よかったら、読んでみてね
ゆうこ:私は、商店街の片隅で占いをやっている、「ユーリンチーゆうこ」。今日も、世の中の迷える子羊を待っています。夕方4時30分。小腹から大腹になりかけたころ、お客さんがやってきました。
ありお:はじめまして。「ベニズワイガニ・たかい」です。みんなからは、ベニちゃんって、呼ばれてます。
ゆうこ:そうなんだぁ。じゃあ、べにちゃんの悩みはなあに?
ありお:僕、お相撲さんになりたいんです。
ゆうこ:えっ、身長が178センチで、体重が60キロ位しかない、イケメンのベニちゃんが…。どうして…。
ありお:お相撲さんって言ったら、ちゃんこですよね。
ゆうこ:うんうん。そうだけど。もしかして、ちゃんこ目的でお相撲さんになるってこと!?
ありお:はい。僕、いま鍋物にハマってて、とりわけ、アンコウ鍋が大・大・大好きで。
ゆうこ:えっ、今何て言ったの、ベニちゃん!!もう1回言って。
ありお:アンコウ鍋が大好きなんです。
ゆうこ:ふっふっふ。ベニちゃん、聞いて驚いて。実は私、アンコウの吊るし切りが大得意なの。
ありお:えっ、マジで…。ちょーすごいんですけど。
ゆうこ:大昔ね、小学校の三年生から五年生の三年間、冬場だけアンコウ留学してたの。あの頃は大変だったわぁ、うんうん。
ありお:でもどうして、ゆうこが一人で留学してたんですか。
ゆうこ:まあ、いつの間に私の名前を。教えてあげるわ、ベニちゃん。
ありお:はい。
ゆうこ:うちのお母さんが、アンコウ鍋がメチャメチャ大好きで、でも、魚のヌメヌメが怖くて触れないってことで、私に白羽の矢が頭に刺さったってわけよ。
ありお:頭に刺さったら絶対ダメだと思うんだけど。
ゆうこ:修業時代はそりゃもうつらくてねぇ。水は冷たいわ、アンコウはヌメるわ、師匠は怒鳴るわで、昭和のヘレンケラーだったわ。
ありお:「あん、ぐっ、ぐっ、うおたあー」ですよね。
ゆうこ:えっ、何でアンコウの元の名前が「あんぐうお」って知ってるの!?ベニちゃんすごい、さすがポテンシャル高いわあー。でも、もう1個うんちく言っていいかしら。
ありお:あーはい。どうぞどうぞ。
ゆうこ:ふっふっふ。でもね、ベニちゃん。お相撲さんのことを、太って丸みのある体から、「アンコウ型」っていうのよ。知ってた?
ありお:えっ、全然知らないです。えっ、ってことは…。
ゆうこ:そうなの。さすが飲み込みが早いわ。あなたがお相撲さんになって、アンコウ鍋食べるってことは…。
ありお:うわぁ、それはぜったいだめっ!!共食いになってしまう!!!
ゆうこ:でしょ。それは絶対に、イヤだよねぇ~。相撲じゃなくて、違うのにしたら。
ありお:じゃあ、ラクロスにします。
ゆうこ:そうそう、ダイアナロスにした方が、絶対良いって。これで、一大事解決ね。
ありお:サンキューゆうこ。お相撲さんに憧れたけど、違う道を歩きます。ばいばーい、またね。
ゆうこ:ばいばーい、ベニちゃんまたね。ダイアナロス、がんばってね。
鍋も好きだけど、中華料理も好きな、「ユーリンチーゆうこ」でした。
前回は有岡大貴くんでしたが、今回は中島裕翔くん編です。
11年ぶりに、花粉症の症状がまだ来ない、嬉しいけど、疑心あんきもの、ほうほうほでした
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