでもやはり自分の音を自分で聴いて厳しく判断するというのは難しいです。

これは演奏者にとって最後までのテーマなのかもしれませんね。ここで自分に甘くなればそれまでです。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
レッスンのお問い合わせについて
・ピアノレッスン
・楽曲分析のレッスン
どちらも対面、オンラインレッスン対応しております!
Twitter、InstagramのDM、または
barock.piano@gmail.com
までお気軽にお問い合わせください!
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

じゃバイバイ(^_^)/
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演奏会の延期について

2022-02-04 16:38:05 | CD/DVD 音楽
12月にブクステフーデとバッハのみで演奏会をする(かも)とお知らせしてから半月ほどでしょうか。実は会場も決め、仮予約まで済ませていました。しかし、この度、無期限の延期とすることにしました。

コロナ?それも多少あります。
しかし、一番の要因は内容の充実度を上げたい、ということです。
プログラムをご案内しましょう。

〜前半〜

ブクステフーデ:トッカータBuxWV165

ブクステフーデ:アリア ラ・カプリチョーザ BuxWV250

バッハ:ゴールドベルクBWV988 クオドリベット~アリア


〜後半〜

ブクステフーデ:パッサカリアBuxWV161

バッハ:パッサカリアとフーガBWV582


以上です。

曲は多くないです。ブクステフーデのトッカータも大変ではあるけど4分かからないくらいかな。それでも「トッカータ」という形式について、その内容を勉強することも、表現することもとても大変であると気付きました。

アリア ラ・カプリチョーザはCDにも収録しました。ブクステフーデの中でも大好きな1曲ですし、彼の鍵盤曲の中でも最も長大な曲です。

そして、この長大な変奏曲に影響を受けたとされるバッハのゴールドベルク変奏曲。最後の変奏であるクォドリベットには、アリア ラ・カプリチョーザと同じテーマが含まれています。

ここまでなら12月のコンサートでも間に合ったかもしれません。

しかし、問題は後半の2曲。ブクステフーデとバッハのパッサカリア。どちらも名曲ではありますが、どちらも深すぎる曲です。バッハがブクステフーデのパッサカリアを参考にしたのは有名な話ですが、参考にしたのは果たして音楽だけだったでしょうか?バッハのパッサカリアが作曲されたのは20代半ばとのこと。ブクステフーデの元から帰って数年後ですね。ブクステフーデから受けた影響は計り知れなかったわけですが、果たしてバッハが感銘を受けたのは本当に音楽についてのみだったでしょうか?我々日本人にはどうしても馴染みのない宗教の問題が大きく関わってきます。そして、当時の宇宙観や哲学…これは調べても調べても汲み取りきることが出来ない問題です…が、少しなら近付くことが出来るかもしれない。楽曲を分析することによって浮かび上がってくる問題…それらをどう響かせるのか…そんなことを考えて練習していたらとても1年なんて時間じゃ足りません。

いつも言うことですが、私は音楽学者ではありません。なので、1つの解釈に過ぎません…が、根拠のある解釈があって初めて演奏というのは成り立つのではないでしょうか?それを無視した演奏が蔓延する今の時代だからこそ私はたった1度の演奏会でも大事にしたいのです。


本当はもっと書きたいことがあるのですが、それはどこかで時間を取ってお話したいと思います。

ざっとですが、こんな理由で演奏会を延期にさせていただきたいと思います。行く〜!と言ってくださった方々には申し訳ありませんが、ご理解いただけるよう、必ず満足できる会を創ります。ぜひお楽しみに。


じゃバイバイ(^-^)/

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ゲマトリアについて その1

2020-04-18 18:53:05 | CD/DVD 音楽
私のプロフィールに書いているゲマトリア…音楽だと古楽が好きな方、その他だと占い好きやオカルトが好きな方なんかはご存知かもしれません。

ゲマトリアというのは数秘術のことになります。ゲマトリア自体については検索すればかなり色々なことが出てくるので、私は特に論じません(笑)

