
いつもなら印象的な曲を取り上げて感想を書くんですけどね…今回はそんなことしてらんないくらい全曲凄かったんですよ。アンケートにも思わず全曲にチェック入れちゃったくらいだし(笑)
加藤さんのコンサートに行くのは4回目になるでしょうか?毎回感動・感心(関心)と言葉に出来ない何かを感じるコンサートなのですが…今日感じたのは、この人って独りで立ってる時が一番輝いてるんじゃないか?ということです。加藤さんが無伴奏の曲を弾いている時というのはまるで彼女が世界の中心のように感じてくるんですよね。分からん?なら彼女のコンサートに行ってみて。きっと分かるから。
演奏においてのハイライトはヴァインベルクでした。いやぁマジかなんなんこの人…と思わせる弾きっぷりながらも、加藤さんがプログラムに書いていたようにそこには確実にうたが「在る」んですよね。この前のコンサートのデュティユーを思わず想起してしまいました。
いや、この演奏の後にあと何やるの?と思ってしまいました。しかしながら、小栗舞花さん作曲(創造?)の新作「生前のバイオリン、こないだの人」…これが個人的ハイライトでありました。
席に座った時、うわぁー柱で見えんかも…って思ったんですよね。

(※演奏者より撮影の許可が出た時のものです)
しかし、実はここが特等席だったというのがこの曲で分かりました(笑)
この場でああだったこうだった、こんなことがあった、こう思った、ということを並べることは出来ます。その方が演奏者や作曲家も感想を読めるのも分かっています。が、これに関しては「言いたくない」という気持ちが一番強いのです。なんでしょうね…自分でもこう思ったのは初めてなもんで(笑)感覚としては短編小説を観た、というものに近いでしょうか。その場にいないと分からないかもしれませんが。
この曲(というより「作品」の方がしっくりくるでしょうか?1つのアートであったように思います)は再演熱望ですね。夜の部の演出もとてもとても気になりました。昼を見た上で夜を見ると印象が変わったことと思います。
また、加藤さん以外のバイオリニストが演った場合どうなるのか…?そんな想像も膨らみますし、すっかりこの作品の虜になりました。
昨年演奏した灰街さんの作品然り、新作が聴ける楽しみも加藤さんのコンサートの醍醐味になりつつありますね。次回はどんな出逢いがあるのか今から楽しみです←終わったばかりなのに気が早い😂
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