よかったら、読んでみてね
ゆうこ:私は、商店街の片隅で占いをやっている、「前世は高い木の上に住んでいたかもかも・ゆうこ」。
今日も、世の中の迷える子羊を待っています。夕方4時30分。小腹から大腹になりかけたころ、お客さんがやってきました。
ありお:こんにちは。いいですか?
ゆうこ:あっ、どうぞどうぞ。やっと今日最初のお客さんが来たわ。
ありお:はじめまして。「目が合うだけで、メロンメロン」です。
ゆうこ:えっ!?それが名前なの。まあーた変わった名前ねぇ。
ありお:みんなからは、まさしく「ひとめぼれ」だね、美味しそうな名前だね、ということで、「朝ごはんちゃん」って呼ばれてます。
ゆうこ:じゃあ、朝ごはんちゃんの悩みはズバリ何かな?
ありお:それがですね。温泉卵を作ろうとすると、いつも固ゆで卵になってしまうんです。
ゆうこ:えっ、それが悩み!?たしか、固ゆでで12分くらいよねぇ。ゆでる時間、少なくすればいいと思うんだけど。
ありお:自分でもわかってるんですけど…。つい…。
ゆうこ:頭の中に、いろんな可愛い女の子が出てきて、ついつい妄想して、時間がオーバーするんでしょ。
ありお:えっ!?なんでわかるんですか!?エスパーなの、ゆうこは。
ゆうこ:そういう朝ごはんちゃんも、私の名前なんで知ってるの?すごいわ。もしかして、前世は「いっしゅんぼうし」で、パリコレに出てたんじゃない?
ありお:そうそう。つばの広い白い帽子かぶって、お椀の舟にのってパリに着いて、一瞬だけみんなの視線を釘付けにして、ランウェイを歩いたよね…ってちがーう!!「いっしゅんぼうし」じゃなくて、一寸法師。百歩譲って、白いつば広の帽子かぶってたとしても、モデルじゃないし、おとぎ話だし、ぜぇぜぇ~…。
ゆうこ:ふっふっふ、やっとみつけたわ。待ちに待った今日がその日なのね。
ありお:えっ、何ですか一体…。
ゆうこ:百年に一人の「いっさいがっさい」を見つけたわ。
ありお:百年に一人の「逸材」だと思うんだけど。
ゆうこ:そう、それよ。
ありお:状況が見えないですけど。
ゆうこ:教えてあげるわ、朝ごはんちゃん。
ありお:はい。
ゆうこ:サンタフェ家で毎年行われる、朝焼けの方に向かって打つ、ツッコミ千本ノックよ。
ありお:何ですかそれ?怖いんですけど。
ゆうこ:去年は私の双子の弟たち、「ゆあたり」と「ばったり」が挑戦して、327本目であえなく撃沈したわ。ルールは簡単よ。ゆうこがボケて、朝ごはんちゃんがツッコミで打ち返すのよ。大丈夫。夜ごはんちゃんならできるわ。
ありお:夜じゃなくて、朝ごはん。…えっ、もう始まっちゃってるんですか?どうしよう!?午後2時からの卵のタイムセール、楽しみにしてたんだけど。
ゆうこ:なぁに、ぶつぶつ言ってるの。子供の使いじゃないんだから、どんどん行くわよ!!
ありお:ゆうこ、ちょっと待って。目の前の時計見て…。今、11時58分、59分。
ゆうこ:えっえっ…。もう夕方だと思ってたら、美魔女ゆうこの勘違い、バカバカバカ。昼なんです、なーんちゃって。急いで、「見よう見まね屋」のスパイシーコロッケ買いに行かなきゃ。今日50%OFFなのよ。あっ、朝ごはんちゃん、ごめんね。ばいばーい、またね。
ありお:ふぅ、なんとか、これで一大事解決させちゃったかも。自主練しすぎると、試合の時打てなくなっちゃうからね。ばいばーい、ゆうこ。またね。
ゆうこ:春なので、イケメンとスパイシーコロッケ半分こして、「ハオツー」と言いたい、「前世は高い木の上に住んでいたかもかも・ゆうこ」でした。
前回は知念侑李くんでしたが、今回は有岡大貴くん編です。実は今夜、オムライス&ハンバーグをディナーにする予定。楽しみ
ほうほうほでした
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