文字を数に置き換えます。ややこしいことに置き換えのやり方も複数存在しますが、私のやり方はシンプル。A=1。B=2。C=3…etc。このようにしていくとZ=26となるわけです。そして音符を数に直します。私が研究しているのはブクステフーデやバッハ…つまりドイツの作曲家なので、「ドレミ」をドイツ読みに直します。

ドイツ語になるとドはツェー、レはデー、ミはエー…となります。

私が研究していることは、作曲家たちが曲にどのような意味を込めたのか…それをゲマトリアによって導き出すことが出来るかどうか…残念なことに、音楽とゲマトリアの関係について論じられたものは存在していません(私が知らないだけかもしれないけれど)。

象徴的な数…例えば3。キリスト教では三位一体を表します。父と子と精霊。ちなみに、古事記の最初に出てくる造化の三神も3…7代目の有名なイザナギとイザナミがアダムとイヴに対応している…というのも面白いところですね。

他で言うと4。東西南北(つまり世界)や四季、十字架、四大元素…これがパートになっていきます。バス、テノール、アルト、ソプラノ…これは四大元素に対応してできています。

7。創世記より、神様が6日かけて世界を創り、7日目に休んだ…。7は一週間だったり、世界(4)と神(3)を表したりします。

キリスト教的なゲマトリアはこんな具合です(いや、本当に一部でしかないけど)。
バッハだけではなく、当時の作曲家には聖書というものが必ずあったのではないかと思います。ブクステフーデなんかもゲマトリアから導き出すことが出来ますし。

しかし、我々日本人には聖書に触れる機会が滅多にありません。手をつけるのがイヤになるほど遠い作業です(笑)

さて、今日はゲマトリアについて書くのは1回目。曲の分析ではなく、少し奇妙なお話をしてみましょう。これはキース・ファン・フーテンとマリヌス・カスベルゲンの「バッハと数」に書かれています。

薔薇十字団というのをご存知ですか?クリスチャン ローゼンクロイツさんが組織したと言われる秘密結社です。これも話し出すと止まらない団体なので、割愛させてください(笑)バッハが密かに興味を持っていたとか繋がりがあったとか…色々な噂があります。

ローゼン(薔薇)とクロイツ(十字架)で薔薇十字団。クリスチャン ローゼンクロイツという名前。ゲマトリアすると252という数字になります。

さて、バッハの作品。ピアノ経験者なら弾いたこともあるであろうインヴェンションとシンフォニア。この2つの作品からBach(つまりB-dur変ロ長調、a-mollイ短調、c-mollハ短調、h-mollロ短調)を抜き出します。そして小節数を合計します。

すると、
インヴェンション=94小節。
シンフォニア=158小節。

94+158=252。

バッハという名前とクリスチャン ローゼンクロイツという名前の数が同じになります。

さらに、シンフォニアの158という数字。

ヨハン セバスチャン バッハの数と一致します。

インヴェンションとシンフォニアが音楽入門のために使われることが多いですが、果たしてただの勉強のために作曲されたのでしょうか?私はそうは思いません。分析していくと1曲1曲大切に創られています。インヴェンションとシンフォニアは薔薇十字団との繋がりがとても隠されている曲集であり、バッハの生没年月日まで込められているのです。そう…バッハは自分の寿命を知っていた(決めていた)のです。ですが、このお話はまたいつか。

さて、ゲマトリアで導き出すことはもちろんこんなオカルト的な面だけではございません。先ほど書いたように、当時の作曲家たちは少なからず聖書というものが頭にありました。

説教を文字や言葉ではなく音楽として教会で響かせていたわけです。それを読み解いて「響き」として創っていくのが我々音楽家たちの仕事です。数字を出すことは難しいことではありません。いや、やり方が色々あるから難しいのか…(笑)

今回はゲマトリアの面白さだけを拾ってみました。音楽だけではなく、ダンテの神曲がゲマトリアのみで構成されているのはとても有名な話ですよね。日本人の研究者が論文を出したりしています。

私は以前、ブクステフーデのアリアをやったときに、ゲマトリアから導き出した響きを求めてメンバーと音楽を創っていきました。何を表現していたのか、どんな響きを求めていたのか…

ゲマトリア…まだまだ奥深いジャンルだと思いますが、表面的なことだけではなく、もっと裏を取っていかねばなりません。

じゃバイバイ(^^)/
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メタルにハマる理由は人それぞれ

2016-01-23 18:49:37 | CD/DVD 音楽
私は小さいころからクラシックしか聴きませんでした。それ以外の音楽には興味がなかったのです。記憶に残ってるポップスのCDはV6のシングルが1枚。

クラシックしか聴かないという生活は高3まで続きましたね。ところが高3年のある日、マイケル・ジャクソンが亡くなりました。その夜、彼の特番を放送していました。私は軽い熱中症で寝込んでおり、暇潰しにその特番を見ていました。

すると、彼の独特な踊りに魅せられてしまいました。所謂、「回るムーンウォーク」ってやつです。私はそれからマイケル・ジャクソンにすっかりハマってしまい、アルバムを全て集め(全てと言っても彼のアルバムは少ないです)、それから一年間はマイケル・ジャクソンばっかりでしたね。

浪人1年目のある日、YouTubeでマイケルのことばかり検索していたのですが、ふと目についたオススメ動画というものがメタルへの第一歩でした。

そのオススメ動画は、Northern Kingsという、ポップやロックをシンフォニックメタルにアレンジして歌っているボーカル四人組のものでした。私が好きなマイケルの曲をカバーしていたので聴いてみました。

初めて聴いた時の衝撃は凄まじいものでした。その曲はマイケルの「怒り」みたいなものがテーマの曲でしたので、マイケルなりに力強く歌ってはいるのですが、それとは比べ物にならないほど力強い歌声でした。

その他のNorthern Kingsの曲も、原曲が知らないにも関わらず惹かれてしまいました。それからは毎日Northern Kingsばかりという日々。先ほど言ったように、Northern Kingsというのは、ボーカル四人からなるグループ。どの声も魅力的ではあるのですが、1人、私のハートをわしづかみにした方がいました。

当時CharonというバンドでボーカルをしていたJPレパルオトという人です。渋いマイルドな低音ボイスで独特なオーラというか、存在感のある声でした。

それからはNorthern KingsとCharonを交互に聴く日々。しかしCharonはTSUTAYAには置いてありませんでした(涙)後になって分かったことですが、Charonは日本ではそれほど有名ではなかったようですね。国内盤も1枚しかありませんし。

そこで仕方なく、同じNorthern Kingsのメンバーであるトニー・カッコが在籍しているSonata ArcticaというバンドのCDを借りました。大量にあったのを覚えています。そこで偶然手に取ったのが有名なデビューアルバムとベストアルバムでした。もしこの時に借りたのが3rdや4thだったらまた違っていたかもしれませんが、とにかくこの日に借りたCDから本格的にメタルを聴くようになりました。

Sonataの衝撃も凄かったですね。何が凄いって、それまで持っていたメタルのイメージと全く違っていたということです。それまでのイメージはデスヴォイスでただうるさいだけ、というのが私の中のメタルでした。ところがこの時聴いたメタルは全く違ったもの。聴きやすいし、何か心に訴えかけるものがありました。それまでクラシックばかり聴いていた私にはとても新鮮だったということもあるのでしょう。

それからはSonataばかりを聴いていましたが、同じNorthern Kingsのマルコ・ヒエタラという人物も気になり出しました。マルコが在籍しているのはNightwishというバンドとTarotというバンド。日本で有名なのはNightwishということで、何を思ったのか、私は1曲も知らないままブートDVDを買うという暴挙に出ました(爆

マイケルのDVDを買ううちに、ブートのサイトもたくさん知っており、そこに偶々ありました(笑)もうブートなんか買いませんけどね(笑

Nightwishの知識なんか皆無でしたので、ボーカルが変わっているなんてことも全く知りませんでした。私が知ったころはすでに2代目のアネットに変わっていたのです。なので私は特に初代のターヤへの思い入れはありません。

さて、そのDVDを見て、よりメタルというジャンルに興味を持って今に至るわけですが、その話はまたいつか。

ちなみにNightwishの来日が噂されていますが、私は行くかまだ決められません。と言うのも、先ほど言ったように、私はターヤのファンでもアネットのファンでもありません。たしかに現在のフロールが一番好きではありますし、Nightwishは特に好きなアーティストの中の1つですので、迷う理由はないのですが…私はドラムのユッカが一番好きなんですよ。ご存知の通り、ユッカは不眠症のため、現在バンドから離れています。そこが迷うポイント。でも実際来日が決まったらチケット買っちゃいそうです(笑

今度はCharonの思い出でも書きましょうかね(笑

じゃバイバイ(^-^)/
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ホロヴィッツ: 未発表ライヴ集

2016-01-11 19:06:25 | CD/DVD 音楽
明けましておめでとうございますという時期でもありませんが。まぁ今年最初ということで。

2016年最初のブログは音楽ネタ。
去年買って、昨日ようやく全部をウォークマンに入れたホロヴィッツの未発表ライヴ集です。

もちろんCDでは何枚か聴きましたが、しっかり聴き込んだわけではありませんし。50枚もあるので、ウォークマンに入れるのも一苦労です。2枚で1つの演奏会になっているので、それを纏めるだけでも面倒。

ここまでは演奏とは関係ない愚痴になってしまいましたが。

個人的にホロヴィッツの大ファンなので購入しましたが、ただ音楽を楽しみたい!という人にはオススメできないセットですね。何よりも曲が被り過ぎてる!そりゃ同じシーズンの演奏会なので、曲目があまり変わらないのは当然だとしても、ベートーヴェンの28番やラフマニノフの2番のソナタだけでもかなりの数。しかもベートーヴェンに至っては、調子の悪い1983年の録音が2つあるため、マニアレベルのファンでなくては耐えられないセットでしょう。

今から書く感想はその1983年の演奏会について。1983年といえば、ホロヴィッツが初来日した年ですね。セットの中には初来日の数ヶ月前の演奏会が2つ収録されています。今回聴いたのは来日に最も近い録音。1983年5月15日の演奏会。

収録曲はベートーヴェンのソナタ28番、シューマンの謝肉祭、ショパンのエチュード3つとポロネーズ2つ。
今回のセットの目玉の1つでもあるシューマンの「謝肉祭」。酷いのはもちろん知ってはいますが、CDで聴くのはまた違って聴こえます。まぁ良く聴こえるわけではもちろんありませんが(笑

最初のベートーヴェン、まぁ1楽章はゆったりしたテンポなので安心して聴けるかと思ったら大間違い。何でもないところで音を外したり、いきなり爆音にしたり…でもまぁ聴けないことはない(笑

2楽章からはもう危険な綱渡り状態。一歩踏み出す度に綱から足が滑り落ちるような状態。4楽章も同じような状態。フーガもなんだか最早フーガではなくなり(笑)とても聴いていられなかったけど聴いてしまったwwというのも、所々でホロヴィッツの「音」というものが聴けたため。

さぁ問題のシューマン。
謝肉祭は今までホロヴィッツのディスコグラフィにありませんでしたから、「謝肉祭」目当てって人もいるかもしれません。もちろん悪いのを承知で(笑

全体的な感想としてはやけっぱちという感じでしょうか。自分でコントロール出来ていない感もあります。当然「謝肉祭」もミスの嵐です。

「前口上」からもうハラハラ。弾ききれるのかな?って(笑)「ピエロ」、「道化役者」なんかはホロヴィッツらしさは感じられます。面白かったのは「スフィンクス」。へぇ~そう弾くんだ~みたいな(笑)びっくりするくらいのfで弾いてます。「ショパン」は一番落ち着いて聴けます。私はこの曲集の中で「再会」が一番好きなのですが、これまた不安定な演奏。後半では楽譜に無い反復までしてるし…(これはわざとかもしれませんが。)続く「パンタロンとコロンビーヌ」はもはや崩壊。暗譜も一瞬忘れたような。「パガニーニ」は正しい音の方が少ないんじゃないかと思うほど。「休憩」もほぼほぼやけっぱち。そのまま「フィリシテ人と~」に入っていきます。ホロヴィッツの「謝肉祭」を聴いて強く思うのは、調子の良い時の演奏を聴いてみたかった、ということ。酷い演奏であるのは確かですが、それでも「ホロヴィッツらしさ」というのは感じるんですよね。きっとこう弾きたいんだろうなってのは感じ取れるんです。考えた通りの演奏を聴い
てみたかったなと思いますね。

残りはショパン…あれ?なにこの録音。いきなり客席録音になってるんですが…。ゴホゴホって近くで咳したり、音がわんわん響いたり…これをオフィシャルで販売してよかったんですかね~とは思いますが、このような録音にも慣れているため大した問題ではありません。

「幻想ポロネーズ」はこの演奏会の中では一番まともかもしれません。ミスは多いものの、あぁホロヴィッツだなって演奏。
酷いのはエチュード。特に10-8はもう救いようがないほどです。途中完全にミスって全てを見失っているのも分かりますし、終始ぼろぼろ。25-10も「謝肉祭」同様、初のレパートリー。前半からズタボロですが、中間はまぁ並み。後半の爆走崩壊っぷりは最早清々しいほど(笑)最後の英雄ポロネーズまでどうしようもないほどでした。

うーん…(笑)この演奏会はお金を取っちゃいけませんね(笑)この録音を聴いて思うのはただ1つ。この後復活出来て良かったな、と。このまま亡くなっていたら、ホロヴィッツ本人が悔やんでも悔やみきれなかったことでしょう。ホロヴィッツは1985年からまた活動するわけですが、1983年の状態が嘘のように良くなりましたよね。それはモーツァルトの協奏曲の映像にしろ、ウィーンでの映像にしろ、モスクワでの映像でも確認出来ますが、よくあそこまで持ち直したなと思います。

オマケに…
1978年のホワイトハウスでの録音も収録されていますが、案の定音質はあまり良くありませんでした。まぁ資料的な価値の方が大きいのかもしれません。目玉はやはりカルメンでしょうかね。会場の雰囲気もアットホームで、演奏も良い感じだと思います。

まだまだ聴いてないCDはありますので、ゆっくり時間をかけて聴きたいと思います。

じゃバイバイ(^-^)/
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つい買っちゃったよ

2015-07-01 22:05:12 | CD/DVD 音楽
今日は右上のGamma Rayだけを買うつもりで寄ったんです。中古だから売ってるかも分からず(笑)そしたら、欲しかったアルバムが209円!ラッキー!

その後、何となくつらーっと見ていたら…ずっと欲しかったThe Murder Of My Sweetの1st(写真下)が720円の安さ!飛び付きました(笑

そして、AKPHAEZYAを探していたら、まさかのAutumn Tears(写真左上)を発見!Amazonにもないし、ヤフオクでも見かけたことがなかったので、完全に諦めていましたが、514円という安さ(爆)しかも、一番欲しかったアルバムだったので、我慢することが出来ませんでした。

まぁまだ6月の生活費ですしね…セーフだよね??←

経験上、中古での出会いは一期一会ですからね、買えるなら買わなきゃいけないんです。えぇ、自分に強く言い聞かせてますよ(笑

それにしても、Gamma Rayのようなすごいバンドが209円とは…時間とは恐ろしいですね。私が2歳の時のアルバムです。古いから安いのでしょうが、中身は色褪せませんからね。

レコードとCDの違いはやはり大きいですよね。傷さえつけなきゃ半永久的に使えますからね。

新しいCDを買えるのはやはり幸せですね♪ウキウキ♪

じゃバイバイ(^-^)/
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